河童は不思議な生活がしたい   作:東風ますけ

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どうも東風です。みんなのファンタジーライフの愛を受けて投稿頻度が上がってます。ありがとうございます!毎週投稿4週目(今回は本当)ですね!
続けていきたいです!

それでは本編!どうぞ!


第20話「7つの頭を探せ!」

 

「………アンディから聞いていたのか?」

 

「うん」

「はい」

 

「………そうか。まあうん。とりあえず領主の権限でルーベルトとチョウチョは女装な」

 

「なんで俺だけ!?」

 

「………?いや、チョウチョも女装するぞ?」

 

いや、だって!………なぁ?

俺が抗議しようとしてると、チョウチョが話しかけてきた。

 

「………ルーベルトさん、ルーベルトさん。ちょっとお耳貸してください」

 

俺はチョウチョに耳を近づける。

 

「たぶん、オリビアさんは私のことも男だと思ってるんだと思います(ヒソヒソ)」

 

「え!?マジか…!(ヒソヒソ)」

 

「何を話してるんだ?」

 

「「なんでもないぞ?(です)」」

 

「まあいい。ルーベルトとチョウチョは今回の冒険についてきてくれたら罰は無しとしよう」

 

「ルーベルトさん、ルーベルトさん。素直に罰を受けましょうよ」

 

「絶対にヤダ」

 

お前自分が女装してもノーダメージだからって俺に女装させようとしてくんなよ!?そういうことするんだったらこっちにも考えがあるからな!

 

「………砂糖水砂糖抜きな」

 

「さ!ルーベルトさん!早速冒険に出かけましょう!オリビアさんのお手伝いを頑張るぞー!おー!」

 

よっしゃ!クリティカルヒット!!!

俺、あんま『うん』にパラメーター振ってねぇけど、クリティカル入った!!!ラッキー!

 

「………ふふふ、やる気になってくれたみたいだね。じゃあ話そうか。最初に触れた「7つの頭」について!まずアタシがコレを探すキッカケとなぅたのは──」

 

オリビアが語った内容をまとめるとこうだ。

 

まずオリビアにはエリーゼという母がいた。エリーゼはオリビアが海賊になることに大反対だった。なぜならエリーゼは貴族出身で、娘に海賊にはなってほしくなかったのだ。

 

オリビアはそれでも海賊になりたいと思った。世界に夢を見てた。

 

しかし、世界は残酷だった。

 

海賊になりたいという、その思いを認めてもらう前に、エリーゼは病によってこの世を去った。

 

だが、エリーゼは死ぬ直前、オリビアに『7つの頭を探せ』と遺言を遺した。

 

それが今回の冒険の発端らしい。

 

「──というわけだ。………チョウチョ?大丈夫か?」

 

「………ヒック………ズズズ………オ”リ”ビ”ア”ざ”ん”!!!!!!!!!!が”な”ら”ず”!!!!!!!………ズズッ。………必ず『7つの頭』を見つけましょう!!!!!!!!」

 

チョウチョは泣いていた。触覚から大粒の涙がこぼれ落ちている。

 

「………ありがとうチョウチョ。………アレ?ルーベルト…?な、泣いている…のか?」

 

「………………うっ…うっ」

 

かくゆう俺もめっちゃ男泣きしてた。

 

「………ありがとう2人とも。アタシは、2人に会えてよかったよ」

 

「俺もっ!」

「私もですっ!」

 

「フフフ………よし、善は急げだ!!早速冒険に出かけよう!!………アタシは荷物の整備をするから、ルーベルトとチョウチョは先にマパラッパ諸島への橋の前で待っていてくれ!」

 

俺とチョウチョは、目に大粒の涙を残しながら、大きく頷いた──!!

 

■■■■■■■■■

 

〜ポルトポルト郊外〜

 

ポルトポルト郊外はポルトポルトの最南端にある。

いわゆるビーチってやつだ。エイハブさんと会ったのもここだな。

 

「なあチョウチョ。お前はなんで泣いてたの?」

 

「………私、お母様とはもう随分と会ってないんです。ここ、ファンタジールに来る前から、ずっと──。だからなんだかセンチメンタルになっちゃって…」

 

「なるほどな。チョウチョ………今は周りに人がいないな。よし。ユエリアって呼ぶぞ?(はい)………ユエリアのお母さんはライフを創った、ライフの女神。『ステラ』だよな?」

 

「はい。そのステラです」

 

「よし聞けユエリア。お前は、お前が思ってるより凄いヤツだ!」

 

