河童は不思議な生活がしたい   作:東風ますけ

30 / 56
第30話「ダルスモルス大図書館」

 

「マジで美味かったな」

 

「チーズフォンデュが美味しかったですね」

 

「あと店長のジルさんがバリバリ美人で飯がめっちゃ美味かった」

 

「私もあのくらい美しくなりたいです…」

 

「いやお前は充分美しいよ。黙ってれば」

 

「黙ってれば!?今黙ってればって言いましたよね!?」

 

チョウチョはさておいて。とりあえず、今回の目的の片方は達成された。『異国の飯を食う』。実に有意義な目標だ。

 

「でも、重要なのはダルスモルス大図書館ですよね!」

 

「うん」

 

ということでダルスモルス大図書館に行きます。

 

着きました(3分クッキング)

 

「さあて、河童の文献探すか!」

 

「王立クルブルク図書館の5倍は広いですね!」

 

「まあアレは錬金術師のスペースがあるしな。というかサイズ云々(うんぬん)関係ない、図書館のないポルトポルトという国があってだな…」

 

「それ、オリビアさんの前で言えますか?」

 

「チョウチョが隣でそせいやく用意してくれるならまあ」

 

「割と覚悟決まってますね!わかりました!私もその時が来たらお手伝いします!!」

 

いらんところでやる気を出すな。

 

「………とりあえず俺は2階を探す。チョウチョは1階で本を探してくれ」

 

「了解です!」

 

チョウチョと別れて俺は2階に行く。………にしてもやっぱりここは広いな。本棚は10メートルは上に伸びてるぞ?流石ファンタジール最大の大図書館。河童()のことが、書いてあるかもしれない。

 

………まぁごちゃごちゃ言ってないで、とりあえず片っ端から読むか!

 

俺は目の前の棚にあった中でも1番ボロボロの本を手に取る。

 

内容は、俺にとって全く未知なるものだった。

 

「いにしえの塔?はじまりの島?ギガガビト?………ん?マジでなんのこと言ってんだコレ…?『今』のファンタジールにはこんな所ねぇぞ?」

 

書いてあるモンスターも見たことあるけどなんか違う奴らばっかりだ。

 

「星のついたドアから救世主が現れる………しかし島の者がドアを通ると『いにしえのわざわい』が降り注ぐてあろう」

 

星のついたドア…?ん?どっかで見たことあるような気がする…。

 

たしか………家の近くの物置き。(ルーベルトさん!)

 

「ルーベルトさん!こっちは収穫ゼロです!」

 

「………やべぇ、核心に迫ってたのに急に真っ白になっちまった」

 

ダメだ全然思い出せない。家の近くの………ダメだ。俺ん家の周りには雑貨屋とギルドしかねぇ。

 

「あ!この絵!ルーベルトさんにそっくりです!」

 

「──!」

 

チョウチョが指差した押し絵には、とても俺に酷似した『河童』が描かれていた。白髪でタンクトップでメガネをかけててひよこサンダル………え?俺じゃん?

 

「そういえばルーベルトさん。この図書館って図書カードがあれば2週間本の貸し出ししてくれるんですよね」

 

「この本借りてくか」

 

俺は図書館から『はじまりの本』を借りた。

 

とりあえずこの本の貸出期間中にいろんな奴らに聞いて回るか!

 

「ルーベルトさんなんだか楽しそうな顔してますね!わかりますよ!」

 

「やっぱりわかるか?ククク………まあ仕方ねぇよな。自分の起源(ルーツ)に近づけるからな!この本、ぜってぇ解き明かしてやるぜ!!!」

 

「頑張りましょう!」

 

「おう!」

 

こうして俺たちは、お腹いっぱいに美味しいご飯を詰めて、頭の中にコレから起こるワクワクを詰め込んで、ダルスモルス大図書館からクルブルクへと帰還したのだった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。