ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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アドマイヤベガで書いてみました。キャラの所持はしてないのでところどころキャラが崩れてるかもしれませんが、なんとなく思いつくことができました。

今回多少短いですが、布団で寝てる最中のトレーナーに耳かきしたら多分途中で寝ちゃうよね。てのを考えたらこの長さになりましたし、これはこれでキャラに合ってるかなぁ? と思う今日この頃です。


アドマイヤベガ

 トレーナー……? どこかしら? 今日は仕事があるからトレセン学園からは出ないって聞いたんだけど。電話にも出ないし……何かあったわけじゃないわよね?

 

 ……そう言えば仕事が立て込んでて疲れた。って言ってたわね。仮眠室……? 当たったわ。

 

 幸せそうに布団にくるまれて……枕に安心して体重をかけて……アヤベって……夢でも私の事考えてくれて……でも、そう言いながら枕に顔を埋められるとなんだか複雑ね……それは私じゃないのに……そうだ。

 

 よいしょ……うん、良い感じに収まったわね……ふふ、さっきの枕より気持ちよさそう。こうしてあげてる甲斐があるというものね。

 

 あら、起きたの? 何が起きたか? どういう状況かって? 貴方の枕をどかして、私の膝枕に頭を乗せてるのよ。どう? こんな枕より、気持ち良いでしょ?

 

 素直でよろしい。それじゃぁ、このまま……というのも味気ないし、耳かきでもしてあげるわ。

 

 あ、動いちゃダメ。このまま、布団にくるまったまま、横向きでいてくれたらそのままやれるから。

 

 えーと、耳かきは……あったわ。手の届くところにあってよかったわね。さぁ、おとなしくしてて。

 

 カリカリ……カリカリ……ガリガリ……ガリガリ……トレーナーの耳垢、固いわね。痛くはない? 大丈夫で良かったわ。このままの力加減で続けても大丈夫そうね。

 

 カリカリ……ガリガリ……あら、囁かないほうがいいかしら? ……寝そう? まだ片耳だけなんだから、我慢して頂戴。

 

 カリカリ……カリカリ……あ、もう少しで取れそうね。このまま……このまま……はい、取れたわ。

 

さぁ、次の耳垢に取り掛かるわよ。カリカリ……ガリガリ……ほら、寝ないで? まだ掃除の最中だから。寝ながらの耳かきは寝返りとかで危険だから……できないの。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ガッ……ガッ……ベリッ……

 

 ねぇ、そんなに気持ち良いの? 私、貴方がそんなに顔をトロけさせてるのを見るの初めてよ。……そう、気持ち良いのね。ふふ、なんだか嬉しいわね、そう言ってもらえると。

 

 ふぅ……こうしてると、なんだか大きい弟ができたみたいな気分。……別に、嫌じゃないわよ。ただ、不思議な感覚というだけだから。

 

 ザリザリ……ザリザリ……耳垢を取った後も、細かい粉や小さい物をちゃんと掃除して……痒い場所はない? 大丈夫なら良いわ。

 

 ほら、まだ起きてないとダメ。もう片方は手付かずだから。……それじゃぁ、こうしてあげる。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

 どう? 驚いて目が覚めて……体震わせすぎじゃない? 耳、そんなに弱いの? ……そう、あまり知りたくはなかったわね。

 

 ちょ……何目を閉じて……もう限界? お休み? ま、待ちなさいトレーナー。まだもう片方が……。

 

 ……本当に寝ちゃったわね……はぁ……仕方ないわね。起きるまで待っててあげるわよ……。


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