「凄い………ですか?」

 

「あぁ、凄い!めっちゃすげぇ!!さっきの泣いてるお前を見て俺は正直感動した!!!」

 

「なんでですか?」

 

「お前が女神様みたいだったからだよ!!!!!」

 

「────!!!」

 

「たしか女神ステラはこの世界が戦乱と狂気に塗れていたのを救った、いわば『救世主』なんだろ?」

 

「………コク」

 

「じゃあやっぱりお前はすげえヤツだ!!!胸張って生きろ!!!!!」

 

「………セクハラですか?」

 

「ち、ちゃうわ!アホっ!!」

 

「………フフフ。冗談ですよ?」

 

「………ったくオメェは初めからそうだ。俺がいいこと言ってる時に限って────(ルーベルトさん)」

 

「………なんだ?」

 

「大好きです!」

 

「………///………と、とにかくっ!!さっきのお前は女神様みたいだった!!!頑張ってくれ!!!!!ハイっ!!!!!!!終了!!!!!!!!!!」

 

「あはは〜?さてはルーベルトさん照れちゃってますぅ??」

 

「うるせぇ!」

 

「………コホン。仲がいいことはいい事だが、外でイチャイチャし過ぎではないか?」

 

「「そうでもないぞ(そうでもないと思います)」」

 

「………そういうところだよ。ま、仲がいいことはいい事だ!早速冒険に出かけようじゃないか!!!」

 

「待ってもらってたやつとは思えない偉そうな態度だな」

 

「ルーベルトさん、世の中には言っちゃいけない言葉と、言っていい言葉があります。ちなみに今回は前者ですね。ホラ、見てください。オリビアさん、拗ねて砂場遊び始めちゃいましたよ?」

 

俺は砂場遊びを始めたオリビアの肩を優しく叩いて。幼稚園児みたいに謝った。

 

「オリビアちゃんごめんね!!!」

 

「領主権限で女装な?」

 

あっ(察し)

 

■■■■■■■■■

 

〜マパラッパ諸島〜

 

危ねぇ。ユエリアに人間状態で『大好き』言われてたら鼻血出してたな。間違いない。なんとか致命傷で済んだ(致命傷)。………まあ人間じゃないんだけどな。(マーズ)の子だもんな。

 

「オリビアさん、7つの頭がありそうな場所って見当ついてるんですか?」

 

「いい質問だなチョウチョ!それを説明するにはまず、マパラッパ諸島への理解を深めようか!2人はマパラッパは初めてだよな?」

 

「おう」

「はい」

 

「そうかそうか!いや、多いに結構だ!!よーし、張り切って解説するぞー!………コホン。マパラッパ諸島には2つの洞窟がある!!」

 

「おおっ!」

「のど渇いた。キュウリ食お」

 

「1つは『貝の洞窟』。アメジストが自生した採掘師の楽園だ!」

 

「おおっ!」

「キュウリうめえ」

 

「2つ目は『海底神殿』。その名の通り、海底の中に洞窟がある!」

 

「おおお!!」

「あ、レベル上がった」

 

「………まあ今回はその2つは関係ないんだけどな」

 

「おおおおお!!!!!………ってアレ?関係ないんですか?」

 

「うん。関係ない」

 

「なんだったんだよこのやりとり。あ、またレベル上がった」

 

■■■■■■■■■

 

〜沈没船〜

 

「むむっ!私の超天才的な頭脳が、ココに7つの頭があると推理してます!!」

 

「たしかにお前、チョウチョの中では『チョウ』天才だよな。うん。チョウチョにしては……w」

 

「………( *`ω´)(ルーベルトを睨んでる)」

 

「………なんでチョウチョは怒ってるんだ?ルーベルトはチョウチョのことを純粋に褒めているじゃないか!!」

 

「………オリビアさん。貴方は純粋なままでいて下さい。私はもう、ルーベルトさんに汚されちゃいましたから…」

 

「え!?る、ルーベルト!お前チョウチョに一体なにしたんだ!!」

 

「何もしてねぇよ!!………あれ?なんか記憶にない記憶が俺の脳裏に………」

 

「ヒトはそれを記憶と呼ぶんですよルーベルトさん」

 

「ナニィ!?そうだったのかぁ!?………まあ俺、『ヒト』じゃないし、河童だし、関係ないか」

 

「ハハハ!ルーベルトとチョウチョは本当に面白いな!」

 

