俺たちは、かの有名な『パエリオキッチン』に行こうとしたんだが。
「閉まってるな」
「閉まってますね」
閉まっていた。まあもう夜遅いからな。マーズもキラキラとバッテンを輝かせているし………な?
「………せんだいこくおうの言ってたことは本当だったんだな。………なぁチョウチョ?あと残された時間はどれくらいなんだ?」
「大きく見積もって3ヶ月………でしょうか?」
「もうあとそれだけか。願いのペースはどうだ?足りそうか?」
「えぇ。ペース自体は順調なんですが、出来れば、みなさんの願いを込める『結晶』のようなものが欲しいですね」
結晶というと、キリタチ山の滝の洞窟にある『風の大翼石』とかか?あるいは同じくキリタチ山の溶岩洞窟の『ドラゴンのかさぶた』とかか?まあかさぶただから、結晶は結晶でも、血小板のほうだけど。
「そうか。また俺も何か探しとくよ」
「ええ、よろしくお願いしますね」
「………何を言ってるのかアタシにはさっぱりなんだが?2人は何について話してるんだ?」
「あぁわりぃわりぃ!置いてけぼりにしちまったな!飯の時に話すよ!」
ぐぎゅるるるるる〜〜〜
「………お腹空きました」
「だってよオリビア?なんか他にアテはあるか?」
「いや、ココに決めたからな。海賊は一度決めたことは曲げないんだ」
オリビアは俺たちに背を向けて、扉の方へ向き直った。そして、何を思ったのか扉をガンガン叩き出した。
「おーい!パエリオ!開けろ!いるのはわかってるんだ!早く開けないと扉蹴ってでも入るぞ!」
(………なんか借金の取り立てみたいですね)
(言うな。俺も思ってたけど我慢してたんだから)
オリビアが10秒ほど扉を叩き、なかなか反応がないので待ちきれず、扉を蹴ろうとした瞬間──!
「あれ?誰かと思えばオリビア様じゃないですか!てっきりラトビスさんが「麦ジュース」寄越せってけしかけてきたかと思いましたよ」
「悪かったなパエリオ。いきなりで悪いんだがこの2人のためにどうか料理を作ってくれないか?その、彼らは私の大切な『友』……だからな!!」
「オリビア様がそこまで言うなら勿論。喜んで引き受けます。ではみなさん、中へどうぞ!」
「どうも」
「失礼します!」
中は青と白の組み合わせの、港町らしい色合いの装飾が施されている。
パエリオキッチンはポルトポルト最高の料理店。三つ星どころか10星レストランって感じだ。何がそんなにヤバいかって言ったら、とにかく『安い』んだ。しかも、それが魚料理なのにだ。肉はモンスターを倒せば手に入るから簡単なんだが、魚は1匹1匹釣らなくちゃいけないからな。まあつまりコスパが良く、味も最高とかいう文句のつけどころがない店がパエリオキッチンだ。
「〜〜〜♪」
店の厨房ではパエリオさんが鼻歌を歌いながら料理をしている。
「………じゃあルーベルト。さっきの話の説明を頼む」
「あぁ。わかった。………チョウチョ、お前のことはどう言う?」
「なんか
「それを言うなら上手いだろ?……じゃあ、話すぞ?………チョウチョはな、実はマーズから来たんだ」
「え!?マーズって、あの
「そう、あの空のやつだ。でな、来たのには理由があるんだ。チョウチョが言うには、このファンタジールが、どうやら終わってしまうらしい」
「終わる!?」
「あぁ、俺もまだよくわかってないけど、このファンタジールには、確かに危機が迫っているみたいだ。これは俺も良く肌で感じてる。オリビアは
「あ、ああ。アンディからよく聞いたよ。アタシはまだ見たことないけど」
「
「本当か!?そんな急激にパワーアップされては勝ち目がないじゃないか!」
「落ち着け。奴らの弱点はドクロ石本体だ。
「な、なるほど…!一応対抗手段はあるんだな!」
「まぁ簡単に、ざっくりとまとめるとだな。アレだ、みんなの願いの力をあつめてファンタジールを救おうっ!……って話だったわけだよ」
「本当にざっくばらんとした感じにまとめたな。うん、まあでも、大体は掴めた!アタシも協力しよう!」
オリビアは右手を俺に差し出してきた。握手を求めてるようだ。ひとまず握り返したが………ハッ!コレは──!
「なんだ、俺のファンか」
「違いますよルーベルトさん。私のファンファンです」
「君ら本当に仲良いよな」
「パエリオのおまかせ料理です」
「「「待ってました!!!」」」
俺たちは無我夢中になってご馳走に、かぶりついた!!!
オンラインのキャラをもっと出していいかい?
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花京院の魂を賭けよう(OK派)
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魔術師の赤は許さない。ダメだね(NO派)