ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ダイワスカーレットで耳かき(地の文あり)を書きました。

いやぁ、久しぶりですね、ダスカで書くの。私、ダスカ好きですよ、最初期の頃から育成でずっとお世話になってました。

ただまぁ、書いたのがかなり初期の頃なのと、当時はウマ娘にも人間の耳があるのではないか? と言う話題があったりなかったりで、人間の耳があるバージョンで書いちゃったりしてましたので。今回の作品は心機一転、過去作のダスカとは違う世界線のダスカとして書いてみました。


ダイワスカーレット(地の文あり)

私の名前はダイワスカーレット。これでもミスパーフェクトと呼ばれたりしている……トレセン学園の中でも優俊と呼ばれるG1ウマ娘の一人なの。自分で言うのは恥ずかしいけどね。

 

 ライバルであるウオッカ。なぜか互いに他人のような気がせずに仲良く過ごしているタキオンさんやフラッシュさんみたいに、色んなウマ娘と交流する事で、私自身、彼女は更に輝いていっているって自覚があるの。私だけじゃなくて、皆が居るからこそ、私は輝けるの。

 

 でも……きっと、私が一番輝けるようになったのは、トレーナーのおかげだと思うの。トレーナーが居てくれて、私の為に頑張ってくれて……あのトレーナーじゃなかったから、ここまで輝けたかしら?

 

だからまぁ……たまには、あいつの為になる事をしてあげなきゃね。と言うわけでタキオンさんに相談してみたんだけど。

 

「ふーむ、そうだねぇ……君のトレーナーなら、耳かきの一つでもしてあげてみたらどうかな? 多分、一発で骨抜きになると思うよ?」

 

 なんて言われちゃった。うーん……よくわからないけど、タキオンさんが言うなら間違いはないわよね。と言うわけで、早速色々と準備してトレーナーの部屋まで来てみた。

 

「トレーナー、居る?」

 

「スカーレット? 入っていいよ」

 

 トレーナーの許可を得て部屋の中に入る。

 

「ねぇ、今時間あるかしら?」

 

「ん? うんまあ……スカーレットの為なら時間は作るけど、どうかした?」

 

「ええ。その……あんたにはいっつもお世話になってるし……たまにはさ、お返ししようかなって思ったのよ。でも、別に無理に時間を作ってもらう程じゃないから、時間がないなら別の日に……」

 

「いや、本当に時間は大丈夫だよ。えっと……それで、お返しって、何をしてくれるのかな?」

 

 あ、食いついてくれたわね。

 

「うん。ほら、トレーナーと言うか、ヒトって自分の耳の手入れを全然しないって聞くし。たまには耳かきでもしてあげようと思って。ダメかしら?」

 

「えっと……それって、色々とマズくないか?」

 

「大丈夫よ。誰にも言わないとバレないんだから……ほら、やりたいならこっちに来なさいよ」

 

 トレーナーのベッドに座って、自分の膝を叩くと、トレーナーは少し躊躇しながらも、私の膝の上に頭を置いてくれた。

 

「えーと……それじゃぁやっていくわね」

 

 サリサリサリ……サリサリサリ……

 

 サリサリサリ……サリサリサリ……

 

 トレーナーの耳の外側を綿棒で擦ってみると……うわっ……汚いわねぇ。

 

「あんた、ちょっと汚れすぎじゃない? ちゃんとタオルで拭いたりしてるの?」

 

「……正直風呂上りぐらいしかやってない。と言うか、真顔で汚いとか言われるとメンタルに来るからやめてくれ」

 

 なんで私が真顔だってわかるのかしら? まぁいいわ。取り敢えずこの外側の汚れを落としていって……。一本で取り切れないなんて思わなかったわね。

 

「はい、外側は終わったわよ。じゃぁ中の方を……そんなに汚れてないわね」

 

 外側が汚れてるから中も似たようなものだと思ったけど、そうでもないわね。でも、塊みたいなのは見えるし、掃除しちゃいましょう。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ズリズリ……ズリズリ……

 

 あー、茶色い塊がズリッて引っ張ってたら取れてきたわ。落とさないように注意して……うん、無事に取れたわ。

 

