あ、お兄さま……少し、良い? あ、あのね。さっき、ウララちゃんから聞いたんだけど。ウララちゃんのトレーナーさんが、耳かきですごく気持ちよくなったんだって。
だ、だから……ライスも……今日はお兄さまに耳かき……してあげたいの。いつも、お世話になってるから。……ダメ?
う、うん! ライス、一生懸命やるね! えーと、ウララちゃんが言ってたのは……耳かきと綿棒と……お湯も必要なんだっけ。
じゅ、準備できたよ、お兄さま。あ、やっぱりちょっと恥ずかしいけど……ライス、頑張るね。
まずはお湯で温めたタオルで……お兄さま、どう? 気持ちいい? 良かったなぁ。それじゃぁ、このままゴシゴシ……ゴシゴシ……お兄さまの耳をゴシゴシ……
えっと、これが終わったら……綿棒で、まずは外側……ゴシゴシ……ゴシゴシ……湿った粉を綿棒で擦って……落としていって。
ひゃえっ!? お兄さま? え、耳元で囁かれるのがくすぐったくてつい? ご、ごめんなさい。やめる……え。やめるな? わ、わかった。
ゴシゴシ……ゴシゴシ……湿った粉を綿棒でゴシゴシ……うわ、凄い……お兄さま、ほら、綿棒がこんな黄色になっちゃった。お兄さまの耳垢って粉っぽいのかな?
これはもう捨てて……一応もう一本でもう一回、ゴシゴシ……ゴシゴシ……窪みも念入りにギュっと押し込んで、ゴシゴシ……取れた……かな。
それじゃぁ……中、見ていくね。んー……そんなには溜まってない……かな。でも、一つちょっと大きいかも……ライス、頑張って掃除していくね。
カリカリカリ……カリカリカリ……小さいやつは、そのまま下からカリカリしていったらすぐに取れるから……カリカリ……カリカリ……
剥がれたらそれをズズズ……と引っ張っていって……落とさないように……よし、取れた。ほら、お兄さま、ライス、上手に取れたよ。
えへへ、ありがとうお兄さま。それじゃ次も頑張って取るね。
カリカリ……ガリガリ……んー、固いやつはちょっと力を入れて……お兄さま、痛くなったら言ってね? ……カリカリ……端っこからカリカリ……カリカリ……
少しずつ剥がれてきたら、耳かきの先端を差し込んで……グッ……グッ……ベリ……ベリ……んー、あとちょっと……あとちょっとぉ……え、痒いから早くしてほしい? ま、待ってー。
ガリガリ……ガリ……取れたー! 後は……お兄さま、この辺? 耳かきでカリカリカリって……痒みも収まったんだ、良かった。
……うん、綺麗になったよ。最後は梵天でぐるぐる~……ぐるぐる~……ガサガサ……ガサガサ……粉も綺麗に取れて……ふ~……ふ~……
い、息吹きかけるのって……恥ずかしいね。そ、それじゃぁ、今度は反対がわ……お、お兄さま! 反対向いちゃダメ! ダメだよー!
もう……体の位置を入れ替えてくれたらいいんだから……お腹が見たい? は、恥ずかしいからダメなの!
もう……それじゃぁこっち側やるから……お、お腹の方向いたりしちゃだめなんだからね。
ゴシゴシ……ゴシゴシ……お耳をタオルでゴシゴシ……取り切れなかった粉を綿棒でガサガサ……ゴシゴシ……え? ライスの柔らかい指で擦ってほしい? だ、ダメダメダメ!
変な事言わないでよぉ……き、気を取り直して……んー、ちょっと見辛いけど……うん、なんとか見えたね。
カリカリ……カリカリ……カ……んー、ちょっと固い……かなぁ。お兄さま、大丈夫? 痛くない? ……うん、ちょっと力入れるけど、痛かったら言ってね。
上……右……んー……中々剥がれないよぉ……カリカリカリ……ガリガリ……んー……下から……なんとか差し込んで……よいしょ……よいしょー……。
ベリベリって……なんとか……なんとかー……と、取れたー。ふー、お兄さま、固かったよー。
痛くなかった? 大丈夫だったんだね。ふぅ……お兄さまの耳かき、次からはもっと耳垢がふやけるようにしないといけないかなぁ。
え? う、うん……お兄さまが良いなら……また、耳かきさせて欲しいな。ダメ? ……うん、ありがとうお兄さま!
それじゃぁ、掃除終わらせるね。後はもう大きいのはないから、梵天でグ~ルグ~ル、ガサガサガサ、ズッボズボ……最後は、ふ~……ふ~……うん、綺麗になったよお兄さま。
それじゃぁ、道具を片付けて……ふぇ? お、お兄さま? なんで服を掴んで……え? お昼寝までやってこそ? そ、そんなの、聞いてないよー。
うう……お、お兄さまの頼みなら……。
……本当に寝ちゃった……お兄さま……嬉しいけど……恥ずかしい……ううー、お兄さま早く起きてー。