白い空。青い地面。そう。ココはキリタチ山山頂だ。
正直、後悔してる。ん?何をって?
………そんなん決まっとるやろがい…。
「ざむいィィィィィ!!」
「ざむいですゥゥゥゥゥ!!」
「そうかしら?私は平気よ?てゆうかそんな状態で私の護衛が務まると思ってるの?ルーベルト」
「マジ無理。メンゴ」
「メンゴじゃないわよ!もしも。もしもイネムリドラゴンがシャドウモンスター化しちゃったらルーベルトに任せるからね!私、身体能力には自信があるけど、実戦は得意じゃないの!」
「マジ無理。メンゴ」
「ルーベルトさん。ルーベルトさん。リッチの為です。頑張りましょう!」
「お前が砂糖を勝手に買わなきゃ金欠にはならんかったんだわ」
チョウチョが耳を塞いでいる様な仕草をしている。おめぇの耳は何処なんだ?俺たちがふざけているとラウラは催促する様に言ってきた。
「少し歩くと王家のログハウスがあるからそこを目指しましょ」
ラウラは先頭を歩き始めた。ラウラが言った通り徒歩二分ほどで到着した。近いなぁ…オイ。
俺たちがログハウスに入ろうして近づくとそこには人影があった。俺はラウラとチョウチョに視線で(少し待とう)と伝えた。
俺は頭だけ出してログハウスの周りを見渡す。すると五つの人影があった。そのうちの一人はなんとドクロ石の研究者。ヒューズだった。
「…ネ………ラ…。をほ……せよ」
「………ルーベルトさん。ヒューズさんはなんて言ったんですか?」
「すまねぇ。俺もよく聞こえなかった」
「多分イネムリドラゴンのことだとは思うけど。ほ……。あっ!きっと『イネムリドラゴンをほかくせよ』っていってるんじゃないかしら?」
「仮にそうだったとして、イネムリドラゴンを捕まえて何するんだ?」
「そりゃあ実験とかでしょ。ムムム………ヒューズめ。もしもイネムリドラゴンを傷つけたらタダじゃおかないわよ!」
ラウラは爪を噛みながらヒューズの方を睨む。
「とにかくイネムリさんが捕まっちゃう前に私たちは先回りしましょう!」
「「賛成!」」
■■■■■■
山頂の扉と、キリタチ山の天辺の山。その間には少し大きな氷の広場がある。普段はユキヒョウなどが生息しているらしいがその姿は今は確認できない。
さて、俺たちは山頂の中間地点のその氷の広場にやって来たわけだが………非常にまずい。
イネムリドラゴンに見つかってしまった。
幸い、シャドウモンスター化はしていないが今はイネムリドラゴンが本気で暴れているらしい。
普段は十分の一程度の力しか出していない。そんな手加減されたイネムリドラゴンでさえ俺は前に黒焦げにされた。
【勝てるわけがない】
その言葉が脳に何度も流れてくる。その度に俺は自分の頭を振ってその考えを追い出す。
『グワァァァァァ!!!!!』
イネムリドラゴンの咆哮は、真上にあった雲が、遥か彼方までぶっ飛んでいった。文字通り、大気が揺れている。チョウチョとラウラは完全に萎縮してしまっている。
………俺が時間を稼いでコイツらを逃すか。
………死ぬのって、スゲェ痛ぇんだよなぁ。
ま。コイツらを逃す為ならいいか。
「俺だって男だ!やってやるぜ!!!」
ーーー俺は覚悟を決めてイネムリドラゴンに向かって走り出した!
「待てっ!ルーベルト!ココはワシに任せろ!」
声の方を向くとそこにはエリック王とファリア王妃とマスタング隊長が居た。
「パパッ!」
ラウラがエリック王に抱きつく。
「ラウラ。ここはパパとママとブーメランのひげが食い止める。お前はルーベルトと一緒にイネムリドラゴンの巣へと向かってくれ!」
「わかったわ!ルーベルト!」
「言われなくともわかってるさ!チョウチョは俺のポケットへ!早く!」
「ハイ!」
俺たち三人は………いや、二人と一匹は、イネムリドラゴンを王達に任せて、イネムリドラゴンの巣へと走り出した!
ちなみに原作ではラウラを王国兵士が守ろうとするんですね。腰がガクガクな状態でも、兵士としての誇りを持った三人組がイネムリドラゴンに立ち向かおうとしたときに、エリック王が駆けつけるんですね。
今回はその王国兵士の役割をルーベルトが受け持ったかたちになりました。
オンラインのキャラをもっと出していいかい?
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花京院の魂を賭けよう(OK派)
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魔術師の赤は許さない。ダメだね(NO派)