河童は不思議な生活がしたい   作:東風ますけ

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10000時間の法則を信じて突き進む男…いや、河童。
どうも東風です。毎週投稿二週目!続けられるように頑張ります!
……あれ?おかしいな?………二ヶ月くらいたってるぞ?


第18話「海賊に憧れて!」

アンディを助けた俺たちは今、ポルトポルト宮殿に居る。

 

「ポルトポルトの宮殿はキレイだなチョウチョ」

 

「そうですね。クルブルクとはまた違った美しさがあります!水色がキレイですね!」

 

俺たちが観光客みたいなセリフを吐いている中。俺たちをエスコートしてくれている執事のルチアーノさんは。

 

「いやはや何とお礼を申していいのか!ワタクシ、感動しました!」

 

めっちゃ感謝してきた。

 

「いえいえ、困っている人がいたら助け合うのが人情と言うモノですよ!」

 

「まぁルーベルトさんは人間じゃなくて河童ですけどねー」

 

「例え人でなくとも恩人は恩人。本当にありがとうございますルーベルト殿。ルーベルト殿は我々の光でございます。そんなルーベルト殿に一つご相談が………」

 

「まぁ俺にできることの範囲内なら…」

 

「ありがとうございます。………実はワタクシここのところ転職を考える程悩まされていまして…」

 

ルチアーノは髭を摘みながら俯いた。

 

「どうしてですか?こんなにも豪華な宮殿があって、国全体も活気に溢れているのに!」

 

「………それは(それは僕から話しましょう)………申し訳ありませんアンディ様」

 

「いいんだよルチアーノ。さ、ルーベルトさん達は最上階の客間までどうぞ!」

 

アンディに従い、上へ向かおうとする俺たちを呼び止める声があった。

 

「ルーベルト殿とチョウチョ殿!護衛の者とアンディ様を救ってくれたあなた達には個人的にお礼がしたいのです。………また会うときには別荘を紹介いたします。………勿論!サービス価格で!」

 

「べ、別荘ですって!ルーベルトさん!」

 

「やっべ、メッチャ心踊ってきたわ」

 

「フフフ……ありがとうねルチアーノ」

 

「いえいえ、コレも全て個人的な義理ですから」

 

「フフフ、キミは昔からいつもそうだ。素直じゃ無いね!」

 

「アンディ様こそ。………では、ルーベルト殿、チョウチョ殿。また後日、必ずお会いしましょう」

 

「はいっ!」

 

「あぁ。確かに約束したぜ!」

 

「では客間へ行きましょうか」

 

■■■■■■

 

「そうでしたか。貴方達がクルブルクからのドクロ石調査の使者だったのですね。どうりでお強い訳だ!」

 

「フフフ!私はタダのチョウチョですが…ルーベルトさんは『ライフマスター』なんですよ!」

 

「え!世界に12人しか居ないあの『ライフマスター』の方だったんですか!?」

 

「いや、確かに俺は『ライフマスター』だけどよ?…オイチョウチョ。完全にアンディさん勘違いしてるぞ」

 

「一体!?何の職業なんですか!?」

 

「本当ですね………あのですねアンディさん」

 

「はい!なんでしょうかチョウチョ殿!」

 

「ルーベルトさんは、【13人目の】ライフマスターなんです」

 

………アンディの表情筋が固まった。ガッチガチだ。どんくらい固いかっていったら、自称クルブルクの盾であるローマンさんくらい硬い。ローマンさん元気かな?またコンガス食堂で一緒に食べ比べをしたいなぁ。なんて考えているとようやくアンディの表情筋が動いた。

 

「ほ、本当に13個目のライフなんてあるんですか……?そもそも増えるんですかライフって…?」

 

「あぁ、せんだいこくおうが増やせって言ったんだとよ。なんでも「神のお告げ」とかなんだとか言って」

 

「で、でもライフは本来、女神ステラが動乱と狂気に塗れた人間たちの世を正す為に創ったもの!ライフが増えるということはそれ即ち、世界がまた乱れているということを裏付けていますよ!」

 

アンディの顔はみるみるうちに青ざめていく。

確かに言っている通り、ライフは女神ステラによって創られた世をあるべき姿へ導くもの。

俺はそんな今更な事実をやっとアンディの反応を見て理解した。

チョウチョの方を見る。どうやらチョウチョも理解したようだ。そしてチョウチョは激しく体を揺らし始めた。………鱗粉が舞うから勘弁してほしい。

 

「ルーベルトさん!も、もしかしてアンディさんって凄い人なんじゃないですか!?」

 

「いやそもそも元締め代行な時点で凄いだろ。知らんけど」

 

自分の力だけでこの世界が滅びかけていることに気がつくとは……本当に凄いな。俺なんて国王やせんだいこくおうに会って色々ドクロ石に触れても、この世界がやばいなんて気づかなかったしな。

 

「えへへ。私はそんなに凄い人じゃありませんよ。あくまで『代行』ですしね!」

 

「そういやアンディは『代行』だったな。じゃあ本当の元締めじゃないもんな」

 

「そうですね。こんなに優秀な人なのに代行だなんて…!きっと本当の元締めさんはとっても凄い人なんですね!」

 

「あはは……その、確かに元締めは凄い人なんですけど………本当に言いにくいのですが、実は元締めは私の姉なんですよ」

 

アンディは何故か申し訳なさそうな顔で言ってきた。

 

「どうしてですか?お姉さんが元締めなんて凄いじゃないですか!アンディさんも若いし、お姉さんもかなり若いんですよね?」

 

「えぇ。確かに私の姉は若いです。しかし、なんというべきでしょうか。………若さ故の過ちというか……若気の至りと言いますか……」

 

「なんでそんなに言い淀むんだ?胸を張って言えよ!お前の姉さんは凄いんだろ?」

 

「勿論!大好きな姉です。しかし………姉は今、元締めではなく、『海賊に憧れている』のです…」

 

「……なんだと?」

 

「海賊って、あの海賊ですか?この街の真ん中あたりに船を止めているあの海賊ですか?」

 

「そう、その海賊に姉はなろうとしているのです……元締めにはなるつもりがないそうで……」

 

「………アンディさん」

 

「………?なんですかチョウチョさん」

 

「………私!その人に会ってみたいです!」

 

「え!?も、もしかして説得してくれるのですか?」

 

「できるかはわかりませんが頑張ります!」

 

「ありがとうございます!!護衛を助けてもらった上にここまでしていただけるとは!成功した暁にはどうか宴を開かせて下さい!」

 

「わかりました!ルーベルトさんもいいですか?」

 

「あぁ。構わんぜ。俺も一度その人に会ってみたいしな」

 

「お二人ともありがとうございます!コチラ、少ないですがリッチです。役立てて下さい」

 

アンディさんはそう言いながらめっちゃ重い銀貨袋を渡して来た。

 

「ハハハ。この俺ならチョチョイのちょいですよ。ハッハッハ!」

 

「ルーベルトさんカッコ悪いです…!」

 

「うるせぇ!誰のせいでこんなに金がねぇと思ってんだ!」

 

「わー!きー!こー!えー!なー!いー!」

 

バトルし出した俺たちをアンディは不安そうに見つめていた。

 

 

 

 

 

オンラインのキャラをもっと出していいかい?

  • 花京院の魂を賭けよう(OK派)
  • 魔術師の赤は許さない。ダメだね(NO派)
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