ステゴが実装された事でゴルシもステゴ一族として描かれるようになりました、キャラ同士の絡みもそれ関係が増えたと思います。
でも、やっぱアニメ第一期でゴルシはマックイーンに対して恋をしているような気持ち。で演技するように声優に指導されていた。と言う文が強すぎるので、ゴルシのCP相手はマックイーンが一番かなぁ、と思う今日この頃です。
後、孫三人でマックイーンを取り合う図が書きたいと思ってもいました。
ゴールドシップ。トレセン学園で最も破天荒と称されるウマ娘である。彼女の破天荒に付き合わされるウマ娘は数えきれない数が居るだろう。
そんな彼女だが、珍しい事に今はじっと一人のウマ娘を見つめていた。
「……先ほどからどうしたのですか? ゴールドシップさん」
その視線の先に居るのはメジロマックイーン。メジロ家のご令嬢であり、同時にゴールドシップの最も親しいウマ娘の一人である。ゴールドシップに振り回されつつも、同時にゴールドシップになんだかんだとやり返しているあたり、バランスの取れた二人と言えるだろう。
「……マックちゃん、あたしは今すっげー怒ってるんだぜ」
「心当たりはありませんわね。私が何かしたのですか?」
ゴルシの言葉に首を傾げるマックイーン。そんな彼女にゴルシは指を突き付けて吠える。
「マックちゃん、最近オルフェとかジャーニーとかとばっかり絡んでるじゃねーか! 私にも構えよ私にも!」
「……何のことかと思えば。別に普通にお付き合いをしているだけですわ。別に殊更あのお二人と絡んでいるわけでは……」
「フツーのお付き合いじゃ耳かきなんてしねーんだよー。ゴルシちゃん、寂しくて死んじまうじゃねえかー!」
「ちょ、やめて……やめなさい……!」
マックイーンの頬に自分の頬を付けたゴルシがそのまま力を込めて頬を押し付けてくるのをマックイーンはなんとかどかせようとするが、ゴルシも抵抗を続ける。
「おらおらー、私にも構えよマックイーンよー」
「わかりました、わかりましたから! 少し離れなさい! 暑苦しいですわ!」
根負けしたマックイーンが叫ぶとゴルシもおとなしく離れる。少しして呼吸を整えたマックイーンはため息を付きながらゴルシの方を向いた。
「それで……何をして欲しいと言うのですの?」
「んー……じゃぁ、まずは頭撫でてくれよー」
ゴルシの言葉にマックイーンはおとなしく彼女の頭を撫でる。普段の破天荒さが嘘のようにおとなしく撫でられる様子を見ながら頭を撫で続けるマックイーンだが、程なくして手を引っ込めた。
「これで満足されましたか? それでは……」
「満足できるわけでねーだろー。次はあれだ、二人にもやったみたいに耳かきもしてくれよー」
「はぁ……わかりましたわ」
駄々をこねるゴルシに呆れつつも、マックイーンはゴルシを連れて自室へと戻る。そして、そのまま耳かきの用意をしてベッドに座ると、待っていましたとばかりにゴルシが頭を乗せてくる。
「ではやっていきますよ……って、特に汚れてもいませんわね。掃除する物がないですわ」
ゴルシの耳を覗きながらマックイーンは言う。確かに彼女の言う通り、ゴルシの耳の中にはこれと言った耳垢も見当たらず、これなら掃除をしなくても特に問題は無さそうである。
「えー。それじゃつまんねーって」
「つまらないどうこうではないのですが……仕方ありませんわね」
ゴルシが再び駄々をこねる気配を感じ、マックイーンはまず温めたタオルでゴルシの片耳を拭いていく。
ゴシゴシ……グリグリ……
ゴシゴシ……ゴシゴシ……
温めたタオルに包まれ、優しく拭かれていくゴルシの耳。敏感な部分が温かく、柔らかく包まれ、擦られる感触にゴルシの顔に満足そうな表情が浮かぶ。
「あー……気持ちいいなぁマックちゃん」
「それは良かったですわ。さて……掃除するものはありませんが……気分だけでも味わってもらいましょう」
そう言うと、マックイーンはタオルを置いて耳かきを手にする。そしてゴルシの耳の中に差し込むと、そのまま耳かきを動かしながら彼女の耳元で囁き始める。
「カリカリカリ……♪ カリカリカリ……♪」
マックイーンのオノマトペに合わせて動かされる耳かき。耳垢の掃除ではなく、気持ち良くなるための耳かきは、掃除をされることを想像していたゴルシにとって予想外の感触であった。
「んな……むず痒いぜ、マックちゃん……」
「耳垢がないのですから、こうするしかできませんわ、おとなしくしてくださいませ。カリカリカリ……ゴリゴリゴリ……♪」
軽く、重く、リズミカルに囁かれるオノマトペ。それに合わせて耳の中を擦る耳かき。耳垢を取れば終わり、不定の動きが常の物とは違い、一定の感覚で動く耳かきは、継続してゴルシを刺激していく。
