ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ヤエノムテキで耳かき(地の文あり、女トレーナー視点)を投稿しました。

武道系ウマ娘なヤエノは、ある意味で女性からの人気もあるんじゃないでしょうか。でも、女トレーナーは違う一面も知っている。って感じだと良いと思いません? 私は思います。


ヤエノムテキ(地の文あり、女トレーナー)

私は中央のトレーナー。今はヤエノムテキの専属トレーナーを勤めています。

 

 彼女の世代はあのオグリキャップを始めとした非常に強力なウマ娘達が犇めき合っている世代。だから、皐月賞ウマ娘である彼女がG1ウマ娘として目立つ存在ではない。でも、それは彼女の実力が劣っているなんてわけではない。彼女の資質を考えれば、十分に物がある。だからこそ、私は彼女を応援し続けているのだ。

 

 と言うかまぁ、素質と熱心な鍛錬が無かったら皐月賞ウマ娘にもなれてないしね。

 

 でも、そんな彼女の素質を活かすためには適切なトレーニングが大事である。その為、今は彼女のトレーニングメニューを構築している。これが終わったら一般ウマ娘達への講座の資料も作らないといけないけど、中央所属としては完全な専属トレーナーなんてできないから仕方ないね。

 

「トレーナー殿、少々宜しいでしょうか?」

 

 パソコンでデータを作っていると、不意にトレーナー室の扉が開いてヤエノが入ってきた。

 

「ん? ヤエノ、どうかしたの?」

 

「はい、以前トレーナー殿に耳かきをしてから月日が経ちました。そろそろ汚れが溜まっているのと思われるので、そろそろ耳かきをしたいと思います」

 

 そう言われ、私は思わず困ったような顔になったと思う。うーん、流石に未成年に恒常的に耳かきをしてもらうのはなぁ。世間体っていうものがねぇ。

 

「えっと、ヤエノ? 別に無理にしてもらう必要はないんだよ?」

 

「いいえ。普段自分がトレーナー殿に面倒を見て貰っているのですから、こういう時に少しでも返せるのなら、それに越したことはありません。さあさあ、遠慮などしないでください」

 

 断ろうとしたけど、手を取られるとそのまま引っ張られていく。ウマ娘相手に力で抵抗できるわけもなく、私は引っ張られるがままにベッドに寝かされ、ヤエノの膝枕に頭を置く事になった。

 

「そうだトレーナー殿。今回はトレーナー殿の耳をマッサージしていきましょう。これも日ごろのお返しと言う事で」

 

「あー……そうだね、お願いしてみようかな」

 

 こうなっては抵抗のしようもないので、開き直ってマッサージを受ける事にする。まぁ、純粋に興味もあるんだけど。すると、ヤエノの指が耳に触れ、そのまま、マッサージを始めた。

 

 モミモミ……グリグリ……

 

 ギュッギュッ……ギュッギュッ……

 

 指圧され、凝っている部分の血流が促進されるためか、耳が徐々に熱くなっていく……いや、ちょっと痛い、痛いです。痛みからの熱も混じってるよねこれ。

 

「ヤエノ、ごめん、ちょっと痛いです」

 

「こ、これは申し訳ありません」

 

 このままだと流石に困るのでヤエノに痛い事を告げると、申し訳なさそうに指を離した。そのまま少し深呼吸をしている音が聞こえたと思ったら、次は耳を軽く摘ままれ、引っ張られる。

 

「では、そろそろ中の掃除をしていきましょう。今度は力加減を間違えないように注意してまいります」

 

 耳を摘ままれたのが耳かきをするためだと理解した時には、耳かきが中に入ってきて、耳垢の掃除が始まっていた。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

「お……お? おお? なんか、耳がスーッとしてくるよ」

 

「はい、掃除が進むと風通しが良くなりますから。ほら、この大きい物を掃除すると……」

 

 耳の中でひときわ大きな音がして、僅かな痛みが走ったかと思ったら、ヤエノの声がより聞き取れるようになった。それに、耳垢が剥がれた時には瘡蓋を剥がした時のような気持ち良さを感じて、つい頬が緩んでしまう。

 

 でも、それはそれとして、大きな耳垢が目の前で捨てられるのを見ると、羞恥心が勝ってくる。私だって乙女なんだから! 汚い物を担当ウマ娘に見られるのに抵抗ないわけがないんだから。

 

「トレーナー殿、これで大体の掃除が終わりました。でも、少しだけサービスをしたいのですが、よろしいでありますか?」

 

「ん? サービス? ……ちょっと興味あるからお願いします」

 

 ヤエノがサービスとは一体何なのか? 興味本位でお願いすると、彼女の息遣いが耳元に近づいてきて。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「お……ふぅ……」

 

「ふふ。トレーナー殿、気持ち良さそうでありますね。さぁ、反対側の掃除もしていきましょう」

 

 突然の息の吹きかけに、思わず体から力が抜けてしまう。そして、脱力した私が抵抗する間もなく、体をひっくり返されて、彼女の腹を見ながら反対の耳を上に上げている状態になった。なんだか、彼女のお腹の方からも体温を感じるような気がするけど、気のせいかな?

 

 モミモミモミ……グリグリグリ……

 

 ギュッギュッ……グリグリグリ……

 

 耳かき前のマッサージ。今度はさっきみたいな痛みはなく、程よい力加減で的確に凝っている部分を指圧してくれる。

 

「トレーナー殿、力加減はいかがですか?」

 

「あ、そこ……うん、良い力加減……気持ちいいなぁ、眠くなっちゃうかも」

 

 流石ヤエノ。一度言われた事はすぐに修正を行えるのは彼女の素直さによるものだろう。

 

 ゴリゴリゴリ……ベリベリベリ……

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

「こちらは少々汚れが多いですね。ここに……ここにも……あ、ここも」

 

「お……おお……一気にスッキリしていって……気持ち良い~」

 

 耳垢が剥がされていくと、耳の中を空気が通りやすくなって、スッキリとした感覚が心地よい。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

「トレーナー殿、耳への吹きかけは、癖になりそうでありますか?」

 

「う……確かに……これは癖になりそうだよ」

 

 担当ウマ娘にこうして色々としてもらうのは本当に癖になりそうである。いかんなぁ……いけないなぁ……いけない事をしているのはわかっているのに、癖になりそうですよ本当に。

 

「で……では、これで耳かきは終了です。具合はどうですか?」

 

「うん、スッキリして調子が良いよ。これじゃぁ、またお願いしちゃうかもしれないかな」

 

「その時には、しっかりと耳かきをさせて頂きます。それでは、これで失礼します」

 

 ヤエノがおとなしく耳かきを終了し、トレーナー室を出て行ったのを見送ると、私は椅子に座って大きく息を吐いた。ああ……次からは、断る素振りすら見せられないかもしれない。

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