ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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キンウラで耳かきを書きました。

割と最初の頃から書こうかなぁ。と思いつつ月日は流れ、気づいたらかなり時間が経過してましたがまぁいいかな。

多分キングだと、こういう感じになるかなぁ、と思って書いてみた今日この頃です。ウララも素直に従いそう。


キンウラ

 トレセン学園の夜。朝や昼間に活発に活動してきたウマ娘達が就寝し、明日に備える時間である。ただ、一部のウマ娘達が何かしらの問題を起こす事があるため、寮長や風紀委員等のウマ娘や警備員等が巡回をしているため、完全な静寂が訪れるわけではない。

 

 そんな中、黄金世代の一人であるキングヘイローもそろそろ就寝しようとしていた。一流のウマ娘は体調管理を怠らない。明日の勉学やトレーニングに備えて床につかなければならない。

 

「ウララさん、そろそろ寝るわよ……って、何してるのよ」

 

 勉強の手を止めて同室のハルウララの方を向くキング。だが、その視線の先ではウララが両手に鏡を持って自分の耳を見ようと奮闘している姿があった。

 

「んー……キングちゃん、なんだか耳の中が変な感じがするんだけど、良く見えないよー」

 

「はぁ……自分で見ようとしないで私に声をかけなさいよ」

 

 ウララの手を下げさせ、彼女の耳の中を覗くキング。奥の方は暗いためスマホのライトで覗き込む。

 

「……これかしら? ちょっと奥の方に耳垢みたいなのが見えるわね。これが違和感の正体だと思うわよ」

 

「そっかー……ねぇキングちゃん、掃除してもらってもいいかな? 私、自分でやるのは怖いよぉ……」

 

「良いわよ、この一流のキングに任せなさいな。それに、自分でやるのは危ないから、それはやろうとしないのが正解よ」

 

 申し訳なさそうにキングを見上げるウララに心良く承諾するキング。早速引き出しから耳かきを取り出すと、そのままウララの隣に座ると、自分の膝の上にウララの頭を置く。

 

「えーと……ちょっと角度が変わると見づらいわね。ライトライト……」

 

「キングちゃん、大丈夫?」

 

「平気よ、この一流に任せなさい」

 

 暫くの間ライトを手に角度を調整するキング。暫くして見やすい角度を発見したため、片手にスマホを持ちながら耳かきを入れて行く。

 

「ウララさん、動いちゃダメよ、良いわね、絶対に動いちゃダメだからね」

 

「うん、キングちゃんの事信じてるから」

 

 純真な瞳でキングを見上げるウララ。その視線を受けプレッシャーを感じつつもキングは耳かきを始める。

 

 カリ……カリカリ……ゴリ……ゴリ……

 

 ベリ……ガリガリ……ガッガッ……ベリベリ……

 

 耳かきが耳垢を捉え、掻いていく中で耳垢が徐々に剥がれていく。そのまま耳垢を剥がしつつ、耳垢を落とさないように注意しつつ、キングは耳掃除をしていく。

 

「あとちょっとで剥がれそうね……ウララさん、痛かったらちゃんと言うのよ」

 

「痛く……はないけど、むず痒いよー……」

 

「もうちょっとだから我慢なさい」

 

 そんな事を話している間にも耳垢は剥がれていき、やがて無事に耳から剥がれるとそのまま耳かきの匙に上手い事落ちる。キングはそれを確認すると慎重に耳かきを引き揚げ、耳垢を捨てる。

 

「後はちょっとだけ掻いて……どう? これで痒いのは取れたかしら?」

 

「うん! スッキリして気持ちいいなぁ。えへへ、キングちゃんありがとう」

 

「わわ、こら、急に抱き着かないの」

 

 起き上がり、キングに抱き着くウララ。その勢いに押し倒されそうになるも、無事に受け止めたキングはウララの事を窘めながらも、満更でもない表情を浮かべる。

 

「ねぇキングちゃん、このまま耳かきお願いしても良い?」

 

「うーん……止めておきましょう。もう寝る時間だもの。それに、手元には耳かきしかないし、明日しっかり掃除してあげるわ。それで構わないかしら?」

 

「うん! えへへ、キングちゃんの耳かき、楽しみだなー」

 

 キングの提案に楽しそうに笑みを浮かべるウララ。そして、二人は明日の約束を胸に床につくのであった。

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