ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ヤエノムテキで耳かきを書きました。

武道やレースに邁進してた娘が恥じらいを見せながらも耳かきしてくれるのって良いと思いませんか? 私は思います。


ヤエノムテキ(地の文あり)

 私の名前はヤエノムテキ。トレセン学園に所属するウマ娘にて、金剛八重垣流の使い手であります。

 

 皐月賞ウマ娘……ではありますが、私の世代にはあのオグリキャップ、タマモクロスの両名を始めとして、サクラチヨノオー、メジロアルダンと言った名だたるウマ娘が列をなしています。実際、私もダービー等で辛酸を舐めさせられました。

 

 ですが、私はトレーナー殿と共にこれからもこの学園で邁進するつもりです。数多くのライバルが居るからこそ、私はより強くなれる、そう信じているのですから。

 

 ……だ、だからこそ、これはトレーナー殿とより親密になるためにも、必要な事であります。耳かきは、親密な関係になれますから。

 

「トレーナー殿、少々宜しいでしょうか?」

 

 トレーナー室に行くと、トレーナー殿は書類と格闘をしていらっしゃったが、その手を止めて私の方を向いてくれる。

 

「ん? ヤエノ、どうかしたか?」

 

「はい、以前トレーナー殿に耳かきをしてから月日が経ちました。そろそろ汚れが溜まっているのと思われるので、そろそろ耳かきをしたいと思います」

 

 私がそう言うと、トレーナー殿が少し困った顔をされてしまった。

 

「えっと、ヤエノ? 別に無理にしてもらう必要はないんだぞ?」

 

「いいえ。普段自分がトレーナー殿に面倒を見て貰っているのですから、こういう時に少しでも返せるのなら、それに越したことはありません。さあさあ、遠慮などしないでください」

 

 トレーナー殿の手を取って、そのままベッドに連れて行く。さぁ、しっかりやっていきましょう。

 

「そうだトレーナー殿。今回はトレーナー殿の耳をマッサージしていきましょう。これも日ごろのお返しと言う事で」

 

「あー……そうだな、お願いしてみようかな」

 

 トレーナー殿から了承を得たので、さっそくマッサージをしていきます。

 

 モミモミ……グリグリ……

 

 ギュッギュッ……ギュッギュッ……

 

 トレーナー殿の耳の凝りをしっかりと指圧してマッサージしていく。む、この辺りも固いですね。しっかりと指圧しないと。

 

「ヤエノ、ごめん、ちょっと痛いかも」

 

「こ、これは申し訳ありません」

 

 いけない、少し力を入れすぎたようです。落ち着いて……ちゃんとやらないと。

 

「では、そろそろ中の掃除をしていきましょう。今度は力加減を間違えないように注意してまいります」

 

 耳かきを手に取って、トレーナー殿の耳に顔を近づける……ふむ、これぐらいなら、そんなに手間取らなく掃除が進みそうであります。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

「お……お? なんか、耳がスーッとしてくるな」

 

「はい、掃除が進むと風通しが良くなりますから。ほら、この大きい物を掃除すると……」

 

 ベリッと比較的大きな耳垢を剥がすと、トレーナー殿の体に一瞬力も入るが、後は力が抜けているのを感じる。ふふ、トレーナー殿を気持ち良くできている事が嬉しいであります。

 

「トレーナー殿、これで大体の掃除が終わりました。でも、少しだけサービスをしたいのですが、よろしいでありますか?」

 

「ん? サービス? ……ちょっと興味あるから頼む」

 

 トレーナー殿に言われ、自分はトレーナー殿の耳に口を寄せて息を吹きかける。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「お……ふぅ」

 

「ふふ。トレーナー殿、気持ち良さそうでありますね。さぁ、反対側の掃除もしていきましょう」

 

 トレーナー殿をひっくり返してトレーナー殿を自分のお腹の方に向いてもらい、そのまま掃除をしていく。

 

 モミモミモミ……グリグリグリ……

 

 ギュッギュッ……グリグリグリ……

 

 今度は力加減を誤らないように、慎重にトレーナー殿の耳をマッサージしていって……トレーナー殿の耳の触り心地が良いのでついつい触り過ぎになりそうですが、自制しなければ。

 

「トレーナー殿、力加減はいかがですか?」

 

「あ、そこ……うん、良い力加減だよ。気持ちいいなぁ」

 

 ふふ、蕩けておりますね、トレーナー殿。ああ、いけないいけない。見惚れているとまた力加減を誤ってしまう。注意しないと。

 

 ゴリゴリゴリ……ベリベリベリ……

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

「こちらは少々汚れが多いですね。ここに……ここにも……あ、ここも」

 

「お……おお……一気にスッキリしていくな」

 

 ふふ。耳かきの効果が如実に表れているのは嬉しいです。やりがいを感じてしまいますね。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「トレーナー殿、耳への吹きかけは、癖になりそうでありますか?」

 

「う……確かにそうなりそうだよ」

 

 ……あ、これはマズい。私の方が癖になってしまいそう……お、落ち着かないと。

 

「で……では、これで耳かきは終了です。具合はどうですか?」

 

「うん、スッキリして調子が良いよ。これじゃぁ、またお願いしちゃうかも」

 

「その時には、しっかりと耳かきをさせて頂きます。それでは、これで失礼します」

 

 そう言って私は道具を手にしてトレーナー室を後にする。こ、この心の高ぶりを落ち着かせなければ……鍛錬、鍛錬あるのみです!

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