なんかこの雰囲気、ラウラといる時とおんなじテンションだな。

………というか俺、全く男と旅してないな。いや、華があった方がいいし、一般的に考えれば美人のお嬢様と旅してるわけだから、『お前何言ってんだぶっ飛ばすぞ』って感じだけど………なぁ?男とも旅したいなぁ。『男の友情』とか『友達』って感じが欲しい。………欲しい(渇望)

あーあ。どっかに友達募集してる奴いねぇかな。どんな立場でも、俺なら友達になってやれるのに。

 

「いつまでも他力本願だから男友達ができないんですよルーベルトさん?」

 

「人の心を丸裸にするんじゃない」

 

「ルーベルトさんの裸なんて見飽きました」

 

「えっ(ショック)」

 

「そもそもルーベルトさん人じゃないですよね」

 

「それはそう」

 

「漫才は面白いけど、そろそろ中に入らないか?」

 

「「賛成(です)」」

 

ここは沈没船。かつては海原を駆けていた大きな船だ。沈没船と言いながらも、そこまで水に浸かっているわけではない。今は体積の、たった2割程度しか浸かっていない。そのため中の積荷は案外残ってたりする。宝箱だとか、檻だとか。でも7つの頭は見つからない。もう5時間も捜索している。あたりは静まり、マーズが優しく光っている。

 

「………んー?なかなか見つからないな?アタシの読み違えか?」

 

「どうするオリビア。そろそろ帰るか?」

 

「あ!オリビアさん!ルーベルトさん!こっちです!」

 

「どうしたチョウチョ!!………って、ただの檻じゃないか?中の骸骨は何かのモンスターのものか?」

 

オリビアの言う通り中にはただのガイコツしかない。

 

「………どういうことだ?何かあるのか?チョウチョ」

 

「………ルーベルトさん、私のチョウの直感が言ってます!!ホラっ!あそこを見て下さい!骸骨のヒビの部分!中で何かが月明かりに照らされて光ってます!」

 

「よし任せろ。力関係は俺の仕事だな?」

 

俺は檻に近づいて鉄格子を握りしめる。

 

………ぐにゃり。と音を立てて鉄格子は歪んだ。

 

「………信じられないな。流石ライフマスターと言ったところだ」

 

「まあでも、俺はまだ30ちょいくらいのレベルだし、他のマスターと比べれば雑魚中の雑魚って感じだけどな。ま、そんなことより、ほれ、この本が『7つの頭』か?」

 

俺が7つの頭に枝分かれした龍が描かれた、装飾の綺麗な本を渡すと、オリビアは静かに泣き出した。

 

「………ありがとう。チョウチョ、ルーベルト。アタシ1人じゃ見つからなかった」

 

「俺らを焚き付けたのはオリビアの力だよ。なあ?チョウチョ?」

 

「えぇ!私たち!ついて来たくてついてきたんです!」

 

「………そうか。ありがとう2人とも。よし!帰って乾杯だ!!!」

 

「「おー!!」」

 

 




もうすぐポルトポルト編も完結します。ああ、でも安心して下さい。まだまだストーリーは続き続けます。お楽しみに!

ここからは少しだけ原作と違う流れになります。なぜなら本編では後半の方でユエリアが正体を明かし、最後のシーンで明確に相棒になったのですが、今作ではルーベルトがもうすでに相棒なので、伏線みたいなシリアス描写がごっそりなくなります。なので原作とはまた違う流れになりますが、でも最後らへんには上手くまとまるとおもうので楽しみにしておいてください!

エリーゼの話は本編をプレイしていて結構キツかったポイントです。めちゃくちゃオリビアに感情輸入しちゃうんですよね。

病はファンタジールの世界では治らない、ある意味一番怖いものなんですよ。キュアエイドを使おうが、そせいやくを用意しようが、病は命を唐突に、残酷に奪っていきます。
だから皆さんも是非、お身体には気をつけて過ごしてください。あ!メンタルも大切ですよ!!

さて、なんだか暗い雰囲気で終わるのもなんなので、最後に一つ楽しい雑談でも。

私、東風ますけは幼少期からこの、『ファンタジーライフ』のファンです。
そのため、ひとつ大きな勘違いをしながらしばらく生きていました。
それは『月』のことを本気でマーズだと思っていた事です。
………マジです。
しかもこれのおかしなところは、月ってムーンだよな。って知っててなお、間違えてるところです。まあつまりアレです。………アホってことです。

来週もお楽しみに!!!(誤魔化した)

オンラインのキャラをもっと出していいかい?

  • 花京院の魂を賭けよう(OK派)
  • 魔術師の赤は許さない。ダメだね(NO派)
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