ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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オグリキャップで耳かきを書きました。

オグリはトレーナーも好きだけど、ナチュラルにタマモクロスにもベッタリな気がしている今日この頃です。


オグリキャップ

 ああ、トレーナー、ちょうどよかった。少し相談したいことがあるんだ。

 

その……この間の初詣の時、トレーナーは食べても良いと言ってくれたから、私も食べたんだが……やはり、食べ過ぎたと思う。トレーナーの財布が大変な事になっていたと、タマから聞いたんだ。

 

 だから、何か返せないかと思って……気にしなくていいなんて言わないで欲しい。何か返させてもらいたいんだ。

 

 レースで勝つ? それは勿論勝つが、そうじゃなくて……その、タマから聞いたんだが、トレーナーの耳は耳垢がよく溜まるそうだな? トレーナーの仕事をしていると、どうしても耳かきをしている時間が無くなるそうだと、言ってたんだ。 だからその、耳かき……させてもらえないか?

 

 だ、大丈夫だ。やり方はタマからちゃんと教わってる。トレーナーには普段から世話になっているし……ダメ……かな?

 

 ありがとうトレーナー! それじゃぁ、早速準備してくるから、少し待っていてくれ!

 

 待たせてしまったなトレーナー。それじゃぁ早速始めていくぞ。ほら、膝枕だ。頭を乗せてくれ。

 

 ? 何を言っているんだトレーナー。耳かきは膝枕でやるのだろう? タマはいつも膝枕でやってくれているぞ。ほら、早くしてくれトレーナー。タオルが冷めてしまう。

 

 ああ、それでいい。ちょうどこの位置ならやりやすいからな。それじゃぁ、まずはタオルだ。

 

 ゴシゴシゴシ……ゴシゴシゴシ……

 

 グリグリグリ……ゴシゴシゴシ……

 

 どうかな? 気持ち良いかな? あ、ちょっと強かったのか? すまない、初めてだと、ちょうどいい力加減が難しいんだな、反対側の時には注意しよう。

 

 それじゃぁ、タオルも終わったから……耳の中の掃除だな。えーと……暗くて見辛いからペンライトで照らして……うん、良く見えるようになった。

 

 ……やはり、トレーナーは最近耳かきをしてなかったのか? けっこう汚れているぞ……そうか、先日のレースで勝ったから、インタビューとか色々あったからなのか。

 

 それじゃぁ、気合を入れて掃除をしないといけないな。まずは手前から、一つずつ掻き取っていこう。

 

 カリカリ……サリサリ……サリサリ……

 

 ゴソゴソ……カリカリ……カリカリ……

 

 むぅ……中々取れないな。え? 力が弱くて痒いだって? さっき耳を擦る時に力が強かったから弱めにやってみたのだが……少し力を入れてみよう。

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……

 

 ゾリッ……ベリベリ……ベリッ

 

 うん、上手い事取れたよトレーナー。痛くはなかったか? 大丈夫か。よし、次に取り掛かっていくぞ。

 

 ガリガリガリ……ゴリゴリ……

 

 ベリベリ……ガッ……ガッ……

 

 うん、取れてきた取れてきた。ふふ、取れた時のトレーナーの顔、気持ち良さそうだ。私もタマに耳かきしてもらっている時はこんな顔をしてるのかな。

 

 うん、大体の耳垢は取れたぞトレーナー。次は梵天で耳の中をクルクルーと。

 

 クシュクシュ……ゴシュゴシュ……

 

 クルクル……ズボズボ……

 

 梵天で細かい粉や取り切れてない汚れもこうして絡めとって……大きな汚れがない時なら、これだけでも十分なんだな。

 

 さて、梵天も終わったぞトレーナー。タマだったらローションを塗ったりもしてくれるんだが……すまない、私は持ち合わせてなかった。だから……。

 

 ふー……ふー……

 

 ふ~……ふ~……

 

 ん? どうしてそんなに驚いているんだ? 息を吹きかけるとは思わなかった? 何を言っているんだトレーナー。タマは必ず最後に息を吹きかけてくれるんだぞ、耳かきのお約束だろう? 変な事を言うんだな。

 

 まぁいい。それより反対側をやる方、反対を向いてくれないか? よし、それじゃぁこちらも気合を入れて掃除をしていくぞ。

 

さてと……ああ、汚れがいくつか見えるな。さぁ、やっていくぞトレーナー。

 

 まずはタオルでゴシゴシと……。

 

 ゴシゴシゴシ……ゴシゴシゴシ……

 

 ゴシゴシゴシ……ゴシゴシゴシ……

 

 今度はどうだ? なるべく弱めの力でやってみたんだが……え、今度はちょっと弱すぎる? む、難しいな……。

 

 ……よし、次はタマにもっと教えて貰ってからやろう。トレーナー、楽しみにしていて欲しい。さて、耳の中はと……。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ふふ、何と言うか……楽しいなぁ。こうしてトレーナーが耳かきを動かしていくと、顔がふにゃふにゃになっていく……タマも、私の耳かきをしている時にはこんな気持ちになっているのだろうな。

 

 ……ああ、もう汚れは大体取れてしまったか……残念だが仕方ないな。それじゃぁ次は梵天だ。

 

 クルクルー……ゴシゴシー……

 

 ゴシュゴシュ……ガザガザガザ……

 

 うん、粉も大体取れたな。さて、と、それじゃぁ口を近づけて……

 

 ふー……ふー……

 

 ふー……ふー……

 

 よし、これで耳かきは終了だ。どうだったかな? 気持ち良かったか。それは良かった……でも、私ではまだまだだな、次はもっと頑張ろう。

 

 ん? どこに行くんだ? え、終わったからどく? 何を言っているんだトレーナー。お昼寝がまだじゃないか。

 

 タマはお昼寝までがお約束だって言っていたぞ。ほらトレーナー、逃げないでくれ。力づくで抑えなければいけないだろ。

 

 ……おとなしくなってくれたな。さぁ、お昼寝だトレーナー。トレーナーだって疲れているんだろう? タマから子守歌も教えて貰ったから……ゆっくりと寝てくれ。起きるまで、私がずっと一緒に居るからな。

 

 ……ああ、可愛い寝顔だなトレーナー。ふふ、私も……きっと、こんな顔でタマの膝枕で寝てるのだろうな。

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