河童は不思議な生活がしたい   作:東風ますけ

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処女作です!


第1章 「王都クルブルク編」
第1話「13個目のライフ」


世界のなまえはファンタジール。

ここは不思議で平和な世界。

 

空にはマーズと呼ばれるこの世界の月がぽっかりと浮かんでいて。

 

そのマーズからのやわらかな光がファンタジールの夜をすこしだけ明るくしてくれます。

 

夜明けが近いのにまだまだ仕事に精を出す人もいれば

 

夢の中で何やら迷っている人もいるようです。

 

土を掘るか

鉄を打つか

木を伐るか

料理をつくるか

布を縫うか

家を建てるか

 

それとも…

 

魚を釣るか

動物を狩るか

剣を抜くか

精霊を呼ぶか

素材を混ぜるか

民を守るか

 

それとも…

 

河童であるか

 

夢の中で迷って迷ってごろんと寝返りをうったのは貴方ですね?

 

さあファンタジールに朝が来たようです。あなたのライフのはじまりです。

 

ヒューーーーードカン

 

「あらあらまぁまぁベットから落ちちゃったのね!上の階からすごい音がしたからびっくりしてとんできちゃったじゃない。噂のナントカ石がついにウチにも落っこちてきたのかしらって思ったわ。」

 

こう言って話しかけてきたのはメグおばさん。

俺の育て親だ。俺の名前はルーベルト。父と母は幼い頃に亡くなっている。俺は生まれた時から頭に皿のようなものが付いていてオマケにクチバシも付いている。父と母は俺の見た目について調べて回ったらしい。そしてダルスモルスの大図書館である書物が見つかった。それは、とある異世界の伝説の中で出てくる「河童」と呼ばれる生き物だった。そんな俺でも両親は俺を愛してくれた。

だが両親は病にかかった。今の技術では到底治せない難病だ。両親はメグおばさんに「息子を頼む」と言い残して死んでしまった。俺はメグおばさんに育てられ15になった。今日はライフを決めて王に謁見しに行く。

 

それにしても今朝の夢はなんだったのだろう。

 

「どうしたのポカーンとしちゃって。ひとに言えないような夢でも見ていたの?ちなみに私はあなたがベットから落っこちる夢を見たのよ。まぁでも床が抜けなくてよかったわ。ココももう古いからねぇ。それより聞いたよ!ライフが決まったんだって?よかったねぇ。」

 

そう言ってメグおばさんは部屋を出て行った。

俺も後に続くように外に出る。緑色の服を着た人が走っている。と思ったらこっちに手紙を投げてきた。ポストマンか。手紙を見るとポストに綺麗に入った。ストライク!

 

俺はポストを開き手紙を開けた。

 

ルーベルトへ

 

     ライセンスを受け取り

     謁見の間まで来ること

 

            クルブルク国王

            エリック・ストーン

 

国王様がいちいち書いているのか…大変だな。

 

「ルーベルト。ギルドに行ってライセンスを受け取ってきなさい。」

 

メグおばさんが言った。ギルドは職業を決めたり変えたりする場所だ。

 

「それじゃいってらっしゃい!」

 

メグおばさんは勢いよく手を振ってくれたので俺も振り返す。

 

「行ってきます!」

 

俺は迷うことなくライフギルドにたどり着いた。

 

「はいはい何も言わなくてもわかってるよ。アンタルーベルトだろ?」

 

ギルドマスターが言った。

 

「コレがみならいライセンスだ」

 

そう言って一枚のカードを渡す。

そうそう、俺のライフは「河童」

 

河童!?

どうなってる?俺は傭兵を選んだはずだが…

 

「ギルドマスター?コレは?」

 

何かの手違いだろうと考えた俺はギルドマスターに尋ねる。

 

「ああ、ソレは…13個目のライフだ。」

 

「13個目のライフ?」

 

「ライフは原則12個なんだが…ある偉い人が女神様からのお告げだ!とかなんとか言い出して最近追加された。と言ってもこのライフ、厄介なことになり手が居ないんだ。「適正」がないと慣れないようになってやがる。んでもし適正がある奴がいたらソイツのことを強制的に河童にしちまえってエリック王がな」

 

なんで俺に適正が?というか俺しか居ないの?河童のライフの人。

 

「マスターはどうなるんだ?」

 

そう。重要である。マスターがいなければその職業ができない。

 

「お前がマスターになるんだよ」

 

マジですか?

 

「マジだ」

 

マジだった。

 

「とりあえずエリック王が待ってるかもしれねぇから、とっとと行ってこい。」

 

そう言ってギルドマスターは俺を…

 

「きゃー!」

 

女の叫び声が聞こえた。

 

「だれかー!たすけてチョウだーい!」

 

「おいこら!ダジャレなんて言ってねぇで待ちやがれ!」

 

「逃がさないっす!」

 

「誰かー!助けてー!」

 

「ルーベルト。行ってこいよ。」

 

ギルドマスターは言う。本当は行きたくないけど気になるし、行ってみるか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

単刀直入に言う。チョウチョが喋った。ネクタイになった。

 

説明すると……

 

チョウチョがゴロツキの2人に絡まれていた。その2人からチョウチョを守るように立つとゴロツキがリッチを寄越せと理不尽なことを言ってきた。俺は今無一文だったのでメグおばさんからもらったキャンディーを差し出したら大人しくなって帰って行った。なんだったのだろう。ともかくチョウチョを助けたりした後に王城に向かった。謁見の間に行こうとしたら兵士に止められた。なんでも正装じゃないとダメらしい。なんでもネクタイとか。俺はどうしようと難儀していたとこにチョウチョがやってきた。チョウチョが謁見したいと兵士に言うと、ダメだと言われ困っていた。そしたらチョウチョがコッチに気付いてこんなことを言った。

 

「私が「チョウ」ネクタイになります。」

 

ダジャレかよ。とツッコミたかったがこの際なんでもいい俺は

 

「できるのか?」

 

と質問し、チョウチョは

 

「勿論です!」

 

意気揚々と返答した。

そしてチョウチョがネクタイになった

何を言っているのかわからねぇと思うが俺もわからねぇ。

 

そして現在謁見の間で王の前にいる。

 

「よくきたなルーベルト!お前はこのファンタジールの中で初めて「河童」になった者だ。我が国の王として誇りに思うぞ!」

 

アンタが勝手に決めんだんだろうが

 

とは口が裂けても言えない。

 

「さてルーベルト。お前には河童のマスターをしてもらう。大変だと思うが頑張るように」

 

ええぇ(困惑)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

王への謁見が終わり俺は帰路に着いた。

帰り道。チョウチョに居候させてくれないかとお願いされた。俺はメグおばさん次第だな。と答え家へ向かった。

 

「大歓迎よ!チョウチョちゃん!」

 

うん。予想通り。

こうして新たな家族が増えて俺の運命の1日が終わっていった。

 

 

 

 




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