ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ジェンティルドンナで耳かきを(地の文あり)を書きました。

なんていうか、ジェンティルさんって嫌味を感じないタイプの最強を自称するキャラですよね。貴婦人でありながら圧倒的パゥワーって所が好きです。


追伸

なぜかここ何か月か、お気に入り数が1512から変化しないんですよ。いや、多少の増減はあるんですけど、絶対に増減した数から戻って1512になるんですよ。

もっと増えて!(切実)


ジェンティルドンナ(地の文あり)

 私の名前はジェンティルドンナ。ハッキリと申し上げるなら……私は最強のウマ娘。そう、最強、ですわ。

 

 この最強を成すためのこのパワー。これを維持するためにも私は日々邁進していますが……これも、あのトレーナーがあってこそですの。

 

 ふふ、こんなことを言ってはヴィルシーナさんとかは驚くでしょうけど……私一人の力だけで最強になれる程ウマ娘と言う存在はか弱くありませんもの。

 

 だからこそ、トレーナーの事をたまには労ってあげなくてはいけませんわ。最強たるもの、弱者に施しを与える事もまた必要ですわ。

 

 さて、それではどのように労わってあげるか……うん、ここはやはり以前もしてあげた耳かきで宜しいでしょう。この私が奉仕してあげるのですから、疲れなんて一捻りのはずですわ。

 

「と言うわけでトレーナー? 日頃の疲れを癒して差し上げますから、こちらに来てくださいな」

 

「……え、俺ってもしかして死ぬ? 俺、まだまだやりたい事がたくさんあるんだけど……」

 

「何をバカな事をいってらっしゃるの? ほら、前も耳かきをしてあげたではありませんか。殿方は女性に耳かきをされるのがお好きでしょう?」

 

「流石に担当ウマ娘にしてもらうのは問題があるんですがそれは。じゃぁ、そう言う事で……あ、ちょ、離し……離して……」

 

 まったく、私が耳かきをしてあげると言っているのに、なぜこうも遠慮をするのかしら? ほら、また逃げようとして。

 

「ウマ娘から逃げられるとお思いでして? ほら、おとなしくしなさいな」

 

「いや、他意はないんだ他意は。ほら、やっぱり世間体と言うものがあるじゃないか」

 

「誰に見られると言うのかしら? いい加減にしなさいな」

 

 トレーナーを抱え込み、そのままベッドに寝かせると、私もベッドに座って彼の頭を膝に乗せる。

 

「では、始めますわね。ほら、おとなしくなさって」

 

 トレーナーの耳を観察して……まずは外側を掃除しないといけないですわね。

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 ウェットティッシュでトレーナーの耳をしっかりと擦っていき、埃や粉を拭きとっていく。どうして、人間は耳の手入れを疎かにするのかしら?

 

「ふぅ。私のトレーナーともあろう人が、こんなに耳を汚しているようでは示しが付かないわ。後、触っている感じですと凝ってもいるようですし……やはりマッサージも一緒にやらないといけないですわね」

 

「うん、今度から注意するから、この辺りで切り上げて貰えれば……」

 

「いい加減、諦めなさいな」

 

 まったく、この状態になってからも逃げようとするなんて、往生際の悪い人。それはそれとして、次はマッサージをしていこうかしら。

 

 グリグリ……グリグリ……

 

 モミモミ……ギュッギュッ……

 

 ティッシュで拭いている間に感じた凝りの部分を一か所ずつ、揉んで押して解していく。こんなに固くなるまでよく放置ができるものね。

 

「こうして、自分の体調管理も疎かにしている方が、私のトレーナーが勤めるのかしら、ね?」

 

「いや、人間はウマ娘と違って耳の手入れはそんなにしなくてもいいから……力を入れないでくださいお願いします」

 

 僅かに力を入れると、それを察して慌てて止めてくる。私のこれぐらいの力の加減の違いもわかるくせに、どうして自分の事は疎かにするのかしら?

