ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ワンダーアキュートで耳かき(地の文あり)を投稿しました。

お婆ちゃん風現役女子学生に耳かきされてみたい……なんか、素直にそう思ってしまった今日この頃です。


ワンダーアキュート(地の文あり)

私の名前はワンダーアキュート。こう見えてもちゃんとダートレースで走っているウマ娘だよ。周りからはお年寄りみたいに見える、なんて言われるけど、なんでだろうねぇ。

 

「ホッホッ……ふ~……今日も疲れたねぇ」

 

 そんな私だけど、今日もしっかりとレースに励んでいるよ。やっぱり応援してくれる皆の為にもしっかりと頑張らないとねぇ。

 

「おーい、アキュー。そろそろ時間だ、休憩に入ってくれ」

 

「ホイホイ、わかりましたよ、トレーナーさん」

 

 トレーナーさんに促され、私はシャワーで汗を流し、制服に着替えるとトレーナー室でゆっくりと寛ぐ。

 

「ふー、トレーナーさん。今日のトレーニングはどうだった?」

 

「うん、かなり良かったよ。この調子で行けば次のレースでも十分勝機があるよ。とは言え、油断はできないから注意はしないとね」

 

 そんなことを話ながら過ごしていく私達。だけど、私が休んでいる間もトレーナーさんはパソコンと書類とにらめっこしながら手を動かし続ける。

 

「トレーナーさん。少しは気を抜いても良いんじゃないかしら?」

 

「ん。いや、大丈夫だよ、他のチームへの助言とかもやらないといけないから、早めに終わらせておきたいしね」

 

 そう言って仕事を進めていくトレーナーさん。だめだよぉ、そんなに頑張り続けたらダメだって言ったのはトレーナーさんだよぉ?

 

「トレーナーさん。頑張らないを頑張る……でしょ? 頑張りすぎるのはダメだよぉ」

 

 トレーナーさんの手を優しく握ってあげると、トレーナーさんは苦笑いをしながらも、私の手を握り返してくれた。

 

「……そうだな。アキューに言ったのは俺なんだから、俺がちゃんとしないとな」

 

「そうだよぉ。ほらほら、パソコンも書類もいったん置いといて……こっちに来なさいな」

 

 私はトレーナーさんの手を取って引っ張っていって……ベッドに横にさせると、そのまま私も横に座って、トレーナーさんの頭を膝の上に乗せる。

 

「えっと……なんか、自然な感じで膝枕してもらってるけど……」

 

「良いじゃないの。こうしたほうが気持ち良く寝れるでしょ? そうだ。ついでだし耳かきもしてあげるねぇ。そうしたらきっと、もっと気持ち良く寝れるからねぇ」

 

「あー……うん、お願いするよ」

 

 よしよし、素直なトレーナーさんは大好きだよぉ。さて、それじゃぁ耳かきを……と。

 

「ありゃ、手元にないねぇ。ごめんなさいねぇ、ちょっと、取ってくるね」

 

「あ、はい」

 

 いったんトレーナーさんに降りて貰って、耳かきを取ってから再びトレーナーさんに膝枕をしてあげる。

 

「さーて、それじゃぁ改めて、やっていこうねぇ」

 

 まずは……今回はトレーナーさんの耳のマッサージもしてあげようねぇ。

 

 モミモミ……モミモミ……

 

 グリグリ……グリグリ……

 

「お……アキューの手、温かいな……」

 

「そう? トレーナーさんが気持ち良いなら、嬉しいねぇ」

 

 トレーナーさんのお耳を揉んで、指圧して、しっかりマッサージをしてあげないとねぇ。ふふ、気持ち良さそうな顔をしてるねぇ。おっと、やりすぎると痛くしちゃうから、この辺にしておかないとねぇ。

 

「さぁ、次は耳の中の掃除、しっかりしていこうねぇ」

 

 えーと。トレーナーさんの耳の中を、ちゃんと掃除していきますかねぇ。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 トレーナーさんの耳の汚れを丁寧に、しっかりと耳垢を掻きとって行って……細かい汚れもちゃ~んと掃除していかないとねぇ。

 

「あ、そこ、ちょっと痒い」

 

「ほいほい。ここじゃね? カリカリカリっと♪」

 

 痒いところも掻いてあげてと。こんなもんじゃねぇ。

 

「これで大体汚れは取り終わったよ。最後に、と」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「おう……ふぅ」

 

「ふふ。これでこっち側はおしまい。気持ち良かったかしら?」

 

 トレーナーさんがくすぐったそうにしている姿は可愛いねぇ♡ じゃぁ、反対側をやっていこうかねぇ。

 

「トレーナーさん、反対を向いてもらうね。よいしょっと」

 

 トレーナーさんの体をころりんと引っ繰り返して。さて、こっち側もやっていこうねぇ。

 

 モミモミ……グリグリ……

 

 ギュッギュッ……グッグッ……

 

「今日は汚れはそんなにないけど、耳のケアはしっかりしないとダメだよぉ。耳も疲れちゃうからねぇ」

 

「うーん。そんなに実感はないけどなぁ」

 

「トレーナーさんは、自分の体調の事もちゃんと考えないとダメだよぉ」

 

 カリカリカリ……ガリガリガリ……

 

 ベリベリ……ガリガリ……

 

「耳の掃除は、自分じゃやりにくいからねぇ……トレーナーさんが良いなら、これからも私がやってあげるねぇ」

 

「いや、担当ウマ娘にそんな事をしてもらうというのは流石に世間的な物があってだな……」

 

「うーん。でも、私も普段からお世話になってるから、お返しをしたいしねぇ……」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「ほら、息を吹きかけていると、気持ち良さそうにしてるじゃないの。素直になっても良いと思うんだけどねぇ」

 

「いや……うん、勘弁してください」

 

 ありゃりゃ、断られちゃったねぇ。まぁ、次の機会を待ちましょうかねぇ。

 

「さて、と。それじゃぁこれで耳かきは終わったけど、眠くなってきたかしら?」

 

「……ああ、そうだな……眠……お休み……」

 

「お休みなさい、トレーナーさん。ゆっくり休んでくださいねぇ」

 

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