ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ミホノブルボン(地の文あり)の女トレーナー視点となります。

男トレーナー視点だけのつもりでしたが、女トレーナー視点だとどんな感じになるか、試作を兼ねて書いてみました。今後のウマ娘でも書くかもしれません。

追記 書き溜め全て放出しました。仕事関係が忙しいので、来週にアップできるかは未定です。

以前書いた活動報告に追記を追加しました。


ミホノブルボン(地の文あり、女トレーナー視点)

 ブルボンがライスシャワーとの戦いを終え無事に三冠を達成した。私のトレーナー人生の中でここまで誇らしい事なんてなかっただろう。だから私には彼女に対して感謝しかない。

 

 それなのに、今日は彼女が耳かきをしてくれるという。以前耳が詰まるぐらい耳垢が詰まってるのを掃除してくれただけでも嬉しいのに、もう、私の愛バは世界一ね!

 

「耳かきよし、ローションよし、蒸しタオルよし、綿棒、ピンセットよし」

 

 鼻歌交じりに私達のトレーナー室に入ると、既にブルボンが中に居て、耳かきの道具の確認をしていた。

 

「ブルボン、ごめんね、待たせちゃった」

 

 声をかけるとブルボンが顔を上げてこちらを向いてくれた。

 

「いえ、大丈夫です。それでは早速、マスターの耳かきを始めたいと思います」

 

 そう言うと、彼女は部屋のカーテンや鍵を念入りにチェックする。うん、いくら同性とは言え、流石に耳かきしてる姿を見られるのは色々不味いからね。

 

「チェック項目の確認を終了、耳かきに最適な環境を確認しました。それではマスター、こちらへどうぞ」

 

「うん、お願いね」

 

 正座をして膝をポンポンと叩く彼女に従って膝枕に頭を置く。うーん、やっぱり恥ずかしい。

 

「まずは、耳周りの掃除を開始します。ゴシゴシ……ゴシゴシ……」

 

 ゴシゴシ……ギュッギュッ……

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 オトマトペを口にしながらブルボンは温かいタオルで耳を拭いてくれる。ああ、もう、これだけでも気持ちいい。

 

「マスター、耳の後ろに汚れが溜まっています。最近は体をちゃんと洗っていらっしゃるのでしょうか?」

 

「あー……最近はブルボンのレースで頭が一杯だったから……アハハー」

 

「では、これからはちゃんと洗う事を強く進言します。私は三冠ウマ娘になりました。マスターも今後は一層テレビへの出演などが増えるはずです」

 

 うう、そうなのよねぇ、雑誌にテレビに、メディアに出る回数が増えたから、身だしなみはしっかりしないと。あー、面倒だなぁ。

 

「耳の外側のタオル拭き、完了しました。これより綿棒による掃除に移ります」

 

 嫌な事を思い出している間にタオル拭きが終わっていて、ああ、ここから耳掃除が始まるんだ。

 

「ゴシゴシ……ゴシゴシ……ギュッギュッ……ギュッギュッ……」

 

 綿棒で耳を擦られ、窪みなどにもグリグリと汚れを掘り返していき、ツボをギューッと押してもらうと耳が熱くなっていく。

 

「マスター、痛かったりしないですか?」

 

「うん……大丈夫だよ」

 

 私の痛くしないよう丁寧にしてくれる彼女の心遣い。ああ、この子のトレーナーになって良かったと実感しちゃうなぁ。

 

「外側の汚れはほぼ取れました。これより、耳の中の掃除を開始します」

 

 ついに耳かきが耳の中に入ってきた。一瞬耳かきが触れた時に冷たくて思わず体が震えた。

 

「マスター、大丈夫ですか?」

 

「いや、大丈夫。ちょっと驚いただけだから、続けてちょうだい」

 

 ふぅ、ブルボンを心配させちゃったかな。反省反省。

 

「カリカリ……カリカリ……カリカリ……」

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ああ、良いなぁ。ブルボンの声で呟かれるオトマトペとシンクロしている耳かきの音。これを聞いてるだけで寝れそうだ。

 

「カリカリ……ガリガリ……マスターの耳垢、もうすぐ取れます……ガリッ……ガリッ……」

 

 ガリガリ……ガリガリ……

 

 カリカリ……ガリガリ……

 

 あー、もう終わっちゃうのかぁ。んー、これならブルボンに悪いからって自分で掃除したりしなけりゃよかったかなぁ。でも、汚い耳の中見せるのもいやだしなぁ。

 

「一つ目の耳垢の除去を完了。マスター、いかがですか?」

 

「あー……気持ちいいよ、ブルボン」

 

 小さいとはいえ、耳垢が取れる瞬間は気持ちいい。なんか自分でやるよりもやっぱりやってもらうのって良いなぁ。

 

「次は……パッと見える範囲には確認できません」

 

 あー、やっぱりそうなっちゃう? そうなっちゃうよなぁ。私が残念なのもあるけど、ブルボンにも悪い事したかも。

 

「マスター、少し奥の方を調べてみます。宜しいですか?」

 

「ん? 良いよー」

 

 奥かぁ。奥に耳かき入れるの怖くて全然やってなかったっけ。そこならまだ耳垢残ってるかも。

 

 耳かきが奥の方をコツコツと手探りで進んでいくけど、あー……うん、怖い。怖いわこれ……って痒い! 痒い!