「どう? 少しは耳の聞こえも良くなってるんじゃない?」

 

「あーうん……確かに、少しダスカの声が聞きやすくなったかも」

 

 なによー、そこははっきり聞こえやすくなったって言いなさいよ……まぁいいわ。残りも掃除して……。

 

 カリカリ……ガリガリ……

 

 ゴリゴリ……ズリズリ……

 

 うん、これぐらいにしておこうかしら。えっと、次は……。

 

「汚れは大体取れたから、ローションを塗っていくわね。少しヒヤッてするけど、我慢しなさいよね」

 

 ローションを綿棒に塗って……トレーナーの耳の中を……。

 

 ぬりぬり……ぬちゃぬちゃ……

 

 ぬちょ……ぬちょ……

 

「確かにちょっとヒヤッてするか……ぬちょってするのが苦手だなぁ」

 

「我慢しなさい、こうやって保湿しないと耳の中で肌荒れしちゃうんだから」

 

 ローションもちゃんと塗り終わって……えっと……タキオンさん、本当にやる必要あるの? でも、ママにもしてもらったし……。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

 トレーナーの耳の中に息を吹きかけると、トレーナーが体をビクッてさせて……ふふ、少し可愛いかも。

 

「……ビックリしたー」

 

「ふふ、何よお約束じゃないの。ほら、こっちが終わったから反対側もしていかないとね。よいしょっと」

 

 トレーナーの体を反対側へ向けて……と。ちょっと見づらいけど、まぁ大丈夫でしょ。

 

「……あの、スカーレット? この体勢大丈夫? 俺、社会的に死んだりしない?」

 

「誰にも見られてないんだから大丈夫よ。ほら、グズグズしてても仕方ないんだから、こっちの掃除をしていくわよ」

 

 サリサリサリ……ザリザリザリ……

 

 ズリズリ……ザリザリ……

 

 トレーナーの耳の外側……こっちも粉だらけね。綿棒があっさりダメになっちゃうじゃない、レース後のウマ娘の耳位汚れてるわよ。

 

「あんた、ちゃんと耳の手入れぐらいしなさいよ。調子が悪くなっても知らないわよ」

 

「前向きに善処します」

 

 なんでお役所的回答をするのかしら……? まぁいいわ、気を取り直して中の掃除をしていかなきゃ。

 

 カリカリカリ……ゴリゴリゴリ……

 

 ベリベリベリ……ベリベリベリ……

 

「ふんふんふん♪ なんだか、耳かきしてると楽しくなるわね……でも、それはそれとして、ちゃんと耳の中も手入れしなさいよ」

 

「なんか理不尽な事を言われた気がする」

 

 ぬりぬりぬり……ぬりぬりぬり……

 

 ぬちゃぬちゃ……ぬちょぬちょ……

 

「ローションもしっかり塗ってと……そんなに冷たいのが苦手だったら、今度は少し温めておく?」

 

「そうしてもらえると助かるかなぁ……」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「こーら、逃げるんじゃないわよ。良い大人がこれぐらいで逃げてるんじゃないわよ」

 

「いや、くすぐったくて……反射的に動いちゃうだけなんだよ」

 

 そんなこんなで耳かきも終わって……じゃぁ、後は。

 

「それじゃぁ、後はこのままお昼寝ね? やっぱりそこまでがお約束でしょ? あんた、いっつも疲れてる顔してるんだし、たまにはゆっくり休みなさいよ」

 

「なんか、本当にお母さんみた……痛い痛い痛い痛い」

 

「トレーナーさん? 減らず口を叩かないで、ゆっくりお休みしてくださいね?」

 

 トレーナーの耳を引っ張ると、謝ってきたからまぁ許してあげるわ。次言ったらもっと怒るけど……大体、私まだ中等部になったばかりなんだから。

 

 ……あ、寝たわね。少し怒ってる間に目を瞑って……うん、寝息も聞こえる……こうしてみると、少し可愛いかも。

 

「……お疲れ様、トレーナー。いつもありがとうね」

 

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