 

「さ、て、と。マッサージはこの辺りにしてあげましょうか? 程よく汗を吸ったみたいですし……そろそろ耳かきをしてあげますわ」

 

「ア、ハイ、お願いします」

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 がり……ガリ……ガリ……

 

 耳かきを手にしてトレーナーの耳の中を掃除していく……ふぅ、たまに固い耳垢があると思わず力が入りそうになりますわ。

 

「ジェンティルさん? 何か不穏な事を考えていませんか? 怖いので止めてくださいお願いします」

 

「あら、心外ですわね。トレーナーの事を傷つけるつもりなんてありませんわよ」

 

 勿論、力加減は注意していますわよ。耳掃除をしているはずがトレーナーに傷を与えるなんて、愛バとして失格ですもの。

 

 ふむ。固いのがあって困ったりもしましたが……それでも大体の掃除は終わりましたね。

 

「まったく、この辺りで耳垢は大体取れましたわよ。少し臆病すぎるのではなくて? そんなに愛バの事が信じられないのかしら?」

 

「いや、信じてるよ? 信じてなかったらヴィルシーナさんとかにお願いしてでも全力で逃げるから……」

 

 なぜそこでヴィルシーナさんの名前が出るのかしら? 私に勝ったことのないウマ娘に手助けを求めても助かるはずがないと言うのに。私に勝ちうるウマ娘……会長さんに、ラモーヌさん……まぁ、その辺りが妥当でしょう。後は誰が居るかしらね? まぁ、そんな可能性があると言うだけで、実際に戦えば誰であろうとその可能性ごと捻り潰して差し上げますが。

 

「それでは……そろそろお約束、して差し上げますわ」

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

 優しく、優しく吐息を吹きかけると、トレーナーはピクッと反応して……大げさに体を動かさなかったのは褒めてあげましょう。

 

「ようやくおとなしくなりまして? これまでは無駄な抵抗であったとようやく自覚したのかしら?」

 

「いや、無駄とかそう言う問題じゃなくてな? ジェンティルだって年頃の女の子なんだから、こう安易に異性を膝枕するのはいかがなものかと思うんですよ」

 

「見つからなければセーフ。見つかっても握り潰せばセーフですわ。さぁ、反対側をしていきますわよ」

 

 トレーナーをひっくり返してお腹側を向かせて、と。さぁ、やっていきますわ。

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 再びウェットティッシュでトレーナーの耳を擦っていって、と。

 

「なぁ、ジェンティル。そんなに汚れてるのか?」

 

「ええ。しっかりと汚れていますわ」

 

 モミモミ……グリグリ……

 

 グリグリ……ギュッギュッ……

 

 黄色く染まったウェットティッシュを捨てて、彼の耳を摘まんで、凝っている部分を指圧していく。

 

「もしかして、私にこうしてマッサージとかをして欲しいから耳の調子を放っているんじゃないかしら? それならそう言ってくだされば、いつでもしてあげますわ」

 

「いや、そんな事はないです。ないからやらなくていいから」

 

 まったく、愛バの提案をそんなに必死で断るなんて、なってないトレーナーですわね。

 

 カリカリカリ……ガリガリガリ……

 

 ゴリゴリ……ゴリゴリ……ベリベリ……

 

「ふぅ、少しばかり力が入ってしまいそうですわね」

 

「やめてやめてやめてやめて」

 

 あら、ちょっとした冗談ですのに。そんな事するはずないじゃないですの。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「これには文句はないでしょう?」

 

「あの……うん……はい」

 

 さて。これで耳かきは一通り終わりましたし……後はお約束をしなければなりませんわね。

 

「さあトレーナー、お休みなさいな。起きるまで、ちゃんとこうしておいて差し上げますわ」

 

「いや、ジェンティルも暇になるだろ? だから無理をしなくても……」

 

「お・や・す・み。なさいな?」

 

「ア、ハイ」

 

 そうそう、愛バの言う事には素直になってもらわないと……これからも、そうであって欲しいですわ、トレーナー?

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