第16話「お偉いさんへこんにちわ」
海国ポルトポルト。それはクルブルクの遥か西にある賑やかな国。
パーテル大平原西からキラビア海岸へ向かいその橋を渡り切るとポルトポルトがある。南にはさまざまな洞窟や島がある【マパラッパ諸島】がある。
政治体制は貴族と海賊の二つから作られており、非常に高潔な貴族と、豪快な海賊による正反対の政治である。
──────そしてそんな国で俺は今、漁師のおっちゃんとサマーネクター(フルーツジュース)を飲んでいる。
「事情はわかった。ま、エリックの事だ。またろくでもないことを考えてるんだろうな!ガハハハハハ!」
「国王を呼び捨て………しかも、そこはかとなく貶している………なかなか勇気のある漁師さんですね」
「ただの酔っ払いだろ、勇気と無謀を履き違えてるだけの酔っ払いだ」
「ルーベルトさんルーベルトさん。ルーベルトさんも自分に酔ってますね!」
「うぐぅ!」
正体を明かしてスッキリしたのか、いつもよりチョウチョが辛辣だ。お前の下ベロどくバクダンでできてんのか!?
「ガハハハハハ!中々いいコンビじゃねぇか!気に入った!お前らを俺のガキ共と会わせてやるよ!」
俺のガキ共と会わせてやるとか言ってる酔っ払いをどうするべきか、俺は悩んでいた。麦ジュース飲んでるわけじゃないのになんでこんな酔っ払いみたいなセリフが吐けるんだ?
「ルーベルトさんルーベルトさん。私のチョウの直感が言ってます!漁師のおじさんに従った方がいいと…!」
「おいおいマジで言ってんのか?この人の子供と会ってもなんも意味ねぇだろ」
「聞こえてんぞ。………しゃあねぇな。名乗りは最後にしようと思ってたんだが………!俺の名はエイハブ!伝説の釣り人エイハブだ!」
「「………誰?」」
エイハブが椅子から落ちた。と思ったら顔を上げた。エイハブは恐る恐ると言った様子で。
「………お前ら俺のこと知らないのか?」
「「知らない(です)」」
「一応、クルブルクで言うところの「せんだいこくおう」みたいなポジションなんだが…」
「「知らない(です)」」
エイハブはずっと驚いた様な表情をしていたが、やがて立ち直ったのかさっきまでの様に豪快な表情になった。
「ガハハハハハ!お前らみたいな奴らが女神の宝を探してるなんてこりゃきっと、話したらエリーゼも笑うぜ!ガハハハハハ!」
「もしかして俺たちバカにされてる?」
「なんだかそんな気がしますね…」
「とりあえず。だ、俺の息子、アンディに会ってこい。アンディは今、パーテル大平原西の大農園へ出張中だ。そこに行けば会えるだろうよ」
「え?俺らせっかく飛行機でショートカットしたのにクルブルク方向へ行くの?」
「そうみたいですね………」
「ちきしょう!この世界嫌いだ!」
■■■■■■
〜パーテル大平原西〜
【ハーベス大農園】ジュエルとハーベスの兄妹が経営しているこの農園はクルブルクでも有数の大農園だ。
「お兄ちゃん!お客さんだよ!」
金髪ロリのジュエルが兄のハーベスをわざわざ呼んでくれた。
「ジュエルさん!ありがとうございます!」
「ふふふ、感謝の気持ちは農園の野菜を買ってくれればいいよ!」
「中々打算的なロリだな」
「自慢の妹ですよ!で、ルーベルトさん。アンディさんたちならついさっき大農園を出て行きましたよ?」
「まぁそうだろうとは思ってましたよ。居ないし。………とりあえずキュウリ下さい。200本程。ルーベルトさんのレベルカンストの糧になってもらいます」
「「まいどあり!!」」
「仲良いな………あとチョウチョ。お前何あっかからんとキュウリ買ってんの?食わんよ?俺、食わんよ絶対。絶対ヤダからな、絶対だからな!」
「ルーベルトさんお会計お願いしますね!」
「テメェ調子乗りやがって…。………まぁでも、ずっと弱いままってのもな………」
………。
決めた!
「お会計頼む」
「え!?ルーベルトさん!?本当に買ってくれるんですか!」
「あぁチョウチョ。俺も強くなりたいからな」
「カッコいい!今のルーベルトさんカッコいいです!」
「フハハ、崇め奉れよチョウチョ。んじゃ改めてお会計!」
「「お会計6000リッチになります!」」
「「安い!!」」
俺たちはキュウリを大人買いした後、エイハブさんの息子、アンディを探しに向かった。
………3月あたりから週一になる。
オンラインのキャラをもっと出していいかい?
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花京院の魂を賭けよう(OK派)
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魔術師の赤は許さない。ダメだね(NO派)