天皇賞で負けた恨みをソフトなイタズラで……と言う内容のリクエストでしたが、耳かきでイタズラ……息の吹きかけは毎回してるし、ウマ娘で耳舐めは流石にアカンし……と考えた結果、このような内容となりました。
トレセン学園。日本トップのウマ娘の学園であり、これまで何人もの歴史的名ウマ娘が誕生してきた伝統の場所である。そんなトレセン学園の生徒達だが、普段は年相応の女の子として過ごしている。それはG1勝利ウマ娘も同じであった。
「うーん……痒いなぁ」
トレセン学園には各所にベンチが設置されている。その中の一つで自身の耳を掻いているのはキタサンブラックである。
「あれ、キタサン、何してるの?」
「あ、クラちゃん。ちょっと耳の中が痒くなって……指が届かないんだよぉ……」
そんなキタサンに声をかけたのは、サトノクラウンであった。天皇賞で激しいバトルを繰り広げたライバル同士ではあるが、レースの勝敗を日常での関係に無暗に持ち込まないのはトレセン学園の不文律でもある。
「ふーん? あんまり無理に指を突っ込むと余計に酷い事になっちゃうわよ? ちょっと見せて貰える?」
「あ、うん。お願い」
キタサンの手をどかしてクラウンが耳の中を覗き揉む。
「うーん……良く見えないけど……痒いって事は耳垢が引っかかってるとか、そんな感じかしら? 耳掃除してあげようか?」
「うん、お願いしちゃおうかなクラちゃん」
「そう。それじゃぁ、私の部屋に行きましょう。ここじゃ人目もあるしね」
そうして、二人はクラウンの部屋で行くと、クラウンは耳かきやローションと言った道具を用意し、キタサンをベッドに寝かせると、自分も座り、キタサンの頭を膝の上に乗せる。
「どれどれ……あ、これかしら? 耳垢が中途半端に剥がれてるから、これが痒く感じてるのね」
「本当?」
「本当よ? じゃぁ掃除していくから、動かないでね?」
耳かきを手にしたクラウンは慎重にキタサンの耳に耳かきを差し込み、見えている耳垢に匙の部分を引っ掛ける。
「落とさないように……痒いかもしれないけど、我慢してね?」
「う、うん」
クラウンはキタサンに断りを入れると、改めて耳垢の掃除に取り掛かる。落とさないように慎重に匙を引っ掛け、剥がれかけている部分を剥がしていく。
「か……痒いよぉ、クラちゃん」
「動いたら耳垢が落ちちゃうから、動かないで」
痒さに悶えそうになるキタサンだが、クラウンはそれを注意しながら耳垢を取り除く。
「ふぅ、ちゃんと取れたわよ。後はちょっと掻いて……はい、痒みはどう?」
「うん、気持ち良かったー……本当、痒くて困ってたもん」
そう言って穏やかな表情を浮かべるキタサン。それを見たクラウンは少しばかりの意地悪心を思い浮かべたのか、口角を僅かに釣り上げる。
「キタサン、どうせだしこのまま耳かきしてあげるね」
「あ、うん。お願いするねクラちゃん」
クラウンの心の内など知るよりもなく、キタサンは純粋にクラウンにお願いする。
「じゃぁ、耳の中をこのままカリカリカリ……カリカリカリ……」
そんな囁きをしながらクラウンは耳かきを動かしていき、キタサンの耳の中を掃除していく。軽やかに動く耳かきに、その動きに合わせて囁かれているオノマトペがキタサンの耳を癒していく。
「あ……クラちゃん。気持ちいい……クラちゃんって耳かき上手なんだね」
「ちょっと、勉強しててね。んー、でも元々はそんなに汚れてないみたいねぇ。じゃぁ、後はローションを軽く塗っちゃっておきましょうか」
そう言ってクラウンはローションの瓶を手に取ると、自分の指に垂らすと、そのままキタサンの耳の穴に指を突っ込んだ。
「わひゃああああああ!!!???」
「こら、動かないで。危ないでしょ」
突然の事に驚き体を動かそうとするキタサンだが、クラウンはキタサンの頭をしっかりと抑えて、指をクルクルと動かしてローションをしっかりと塗り込む。
「はい、これでローションは塗り終わったわよ。後はお約束ね」
ふ~……ふ~……
ふ~……ふ~……
指を引き抜いた後に息を吹きかけ、お約束を行うクラウン。
「ひゃあぁ……ク、クラちゃん! いきなり何するのさ!」
「あら。ちょっとしたイタズラじゃないの。こないだの秋の天皇賞で私を負かしたんだから、少しぐらいイタズラをしてもバチは当たらないじゃない」
「うう……でも、あれは真剣勝負の結果だから」
「そうよ。全員の真剣勝負の結果。だから恨んでるとかじゃないけど、それはそれとして少しぐらいイタズラしてもバチは当たらないと思わないかしら?」
「り、理不尽だよー!」
「はいはい、それより反対側もついでだからやっちゃうから。ほらよいしょっと」
叫ぶキタサンに取り合わず、彼女を反対側に向かせるクラウン。そしてキタサンの頭を抑えるとそのまま耳かきを始める。
カリカリカリ……カリ……
カリ……カリ……
耳かきが差し込まれて掃除をされていくが、それでも
「うーん……こっちもそんなに汚れてないわね。さっきの耳垢が引っかかってただけで、他は特に問題は無さそうね」
「あ、そうなんだ。うーん、良かったと思うべきかなぁ」
「そりゃ、良いじゃないの」
クチュクチュ……クチュクチュ……
クリクリ……クチュクチュ……
そして、再びクラウンは自分の指にローションを塗ると、そのままキタサンの耳に指を突っ込み、ローションを塗っていく。
「ひゃああああ……クラちゃん、やっぱり恥ずかしいよぉ……」
「これぐらい我慢してよね♪ ほら、ウリウリ♪」
「あひゃあああああ」
そうして暫くの間クラウンによってキタサンは弄られ続けるが、程なく指が引き抜かれ、ローションを拭ったクラウンがキタサンの耳に口を近づける。
ふ~……ふ~……
ふ~……ふ~……
最後のお約束の息の吹きかけが終わると、クラウンはキタサンを開放する。
「はぁ~……クラちゃーん。耳垢を取ってくれたの嬉しいけど……指は流石に恥ずかしいよぉ」
「ごめんごめん。次はやらないから、さ。機嫌治してよ」
少し頬を膨らませるキタサンに謝るクラウン。天皇賞秋と言う最高峰のレースにおいて勝敗を決した二人ではあるが、レースを離れれば年相応の女の子としての立ち振る舞いをしているのであった。