 

「ちょ、ブルボン! その辺り痒い! 猛烈に痒い!」

 

「はい、見え辛いですが、恐らく大型の耳垢があります。これよりこの耳垢の除去に集中します」

 

ちょ、こんな所にそんな大きいのあるの!? は、早く取ってー!

 

 そんな私の内心と裏腹に、耳かきは痒い場所を何度も往復するけど取れる気配がない。

 

「これは、かなり硬いと判断します。少しずつ、時間をかけて取り除きます」

 

「うう……そ、それじゃぁ、囁きは? 囁きない?」

 

 こ、こんな痒い状態、このまんまじゃ耐えられないよー。

 

「マスターのご要望ならば、囁きながら耳垢を取り除きます」

 

「じゃぁ、それでお願い!」

 

「了解しました……ガリッ……ガリッ……」

 

 ブルボンは頷くと、再びオトマトペを口にしながら耳かきを始めてくれた。同じ場所を何回も耳かきが往復し、なんとか剥がそうと頑張ってくれる。

 

「ガリッ……ガリッ……ガッ……ガッ……」

 

 ガッ、ガッ、ガッ

 

 ガリガリ……ガリガリ……

 

 一か所に狙いを定め、そこから少しずつ、少しずつ剥がれてるのはわかる、わかるんだけど。こうして中途半端に剥がれてる時が一番痒いの! もう無理やり指突っ込みたいよー!

 

「マスター、我慢が辛かったら私のスカートを握ってください」

 

「う……ごめん」

 

 私の様子から察したのがブルボンがそんな提案をしてくれたので甘えて思い切り彼女のスカートを掴む。あー、早く早く早くー!

 

「ガリッ……ガリッ……ガ……リッ……」

 

ブルボンの力の籠った声が聞こえたと思うと、耳垢が少し剥がれた。ちょっと痛いけど、その痛みを我慢している間に耳かきが耳垢と耳の間に差し込まれる。

 

 再開した耳かきで、ついに端が少しずつ捲れはじめました。このまま、剥がれた部分に耳かきを差し込んで、一気にクイッと持ち上げて……。

 

「ベリッ……ベリッ……ベリッ……!」

 

 差し込まれた耳かきが梃子のように傾くと、そのまま耳垢が大きな音を立てて剥がれた。その痛気持ち良さに息が止まっている間に、ズズズと耳垢が引き上げられる。

 

「ミッションクリア。かなりの大物が取れました」

 

「ッ……はぁ……はぁ……で、でっかぁい」

 

 ティッシュの上に捨てられた耳垢がでかいし分厚いし、こんなの私見た事ないんだけど。これが私の耳の中にあったの? すっごいえぐい茶色してるんだけど。

 

「えー……ブルボン、これ、本当に私の中にあったの?」

 

「はい。恐らくこれが最大の大物となると思います。引き続き耳掃除を継続します」

 

 そう言うとブルボンは再び耳かきを入れてきて、カキカキと巨大な耳垢があった周辺を掻いていってくれて、引き上げられたびに耳垢や粉がでてくる。

 

「耳垢の除去を確認。これより梵天の使用、その後ローションの使用に移行します」

 

 ふぅ~、やっと終わったかぁ。いや、残念なんだけどね。でも、あんな耳垢があったって考えるとちょっと落ち着かないというかなんというか……。

 

「クルクル……ゴシゴシ……クルクル……ゴシゴシ……」

 

 そんな複雑な気分の私だけど、梵天が耳の中をコショコショとくすぐるように動いていると、気持ちよくてはふぅ……と息を吐いてしまう。

 

「梵天終了、ローションに移行します……ヌリヌリ……ヌリヌリ……ペチャペチャ……」

 

 そして次がローションだ。んー、正直耳の中に液体があるのってそんなに好きじゃないけど、それでも必要だから我慢しなきゃ……ん……んー……?

 

「……ねぇ、ブルボン、流石に塗りすぎじゃないの?」

 

「あ……申し訳ありません」

 

 そう言ってブルボンはローションを塗るのをやめてくれたけど、流石にちょっと耳の中がべっちょりしてる感じ。しかも奥の方だから多分ティッシュとかで取るのも無理だよね。んー、でも我慢しなくちゃ。それだけ大きな耳垢だったんだから。

 

「それでは、最後に失礼して……ふ~……ふ~……」

 

 彼女の吐息が耳の中を走ると、特にローションを塗ったところがひんやりとして思わず肩が動く。ん、はぁ……これ、癖になるのよね。

 

「ミッション完了。これより反対側の耳掃除に移行します。マスター、反対側を向いてください」

 

 そう言われてブルボンに反対側の耳を見せるように体勢を変える。

 

「タオルでゴシゴシ……ゴシゴシ……綿棒でゴシゴシ……ゴシゴシ……」

 

