ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ビワハヤヒデで耳かきを書きました。多分あの髪に顔を埋めれたら凄く気持ち良いんだと思っています。

以前ネット上の知り合いからビワハヤヒデの耳かきは見たことないなぁ。と聞いてから書こうかなと思っていましたが、リクエストも来たのをちょうどよい機会と思い書いてみました。

今回の作品は藤原ロングウェイ様(https://syosetu.org/user/369688/)からのリクエストとなります。リクエストありがとうございました。


ビワハヤヒデ

 むぅ……次のレースはどうするべきか。中々難しいが……。

 

 中々考えが纏まらないな……こういう時はバナナを食べて一息つくとして……ん!?

 

 ト、トレーナー君!? 何をするんだ、後ろから急に抱き着いて! 吝かではないが……そ、そう言うのはもっと手順という物がだな……! あ、くすぐった……! く、首筋に息を吹きかけないでくれ!

 

 ……トレーナー君? どうしたんだ? そんな静かで……ちょ、くすぐったいと言っているだろうが! 一体どうしたと言うんだ!?

 

 まったく、引き剥がすまでしがみつくとは……どうしたんだその顔は!? 半分以上土気色だぞ!

 

 ……何? 昨日は今度のレースの参考映像を見ててちゃんと寝てなかった? いや、それにしても一晩の徹夜でここまでなるものなのか?

 

 ……恐らくはこれまでの疲れが出たのだな。それだけ気持ちを注いでくれるのは嬉しいが、体調不良では論理的思考など不可能だ。いきなり私に抱き着いてきたのがその証拠と言えよう。

 

 そうだな……よしトレーナー君。今日はもう寝たまえ。これ以上起きていても全て無駄だ。ほら、私の手を握って、ベッドまで連れて行くぞ。足元がふらついているんだから遠慮する必要はない。

 

 ほら、ベッドに座って……ほら、ここに頭を置きたまえ。ん? 私の膝枕は嫌かな? 誰かと一緒の方が安心してよく眠れるだろう? 流石に添い寝はできないが、膝枕ぐらいなら問題ないからな。

 

 よしよし……む、なんだこの耳は。かなり汚いじゃないか。ちょうどいい、このまま耳かきをしようじゃないか。すまないが、寝るのは少し待ってくれるか?

 

 とは言え手に届く場所にあるのは……耳かきだけか。うーん……本来なら他の道具も使うほうが良いんだが……目を離すと君は寝てしまうだろうし、致し方あるまい。さ、耳かきを始めよう。

 

 まずは外側だが、ふむ、こうして近くで見ると粉が付いているな。まずはここから掃除してしまおう。

 

 サリサリサリ……サリサリサリ……

 

 カリカリカリ……サリサリサリ……

 

 ふむ、思ったよりも更に粉が多いな。君は粉が多いタイプなのか、それとも掃除を全然していないのか……まったく、ウマ娘と違って人間はあまり耳の掃除はしないものだと聞いてはいたが。流石にここまでとは思わなかったな。

 

 さて、外側の掃除はこんなところか。ツボを押したり……したらすぐに寝てしまいそうだな。君が寝てから改めてやることにしよう。

 

 さぁ、中の掃除をしていくぞ。ああ、やはりこちらも汚れているな。どれ、やりすぎると君が寝落ちするし、手早く終わらせようじゃないか。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ガリガリガリ……ガリガリガリ……ベリッ……

 

 ああ、君の耳垢は中々素直なようだな。カリカリカリ……と掻いていけばペリペリペリっと剥がれてくれる。頑固な耳垢は力加減が難しいんだ。

 

 ん? ああ、友人にしてあげた事があるぞ。それに……昔にはブライアンにしてやった事もある。だから怖がる必要はないからな。カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ふむ、こんなところかな。困ったな、これでは私の方が物足りないのだが……いや、君が寝ては元もこうもないからこれで良いんだろうがな。

 

 さてと、耳垢は大体取れたし、後は細かい粉などをカリカリカリ……カリカリカリ……ふーむ、これももう終わってしまったな……む、まだ反対側が残ってるのに寝るんじゃない。

 

 それなら……ふ~……ふ~……ふふ、どうだ? 耳かきが終わった後の敏感な耳に息を吹きかけられるのは。程よく目が覚めただろう?

 

 さぁ、目が覚めているうちに反対側を終わらせるぞ。そら、反対側を向かせるからな。よっと。

 

 ん? お腹の方を向くのは抵抗感があるだと? それがいきなり抱き着いて首筋に顔を埋めてきた人間の言う事だと思うのか? ほら、遠慮しないでもっと身を寄せたまえ、膝枕から転げ落ちるぞ。

 

 よしよし、それでいい。さぁ反対側だ。何? 落ち着かないから早く終わらせて欲しい? そう言われると時間をかけたくなるが……君が寝落ちする前に終わらせなければいけないからな。さぁ、やっていくぞ。

 

 外側の粉や埃等をカリカリカリ……カリカリカリ……サリサリサリ……よしよし、順調に取れていっているな。

 

 次は内側だ。小さいのも大きいのも、耳垢をカリカリカリ……ペリペリペリ……

 

 さぁ、もうちょっとなんだ、ここまで来たら頑張り給え。ほらほら、さっきの耳とは違ってこんな大きな耳垢が出てきたぞ。こういうのを見ると掃除した甲斐があるというものだ。

 

 大きい物も取れた事だし、後は細かい汚れだけだ。サリサリサリ……サリサリサリ……ああ、こちらも早く終わってしまったな。

 

 さて、と。もう寝ても大丈夫だが……折角だからな。ふ~……ふ~……ふふふ。良い反応を見せられるとつい意地悪したくなるもんなんだ。許してくれたまえトレーナー君。

 

 ああ、もう大丈夫だぞ。もう寝ても……何? 私の髪に顔を埋めたい? ……いや、流石にそれは無理だぞ。君を背負ったまま寝かせるのは……いや、重くはないんだが、流石に見た目が酷すぎるじゃないか。

 

 ほら、代わりにこうしてお腹にこう……顔を埋めるので我慢したまえ。それに、手も握っておいてあげようじゃないか。ギュッと握って……君が安心して身を任せられるように、私の体温を感じながら……瞼を閉じて、意識を手放して……。

 

 ……やはり疲れているんだな。もう寝てるじゃないか。やれやれ……君が起きたらまずはバナナをしっかりと食べさせて栄養補給をさせなければならないな。

 

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