「「「ごちそうさまでした!」」」
俺、もうポルトポルトに住もうかな?
って、思うくらいめっちゃ美味かったわ。
………あ!そういえばアンディの執事のルチアーノさんが別荘を紹介してくれるって言ってたな!ワンチャン、本当にポルトポルトにも住もうかな?うん。それがいい!そうしよう!
「でもリッチが足りないですよねルーベルトさん」
「人の心を読むんじゃあない。そして俺は人じゃない。そしてそしてリッチが足りないのはお前が砂糖に使ったせい〜」
「ん?リッチが足りないのかルーベルト?アタシが別荘くらい買ってやろうか?」
「マジっすかオリビア様」
「ルーベルトさん、ルーベルトさん。私は自分のお金で買って、初めて心の底から満足できると思うんですよ。だからルーベルトさんは自分で買った方がいいと思います。たたでさえヒモみたいなのに」
「ヒモはオメェだぞ???誰がオメェの砂糖水代出してると思ってんだ?」
ったくこのブーメランチョウチョは…。お前はいつから王国兵士のマスターのマスタングさんになったんだ?(正義はブーメラン!)
……まあでも、言っていることには一理ある。
「どうするルーベルト?アタシは全然買えるけど、ルーベルトはどうしたい?」
「……ダリィけど、金は自分で貯めるさ。………ダリィけど」
本当にダリィけど。………そういや、今回の報酬についてエリック王に話してなかったな。駄々こねて別荘分くらいぶんどったろ。
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〜オリビアの船〜
俺たちは7つの頭の中身を読むためにオリビアの船長室に入った。
「ルーベルト、チョウチョ。改めてありがとう。アタシ1人じゃ見つけられなかっただろうし、コレを開ける勇気もなかったかもしれない。母さんが探せと言ったこの本が一体どんなものなのか。2人も一緒に見届けて欲しい」
俺たちは黙って頷いた。それを了承と受け取ったオリビアが本に手をかけ、
著者:エイハブ・クラップ
【海賊の7つの教え】
その1
かいぞく船とはちいさなひとつの国家と思え。
その2
いついかなるときでもとりあえずは胸を張れ。
その3
ぞっとする怪物にぞっとされるくらいになれ。
その4
くるしくても泣くな。母の夢を見たとき以外は。
その5
にげたきゃにげろ。陸ガメになりたいのならば。
その6
なかまを守れ、じぶんを守ってくれるなかまを。
その7
れいぎを重んじろ。ただし海賊のやりかたでだ。
「………エイハブ・クラップって、エイハブさんですよね?」
「ああ、アタシの父さんだ」
「でもなんだかおかしくないですかオリビアさん?この文章、この言葉遣い。あんまりエイハブさんっぽくないですよ!」
チョウチョの言う通り、なんだが口調に違和感を感じる。俺が実際にエイハブさんと話していた時に感じた、あの豪胆さが見受けられない。いや、節々にエイハブさんの雰囲気を感じるには感じるけど、でもそれはその4「くるしくても泣くな。母の夢を見たとき以外は」くらいで。あとは何だが別の人が書いたみたいだ。………うーんわからん。
「………本人に直接聞くのが一番手っ取り早いと俺は思うんだけどよ」
「いや、待ってくれルーベルト。せめてもう少しだけ謎を解いてみないか?」
「まぁたしかに、何時間も探したしな。ここまできたんだ。自力ってのも、悪くないかもな」
とオリビアに賛同しつつも、俺は内心ではさっさと聴いてしまったほうが速いんじゃないかと思っていた。
「直接聴きに行きましょうよオリビアさん」
おいバカチョウチョ。俺の気遣いをなんで全部ぶち壊すんだよ!?
「………それもそうだな。だが、もう夜も遅い。明日の朝、父さんに真実を聞きに行こう。伝説の海賊の宝『7つの頭』とは、なんなのか………と!」
オリビアはニヒルに笑いながら船長帽を人差し指で突き上げた。まだ若いのに、とても様になっている。同年代であるラウラと比べてもカッコよさが歴然の差だ。………まあそもそもラウラは可愛い担当だし、タイプが違うか。ハハッ、この、俺の心の声を聞いたらラウラの奴なんて言うかな?「子ども扱いしないで頂戴!?」とか「不敬罪で斬首刑ね」とかか?できれば前者であってほしい。本当に、後者だけは勘弁してほしい。
「すでに宿屋は予約済みだ!ルーベルト。チョウチョ。今日は本当にありがとう!!しっかりと休んでくれ」
「おう!」
「わかりました!」
「あっ!そうだ!チョウチョ、キミは確か、砂糖水が好物だったよね?」
「はいっ!砂糖水大好きです!!」
「ふふふ。気に入ってもらえると嬉しいんだが………」
そういいながらオリビアはコートの内ポケットから小瓶を取り出した。
「これは海底神殿の中のマングローブでも完熟の、最高糖度の蜜を混ぜ合わせた砂糖水だ。ルーベルトにはリッチを渡すからいいんだが、チョウチョは今回よく働いてくれたからな。まさしく想像以上の活躍だったよ。そんなチョウチョに急遽用意したのがこのマングローブ砂糖水というわけだ」
「はわわわわ~~!!!ありがとうございます!ありがとうございますっ!!」
チョウチョが触角を何度も上下させてお礼を伝えている。人間状態を知っている俺からすると、なんかチョウチョ状態も割と人間状態と変わらないなって思う。
「おやすみ二人とも!………と、言っておいて悪いんだが、ルーベルトは少し残ってくれないか?」
ん?俺?
「おやすみなさいルーベルトさん。ふあ~ぁ~。ねむいですー」
チョウチョはひらひらと鱗粉をこれでもかとまき散らしながら、船長室から退出していった。宿もすぐ近くにあるし、アイツも俺よりは全然大人だ(年齢的には)。きっと一人でも大丈夫だろう。きっとそうだ。そうであってくれ。
チョウチョが退室したことによって、自然とこの部屋には俺とオリビアの二人っきりだ。
「……………で?どうしたんだよオリビア。わざわざ俺だけを残すなんて、どうしたんだよ。お前の羅針盤という名の情緒が不安定になっちまったのかァ?」
「いいや?アタシの進む道は常に真っすぐさ。寸分の狂いもなく、今もなお、アタシの心の羅針盤は再び、マパラッパ諸島を目指している!」
「それはまた、どういう風の吹き回しで?」
「………嫌な胸騒ぎがするんだ。なぁに、別にマパラッパ諸島の奥地まではいかなくていいさ。ううん、むしろ逆かな。入口。入口のあたりに危機が迫っている気がするんだ!これは領主としての直感だ!!もしかしたら
「なるほどな。謎解き抜きのバリバリバトルってわけだ。それならたしかにチョウチョはいらないな。むしろ置いていったほうが俺も気を使わなくて済む。いい計らいだぜ!オリビア!!」
オリビアの直感に対して、きっと、いつもの俺だったら無視して今頃ベットの中でグッドスリープ決め込んでいるだろう。
だがしかし、今回の旅では一度もモンスターらしいモンスターに出会っていない。特に
つまり奴らは学習し、昼は目立たないように生活し、真夜中に動き回れるように適応したのかもしれない。
「
「海賊を志した時点で、すでに覚悟なんて、当の昔に決まり切っているよ!!」
いい返事だ。よし。たった今から、お嬢様との夜の秘密の冒険譚の、始まりだァァ!!!!!
オンラインのキャラをもっと出していいかい?
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花京院の魂を賭けよう(OK派)
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魔術師の赤は許さない。ダメだね(NO派)