ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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タイクリで耳かきを書きました。いやぁ……タイシンもクリークも久しぶりに書きましたね。

クリークと言えば大体でちゅねの悪魔とか、走る西松屋とかでタマやタイシン相手の赤ちゃんプレイに走ってる作品が多い印象ですが、普通のタイクリって需要ないんですかね? 心配になる今日この頃です。


タイクリ

 トレセン学園のとある寮の一室。その中で一人のウマ娘がゲームをしていた。

 

「うーん……あーもう、中々クリアできないなぁ……」

 

 そのゲームをしているのはナリタタイシン。ビワハヤヒデ、ウイニングチケットと共にBNWと呼称され、その世代を代表するウマ娘の一人である。

 

 そんな優俊の一人である彼女だが、今は部屋の中で年相応にゲームを楽しんでいる。とは言え、少し熱中しすぎている様子ではあるが。

 

「タイシンちゃん。ちょっとゲームをやりすぎですよ~?」

 

「うるさいな、今良い所なんだから……あー、ヤバイヤバイ」

 

 同室のクリークが声をかけるも、面倒くさそうに反応するだけで再びゲームに戻るタイシン。だが、しばらくしてやられたのか、爆発音とゲームオーバーのBGMが流れた。

 

「あーくっそ! あとちょっとだったのに……って、うわ!?」

 

 悔しそうにするタイシンだが、そんな彼女の手の中からゲーム機が奪われる。

 

「ほらぁ、やられちゃったんですから、ここで休憩ですよ。やりすぎは目の毒ですからね~」

 

「ちょっと! 返してよ!」

 

 ゲーム機を奪われ、ジャンプして奪おうとするタイシン。だが、残念ながら二人の体格の差から、ジャンプしても届く事もなく、しばらくして諦めたタイシンは、自分のベッドで不貞寝を始める。

 

「タイシンちゃん。そんなに不貞寝しないでくださいよ~。ほら、良い事してあげますから、起きてください」

 

「……何?」

 

 良い事、と聞いて、不機嫌ながらもタイシンが体を起こす。すると、タイシンの隣に座ったクリークが、タイシンを自分の膝枕の上に寝かせた。

 

「さっき上から見ましたけど……タイシンちゃん、ちょっとお耳が汚れてますから。今日は耳かきをしてあげますね」

 

「ええ? 別にいらないんだけど。耳かきなんてそんなやる必要ないじゃん」

 

「駄目ですよぉ。ちゃんと、耳の手入れもしないといけませんからねぇ。はい、まずは外側から、掃除していきますねぇ」

 

 不服そうなタイシンであったが、クリークが耳を摘まむと、流石にこれ以上暴れても仕方ないと観念したのか、ふてくされながらも体の力を抜いて、成すがままになる。

 

ゴシゴシゴシ……ゴシゴシゴシ……

 

 グリグリ……グリグリ……

 

 まず、クリークはタイシンの耳の外側をウェットティッシュで拭いていく。

 

「ちょっと、耳の掃除ってそこから?」

 

「そうですよぉ。耳の粉が溜まってたりしますからねぇ。ほら、これを見てください。黄色く染まってるでしょ?」

 

 そう言ってクリークがウェットティッシュを見せると、そこには黄色い粉が付着して、汚れた個所があった。

 

「……あんまりそう言うの見たくないんだけど」

 

「ウフフ、納得してくれたみたいね。じゃぁもうちょっと掃除したら中を掃除していきますね」

 

 そう言って、クリークはもう少しウェットティッシュで拭いていき、それを終えると耳かきを手にしてタイシンの耳の中を覗き込む。

 

「んー、やっぱり汚れがありますねぇ。それじゃぁ、早速やっていきますねぇ♪」

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 軽快に、リズミカルに、耳かきがタイシンの耳の中を掻いていき、汚れを搔き集めていく。そうして集められた汚れが引き上げられてティッシュの上に捨てられていく。

 

「ほらほら、タイシンちゃん。こんなに汚れが取れて行ってますよ」

 

「……だから、そう言うのを見たくないんだって」

 

 ティッシュの上に捨てられる耳垢を見てタイシンは視線を逸らす。そんな彼女の様子をクリークは気にすることなく掃除を続けていき、程なくして、ほとんどの汚れを取り終えた。

 

「それでは、最後に~……」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

 耳かきで敏感になった耳の中に、クリークの吐息が優しく吹きかけられる。

 

「ちょ……何するのさ!?」

 

「ふふ。気持ちいいですよね? それに、これはお約束と言うものですよ、タイシンちゃん」

 

「そんなの知らないって……!」

 

 クリークの言葉に怒り出すタイシン。だが、その様子を軽く受け流し、クリークは残る耳に手を添える。

 

「さぁ、こっち側の耳の掃除も、やっていっちゃいますね。動いちゃダメですよ、危ないですから」

 

「あー……もう」

 

 クリークの調子が変わる様子もないため、タイシンも諦めて、投げやりになる。そんな状態のタイシンを優しく見つめつつ、クリークは耳掃除を始める。

 

 ゴシゴシゴシ……ゴシゴシゴシ……

 

 グリグリ……ギュッギュッ……

 

「こっちのお耳もゴシゴシ……ゴシゴシ……やっぱりこちらも汚れてますねぇ」

 

「だから。そう言うのは一々言わなくて良いってば」

 

 耳の外側がウェットティッシュで擦っていき、汚れを取り、黄色く染まったウェットティッシュが捨てられていく。

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

 カリカリ……ベリベリ……

 

「……ねぇ、私の耳の中、そんなに汚れてるの?」

 

「そうですねぇ……ちょっと汚れが多いですね。耳のケアはちゃんとしないとダメですよぉ」

 

 次いで、耳かきが差し込まれ、茶色い物、黄色い物。耳垢が掻きだされ、タイシンの耳の通りを良くしていく。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「ひゃっ……だから、いらないってば、そう言うの」

 

「駄目ですよぉ、お約束ですからね。

 

 最後にタイシンの耳の中にクリークの吐息が吹きかけられ、タイシンの文句をクリークは涼しい顔で受け流す。

 

「さぁ、耳かきはこれでお終いですけど。後はお昼寝しましょうねぇ」

 

「はぁ? 別にいらないし。ふぁ……い、今のは違うから!」

 

「ふふ。良いんですよ。ほら、最近はゲームで夜更かし気味ですよね。トレーナーさんに迷惑かけちゃうかもしれませんし、ちゃんとお休みしないとダメですよぉ」

 

「……ッ。べ、別にあいつの為とかじゃないから」

 

 そう言うと、タイシンは目を閉じて、気持ちを整えようとする。そんなタイシンの頭を撫でながらクリークは子守歌を歌う。そうしていると、徐々にタイシンの体から力が抜けていき、やがて、穏やかな寝息が口から漏れ出していく。

 

「お休みなさい、タイシンちゃん♪」

 

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