ウマ娘耳かき小説   作:雨宮季弥99

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ファインモーションで耳かきを書きました。自分よりも立場の上の人に世話をしてもらうのって、何か良くありませんか?

それが血統的な意味で自分より遥かに上の人に世話をしてもらうのって、恐れ多いですが、良いと思いませんか? 私は思います。それはそれとして庶民と触れ合ってくれる気さくな王族って私は好きです。

今回の作品はdioxin様のリクエストとなります。リクエストありがとうございます。(https://syosetu.org/user/240756/


ファインモーション

 ねぇ、キミキミ~、ちょーっと良いかな?

 

 日本って耳かきって言う文化があるんだよね? 私、ちょっと興味あるんだ。ほら、アイルランドだとそう言うのって全然ないからさ。

 

 それでね、キミに耳かきしたいんだけど良いかな? え、色々と問題があるから友達にしてほしい? え~、私は単に耳かきをするだけだよ? 何が問題なのかな? かな?

 

 ほらほら、キミは私のトレーナーなんだから、愛バの言う事はちゃんと叶えてあげるのが役割だよ。ほら、抵抗しないの。ほらほら、こっち来て頂戴。

 

 はい、どうかな? 私の膝枕、気持ち良い? え、緊張でそれどころじゃないから早くどきたい? も~、私の膝枕なんてキミが初めてなんだよ? 貴様~、不敬に処すぞ~♪

 

 あはは、冗談だよ。ほら、抵抗しても無駄なんだから、おとなしく耳かきされようね。

 

 えーと、これが君の耳かぁ。んー、改めて見ると、本当に粉っぽいんだねぇ。え? そうそう、アイルランドの人の耳垢って粉って言うよりドロッとしてるのよ。だから耳掃除って言うの自体したことない人ばっかりなんだ。

 

 だから、日本に来てから皆と話してる時に出てきた耳かきって言うのが本当に不思議で。調べてみたらなるほど~。ってなったんだ。

 

これなら確かにこの耳かきで掃除するのが良いのかな。ほら、動かないでね。動いたら危ないんでしょ?

 

 えーと……まずは……外側の部分を匙でカリカリって擦っていって……うわ、こんなに取れるんだ。へ~、面白ーい。カリカリカリ、カリカリカリ。

 

 カリカリカリ、カリ……? あ、ごめん。赤くなってきちゃったね、やりすぎちゃった。痛くない? 大丈夫?

 

 うん、ごめんね。次は気を付けるから。それじゃぁ気を取り直して、中の掃除をしていくね。

 

 ふんふんふん……ふーん、トレーナー君の耳の中ってこうなってるんだ。ちょっと曲がってるかな? で……この黄色いのが固まった耳垢なんだね。

 

 あ、変に突かれるとくすぐったい? ごめんごめん。それじゃぁちゃんと掃除していくね。

 

カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 ふんふん、なるほどー。こうして固くなってる耳垢を少しずつ引っ掻いていって……瘡蓋みたいにペリペリって剥がしていくんだね。

 

 手前の耳垢からカリカリカリ……って引っ掻いていって……引っ掻いていって……んーと。あ、取れた取れた。

 

 へー、明りの下で見るとこんな色をしてるんだね。うんうん、これは取り甲斐があるってものだね。取ってて私も楽しくなっちゃうよ。

 

 ……あ、ごめんごめん、私ばっかり楽しんでも仕方ないよね。それじゃぁ、耳かきを再開させるね。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 うんうん、手強い耳垢もないし順調順調。キミの耳垢は初心者向けなのかな? 私にとってはありがたいけどね。

 

 はい、これで大体の耳垢は取れたよ。えーと、後は……この梵天で細かい汚れを取っていくんだったね。

 

 ボゾボゾ……ゴシゴシ……

 

 グルグル……ズズズ……

 

 んー、こそばゆくないかな? 大丈夫? それならもうちょっと、ゴソゴソー……クルクルー……はい、これで終わりだね。

 

うんうん、気持ち良さそうだねトレーナー。最初はあんなに抵抗していたのに、今じゃもう体の力が抜けちゃってるじゃん。ふっふーん、私って耳かきの才能があるのかな?

 

 それじゃぁ……次は反対側の掃除をしていこうね。え? もう耳かきは体験しただろって? もー、両方ともしないとバランスが悪いでしょ。ほらほら、折角リラックスできてるんだから、逃げようとしちゃダメだよ。ほら、反対側を向いてね。

 

 んー……流石にお腹に顔を埋められると……恥ずかしいからこっち向きね。さてと、こっちの耳の様子は~~と。

 

 ふんふん、それじゃぁまた耳の外側を……窪みとかもやらないといけないんだよね。よしよし、やっていこうか。

 

 カリカリカリ……サリサリサリ……

 

 サリサリサリ……サリサリサリ……

 

 う~ん、こっちも汚れてるねぇトレーナー。こんなに汚れてると楽しいんだけど、ちょっと心配になっちゃうなぁ。……こんなものなの? 人間の耳って変なの。

 

 それじゃぁ耳の中も……こっちもけっこう汚れてるねー。よし、私頑張って掃除するからね。

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

 カリカリカリ……カリカリカリ……

 

うーん……むー……こっちは耳垢が少ないからすぐに終わっちゃった。もっとやってみたかったんだけど……トレーナー。耳垢増やす事ってできないよね? うん、変な事言ってごめんね。

 

 気を取り直して……梵天で掃除、していくよー。

 

 ガザガザ……グルグル……

 

 ゴシゴシ……ゴシゴシ……

 

 うん、これでお終い。んー、ちょっと物足りなかったかな……あ、そうだ。これをやるのがお約束なんだったっけ。

 

 ふ~……ふ~……

 

 ふ~……ふ~……

 

 最後は息を吹きかけるんだったよね。ごめんごめん、忘れちゃってたよ。それで、このままお昼寝してもらうまでがお約束なんだっけ。

 

 え? 流石にお昼寝は距離が近すぎるからダメだって? むー、余の言う事が聞けないと申すか? 不敬に処すぞー。

 

 ほらほら、逃げようとしても無駄無駄無駄。余に不敬を働いたトレーナーは、余が満足するまで膝枕でのお昼寝の刑に処すぞー。

 

 あ、諦めてくれた? それじゃぁこのままお昼寝して頂戴ね。

 

 ふんふんふ~ん♪ トレーナーの寝顔を眺めるのは楽しいなぁ。今度はもっと勉強して、トレーナーの気持ち良さそうにしてる顔をもっと眺めようっと。

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