 最初と同じように、耳が暖かいタオルで包まれ、念入りに擦られる。あー、癒されるわー。しばらくしてタオルが取られて、ブルボンの顔が耳に近づいてくる。

 

「……こちらも、あまり汚れはありません」

 

 あ、うん。さっき大物撮ったから余計に残念そうな感じがする。今度からは彼女の為にももうちょっと耳かき控えたほうが良いのかな? そんな風に思ってる間にもブルボンがカリカリと耳の中をいくつか掻いてくれるけど……うん、すぐに終わっちゃう。横目で彼女の顔を見てみると、無表情な中に残念さがにじみ出てた。

 

「では、奥の確認をしていきます」

 

 そして再び耳の奥へ耳かきが差し込まれていく。あー……さっきやったことだけど、やっぱり怖いよぉ。……って、え、また奥が痒いんだけど。

 

「奥に耳垢を確認。これより除去を開始します……カリカリ……カリカリ……」

 

 うそぉ、こっちにも同じようなのがあるの? なんでー。自分でちゃんと耳掃除してるのに、なんでこんなところにでっかいのがあるのよー。

 

 そんな風に困惑してるけど、その間にもブルボンは手際よく耳かきを動かして耳垢を取り出しにかかってくれている。

 

「カリカリ……ガリガリ……ガリガリ……ズズズ……」

 

 あー、痒い、痒い、痒い! 彼女のオトマトペを聞いてても我慢できないぐらい痒い!

 

 必死に我慢して、なんとか耐えようと気合を入れていると、不意に耳かきが止まり、代わりにブルボンが頭を撫でてきた。

 

「マスター……我慢をお願いします。我慢……我慢……」

 

 はぅぅ……ブルボンの優しい声を耳元で囁かれるのが、気持ちい……脳みそまで蕩けちゃう……。頭を撫でられると思わず安心しちゃって、体から力が抜けちゃうよぉ……。

 

「では、処置を再開します」

 

 弛緩していると、彼女の声音が普段通りに戻って耳かきが再開された。痒……でも、動けない。

 

「カリカリ……ガリガリ……ガッ……ベリッ……」

 

「ガリガリ……ガリガリ……ガリガリ……」

 

 耳かきが一点に集中して動いていて、痒みは継続しているけど、でも、それでも少しずつ剥がれていってるのがわかる。あとちょっと……あとちょっとぉ……!

 

「耳垢が剥がれたのを確認。このまま引き揚げます」

 

 ベリベリッて音がしたと思うと、そのまま一気にベリッ! って音がして、そのまま耳垢は引き上げられる。あー……快感……すっご……。

 

「耳垢の除去を完了。これより周囲の掃除及び梵天、ローションの順番で移行していきます」

 

 快感の余韻に浸っていると、先の掃除と同じように周りの掃除、梵天、ローションの順で掃除が続いていき、そして。

 

「ふ~……ふ~……マスター、耳かき、完了です」

 

 ローションのひんやりした部分に息を吹きかけられゾクゾクとした快感の余韻に浸りながら、大きく息を吐いた。

 

「はぁ~……気持ちよかったぁ……でも、なんであんな大きいのがあったんだろう?」

 

 私が疑問に思っていると、ブルボンが私の顔を覗き込んできた。

 

「ところでマスター。私が耳かきをしていない間、もしかしてご自身で耳かきをしていましたか?」

 

「え? うん……大事なレースだし、ブルボンにはレースに集中して欲しかったから、自分でやってたよぉ」

 

「耳垢の原因はそれです」

 

「へ!?」

 

 え? 何々、どういう事? なんで掃除してるのに、それが原因であんな耳垢ができたっていうの!?

 

「耳かきは繊細な作業です。今回はマスターが無暗に耳かきを入れていたせいで奥に細かい耳垢が押し込まれ、固まったと予想されます。もしそのまま続けていたら完全に耳穴が塞がっていた可能性もあります」

 

「ええぇ……え、それじゃぁ私、自分で耳かきやらないほうがいいってこと?」

 

「はい。ですので、今後もマスターの耳かきは定期的に私が行います」

 

「いや、それは流石に……」

 

「わ、た、し、が。行いますので、マスターはそれに従ってください」

 

「……はい」

 

 ズイっと顔を近づけて変わらない表情で押してくるブルボンに圧力に屈して頷いてしまった。えーと……これ、良いのかなぁ。

 

「それでは、これよりお昼寝に移行します。マスター、何か希望はありますか?」

 

「え? う、うん……それじゃぁ、手、手握っててくれる?」

 

「了解です、マスター」

 

 ギュッと手が握られると、ブルボンの手の暖かさに、取り合えずさっきまで考えてたことを横に置いて置くことにした。うん、もういいや、後で考えよう。

 

 現実逃避を含めてそう考えた私は目を閉じてブルボンに体重を預ける。あー、暖かいなぁ……。あ、なんか意識したらどんどん眠くなって……。

 

「……おやすみなさい、マスター。どうか良い夢を」

 

 ボヤッとしていく意識の中、そんな声が聞こえた気がした。

 

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