「ゴリゴリゴリ♪ ベリベリベリ♪ ゴールドシップさんの耳垢は固いのかしら? 柔らかいのかしら? 本当に耳かきをする時にどんな感触になるのかしらね」
「んー……それはその時のお楽しみって事で。でも、なんかこう……新鮮だなぁ。まさかこんなやり方をしてくるなんて……このゴルシちゃんの目を持っても見抜けなかったぜ」
「それは褒めてると捉えて宜しいのですの?」
暫しの間、歓談を交えながら耳かきは続いていく。やがて耳かきが引き抜かれると、次は梵天が耳の中に入っていく。
「クールクル♪ コースコス♪ あ、こちらは汚れが絡まってますわね。ちゃんとやっていきますわよ」
「頼むぜぇ、マックちゃん」
引き抜いた梵天に黄色い汚れが絡まっているのを見て、マックイーンは改めて梵天で掃除していく。
クルクル……スポスポ……
シュッシュ……スー……
耳の中を動き、汚れを絡めとり、引き抜かれた梵天の汚れをティッシュで擦り落とすと、マックイーンはゴルシの耳に口を近づける。
「ふ~……ふ~……」
「ひゃうっ……」
優しく吹かれる吐息が敏感な耳の中を通っていき、ゴルシの口からは可愛らしい声が上がる。
「……今の声、ゴルシさんのですの?」
「なんだよ。私の声だったら何か問題でもあるのかよー」
「何もありませんわよ。まったく、恥ずかしいからって喧嘩腰になるのはおやめなさい」
「……悪かったよ」
軽くゴルシをたしなめるマックイーン。そして、再びタオルを手に取ると、残るゴルシの耳の掃除を始めていく。
ゴシゴシ……ギュッギュッ……
グリグリ……グリグリ……
「ゴルシさん、ちゃんとお手入れをしているみたいですし、別に私が耳かきをする必要はないのではないのですか?」
「そう言う問題じゃねーんだよなぁ、マックちゃんはウマ娘の心がわかってねーぜ」
「誰が人でなしですか、まったく」
「あたた! 悪かったって!」
少々力を入れてタオルが擦られ、ゴルシが悲鳴を上げる。その様子を見てマックイーンも力を抜いて耳かきを再開する。
「カリカリカリ……♪ ゴリゴリゴリ……♪」
「はぁ……んん……♪」
静かに、耳かきを動かしながらオノマトペが囁かれていく。今度は互いに必要以上の言葉を発せず、マックイーンは耳かきとオノマトペに集中し、ゴルシもその感覚に集中する。
クルクル……クルクル……
ススー……ススー……
「こちらも細かい汚れだけ、掃除していきますわよ」
「ん、わかった」
梵天での掃除は、ちゃんと集中して行われ、僅かながらに存在する小さく細かい汚れが梵天によって綺麗に絡めとられていく。
「ふ~……ふ~……」
「んん……♡」
最後に再び優しい吐息が吹かれ、ゴルシも口から声が漏れるが、今度はマックイーンも指摘するような事はせずに吐息を吹いていく。
「さぁ、これで終わりましたわ。それではどいて……どくつもりはなさそうですね」
「おう、あの二人にはお昼寝もしたんだろ? 私だってマックちゃんの柔らかい膝枕で寝てやるぜー」
「その言葉、別の意味がありませんこと? ……まぁ、もう予想してた事ですから、構いませんわよ」
ため息を付きながらもマックイーンはゴルシの頭を撫でながら穏やかに子守歌を歌う。そして、しばらくしてゴルシの口から寝息が立ち始めると、マックイーンは苦笑を浮かべながらもゴルシの顔を覗き込む。
「まったく……手のかかる方ですわね。別に貴女の事をないがしろにしてたりするわけではないのですよ?」
そう言いながら、マックイーンはゴルシが起きるまで頭を撫でるのであった。
「……ゴールドシップさん? 離れてくださいませんこと?」
「えー、ヤダー」
ゴルシに耳かきをしてから数日後、カフェでお茶をしているマックイーンに後ろから抱き着いたままのゴルシ。流石にずっと抱き着かれていては迷惑なのでマックイーンが力づくでもどかそうかと考えていると、二人のウマ娘が声をかけてきた。
「ゴールドシップ、疾く離れよ。我が時間を無為にすることは許さぬ」
「ゴルシさん。私もオルもマックイーンさんに用事がありますから、席を離していただけませんか?」
オルフェーヴルとドリームジャーニー、二人が圧をかけるもゴルシはどく気配はない。
「へっへー。マックちゃんは渡さねーからな」
「……貴様、調子に乗るなよ?」
「ゴルシさん、こちらにも考えと言うのがあるのですよ?」
激しく火花を散らす三者。そして、その渦中に置かれたマックイーンはなぜこんな状態になっているのだと、ため息を付く事しかできなかった。