河童は不思議な生活がしたい   作:東風ますけ

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おひさ(星)


第14話「居眠り竜と王家の秘宝(下)」

キリタチ山の山頂。その中でも最も高い場所がイネムリドラゴンの巣だ。そこにはイネムリドラゴンの子供であるフェアリードラゴンが住んでいる。巣に行くためにはロープで降って行く。

 

「パパがイネムリドラゴンを止めていてくれる内に早くドクロ石を探しましょ!」

 

「勿論。ま、ファリア王妃がいるから余裕だと思うけどな」

 

「あっ見てくださいルーベルトさん!ドクロ石です!」

 

チョウチョが指(?)を差す方を向くとそこには何と黒影怪物(シャドウモンスター)化したフェアリードラゴンがいた。この前のドクロ石と比べてみても今回の石は大きい。より力も増幅しているだろう。しかもソレが3体か…。

 

「「「キュアアアアア!!!」」」

 

3匹のモンスターが俺目がけて襲いかかってくる。

 

「ルーベルトッ!」

 

「俺は大丈夫だ!ラウラは早くドクロ石を壊してくれ!」

 

「任せて頂戴!」

 

「「「キュアアアアア!!!」」」

 

3体の連携に思わず俺は体制を崩してしまった。「たつじん」の王国兵士がやっと倒せる強力なモンスターがシャドウ化して襲って来られたら俺なんかに勝ち目は無い。

 

────やられる。

 

そう、覚悟した瞬間。俺の前に一筋の閃光が現れた。何処からともなく現れたその光は3匹を一瞬だが怯ませた。

 

パリィン!

 

ラウラはドクロ石を壊せたらしい。

 

「やったわ!ルーベルト!」

 

ラウラが叫ぶと同時にフェアリードラゴンが元に戻ってゆく。

 

「「「キュ〜〜」」」

 

「良かったですね!ルーベルトさん!」

 

「いやそれよりもあの光はなんだ?」

 

「そんなの気にしないで良いじゃ無いですか!あっ、私もう出ますね」

 

そう言ってチョウチョは辺りをヒラヒラし始めた。

 

 

 

──────ドスン!!!

 

「ガァァァァァ!!!」

 

「イネムリドラゴンか!」

 

「シャドウ化はしてませんね」

 

「イネムリドラゴン!見て頂戴!貴方の子供は戻ったわ!」

 

「ガァ!」

 

自分の子供が元に戻ったことを確認したイネムリドラゴンは殺気を収めた。

 

「どうやら間に合ったようじゃな」

 

声の主はエリック王。その周りにはファリア王妃やマスタング隊長。あとヒューズさんがいる。

 

「パパッ!………私、グスッ。イネムリドラゴンが殺されちゃうかと思ったわ」

 

「おおヨシヨシ。よくやったぞラウラ」

 

「俺は?」

 

「おお。よくやったぞ(棒)」

 

「おかしい………扱いがおかしい…」

 

「しょうがないですよルーベルトさん。可愛いラウラさんと貴方じゃ天と地ほどの差があります」

 

「うるせぇ!」

 

「ご無事でなによりです、姫さま」

 

ひょっこりと現れたのはマッドサイエンティストのヒューズだ。

 

「ヒューズ!アンタイネムリドラゴンを捕まえようとしてたでしょ!どのツラ下げてここにいるのよ!」

 

「違うわよラウラ」

 

「え?」

 

ラウラに話し始めたのはなんとファリア王妃だった。

 

「ヒューズにはね、私が保護してほしいって伝えたの」

 

「え?捕獲とか何とか言ってなかった?」

 

「あ、ごめん、聞き間違えたかも」

 

「ルーベルト!アンタ、アンタねぇ!」

 

「仮にも一国の姫がキレながら国民の胸ぐらを掴むのはいいのか?」

 

俺たちが茶番を繰り広げているとイネムリドラゴンが吠えた。

 

「ガァ!」

 

「え?イネムリドラゴン?うん。うん。………宝?」

 

ラウラには動物の言葉が分かる特殊能力がある。それで大体の意思疎通が可能だ。

 

「ラウラ、イネムリドラゴンはなんて言ってるんだ?」

 

「子供たちを守ってくれたお礼に宝をあげるって言ってるわ」

 

イネムリドラゴンが向いた方へ視線を移動させるとそこには大きな白色の宝箱があった。俺とラウラがそこに近づく。そして────!

 

 

 

『ヒトの子よ、ソレはマーズの宝』

 

「誰だッ!」

 

宝箱の奥の崖側から声がした。向き直るとそこには白いフードを被った美少女が宙に立っていた。キラキラとオーラを纏うその姿はかつて12のライフを作ったとされる【ライフの女神像】に近い。

 

『私は神の代行人【ユエリア】。貴方たちの世界を観測する者。ヒトの子たちよ、今、貴方たちの世界には危機が迫っている』

 

「危機…ってなんだ?」

 

『河童の子よ。貴方は運命に愛されている。………………ええと、次のセリフなんだっけ?………あ!………貴方の周りには麗しいチョウチョがいるはずてす』

 

「ん?いたかなそんなヤツ?」

 

『いますよ!!!とにかく、他の国と仲良くしてなんかマーズの宝集めて下さい!!!また会いましょう!!!!!あ、コレ!宝物の【女神の歯車】です!受け取っててください!』

 

そう言ってフードを被った白色の美しい美少女は消えていった。

 

「なんだったのかしら」

 

「さぁ?ただこの歯車ヘンにデカいな」

 

俺とラウラはあの少女の言ってる事がよくわからなかった。他のみんなもよくわかっていない様子だった。ただ一人を除いては。

 

「危機………か。バッテンとの関係………いやそれよりもお父様が受けたという天啓も関係しているのか?」

 

エリック王だけは帰路の最中でも険しい表情を崩さなかった。

 

 

 

〜王城〜

 

「ルーベルト、そしてチョウチョよ。大義であった。コレでお前たちの絵本が分厚くなったな!」

 

「アンタさっきまでシリアスな雰囲気してたのになんでそんなに機嫌がいいんだ?」

 

「ポルトポルトから手紙が来たのだ。なんでもドクロ石で困っているらしい。そこでワシがお前たちの名前を上げたら是非にといってきたからな!HAHAHA!」

 

「ん?てことは次の旅路は?」

 

「ポルトポルトじゃな!」

 

「休日をくれ!(魂の叫び)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オンラインのキャラをもっと出していいかい?

  • 花京院の魂を賭けよう(OK派)
  • 魔術師の赤は許さない。ダメだね(NO派)
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