河童は不思議な生活がしたい   作:東風ますけ

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ちなみにルーベルトの見た目は眼鏡をかけていて常に水着姿(上半身裸)


第5話「れべる?あっぷ?」

この世界は「レベル」と言う概念がある。

レベルが上がればパラメータのポイントが手に入り、それを振ることによって強くなる。

 

そしてそのレベルを上げるには「経験値」が必要だ。経験値はライフによって獲得方法が違う。

 

戦闘ライフならばモンスターを倒し経験値を

 

採取ライフならば採取して経験値を

 

制作ライフならばモノづくりをして経験値を

 

そのライフに因んだ事をすると経験値が得られる。

 

ただ一つの例外を除いて・・・

 

 

 

■■■■■■■■■

 

パリ・・・ポリ・・・

 

「その調子ですよ!ルーベルトさん!」

 

「ほし、わほった」

 

ポリポリ・・・

 

「飲み込んでから喋って下さい。お行儀が悪いですよ。」

 

ゴクン!

 

「追加頼む。」

 

俺、ルーベルトは今レベル上げをしている。

その方法とは・・・

 

「ハイ!追加のキュウリです!」

 

キュウリの大食いだ。    

 

ポリッ。

 

「いや〜まさかキュウリを食べるだけでレベルが上がるなんて・・・」

 

「ホントですよ。何で経験値が貰えるんですか?キュウリを食べているだけなのに。」

 

何故、こんな酷い絵面になったのか。

 

時は少し遡る。

 

 

■■■■■■■■■

 

 

俺は危機感を憶えていた。

 

この世界はレベルと言う概念が存在するのだが、俺のレベルは現在「2」

 

ちなみに何故1レベル上がったかと言うと、バ・ハハを倒したからだ。

 

そして周りのマスター達全員が

 

レベル「100」である。

 

同じマスターなのに1人だけ2レベル何で知られたらみんなから馬鹿にされるに違いない。

 

例えば・・・

 

 

「えっ!あのお兄ちゃんマスターなのに2レベルなの?私より低い!今まで何をしていたの?」

 

「シッ!見ちゃいけません。」

 

 

幼女にレベル負けする・・・

なんてことになりかねない。

コレはマジで洒落にならん。

 

って事で

 

「チョウチョ。レベル上げしよう。」

 

「貴方はルーベルトさんじゃありませんね。そっくりのニセモノです!ルーベルトさんを返して下さい!」

 

ニセモノ扱いされた。

 

「ホンモノだわ。コンチクショウッ。俺は自分から動こうとするとニセモノ認定されるのか。」

 

ショボーン( ´_ゝ`)

 

「何ですか?私は騙されません・・・ッ!そのやる気の無さそうな顔!ルーベルトさんでしたか。すいません。自分から外に出ようとしたのでニセモノかと・・・」

 

「もう、泣いてもいいかな?」

 

本当にこれ以上言われたら泣くよ?

 

「でも本当にどうしたんですか?ルーベルトさんって自分から動こうとしませんよね?」

 

「チョウチョは俺が何レベルなのか知ってる?」

 

チョウチョは「そうですね~」と言いながら羽をヒラヒラさせていた。

 

「マスターですし20以上はあるかな?いやでもマスターって全員100レベルですよね?半分の50で!」

 

「2だ。」

 

「え?」

 

「2」

 

「20じゃなくて?」

 

「2」

 

「嘘ですよね?騙そうったってそうは行きません。」

 

「2」

 

「本当ですか?」

 

「本気と書いてマジだ」

 

「マジですか・・・」

 

チョウチョが嘘やろって表情してる様に見える。

実際、マスターにレベルを聞いて「2」って言われたら信じる方が難しい。

 

「でもどんな風にレベル上げするんですか?」

 

「イネムリドラゴンを倒す。」

 

「は?」

 

説明しよう。イネムリドラゴンとは、パーテル大平原東のボスだ。

 

だがイネムリドラゴンは温厚な性格で人を傷つけない。

 

普段は昼にキリタチ山から降りてきてパーテル大平原東で昼寝をしている。

 

だが、もしも昼寝を邪魔したら・・・

 

生きて帰れるとは限らない。

 

適正レベルは「35」

 

バ・ハハが「1」

 

中ボスの悪者リーダーでさえ「5」

 

この数字を見れば如何にイネムリドラゴンが強いか分かる。

 

だがイネムリドラゴンは国の守り神としても扱われている。王国兵士が隊長になる為にはイネムリドラゴンを倒さなければいけない。殺す訳ではない。あくまで腕試しだ。

 

そんな相手にルーベルトは2レベルで喧嘩を売ろうとしている。

 

それをチョウチョが止めないはずは無く・・・

 

「ルーベルトさん。疲れているんですね。休みましょう。冷静になって下さい。」

 

「俺は至って冷静だ。」

 

「冷静な人は2レベルでイネムリドラゴンに挑もうとはしません。」

 

「人じゃないし、河童だし。」

 

「屁理屈言わないで下さい!!」

 

急にチョウチョが大声で叫んだ。

 

「うるさい。俺は1人で行ってくるから!」

 

俺はドアを開けて走り去った。

 

「あっ!待って下さいまだ話はr・・・行っちゃいましたか。まぁどうせすぐにマイホームに送られて来ますよ。」

 

■■■■■■■■■

 

「すいませんでした。」

 

ハイ。マスターとは言えまだまだ未熟。イネムリドラゴンに勝てるはずがなく、一瞬でマイホーム送りにされた。

 

そう。この世界はモンスターに倒されると蘇生薬で復活するかマイホームに強制送還されるのだ。

 

そして今俺はいつもの屋根裏でチョウチョに向かって正座している。

 

「もう。人の話を聞かないで・・・コレからは気をつけて下さいね。」

 

「ハイ。すいませんでした。」

 

グゥ〜

あ、お腹すいたな。

 

「ご飯、食べましょっか。」

 

俺はその言葉に頷くとチョウチョと一緒にメグおばさんの居る一階に向かった。

 

「「「いただきます」」」

 

合掌。感謝。コレをするとしないでは天地ほどの差がある。

 

何故なら食事のありがたみがわかるから。

 

「ん?何だ?この野菜。」

 

それは緑色の見たことのない野菜。

 

「それはキュウリと言って最近仕入れた新しいお野菜よ。」

 

「へー」と言いながら俺はキュウリを食べると

 

ドゥン。

 

ルーベルトはレベルが3になった!

 

「え?」

 

「ルーベルトさん!?レベルアップしてますよ?」

 

え?何で野菜を食べただけでレベルアップしてんの?

 

「アラ、じゃぁルーベルトの為に明日キュウリをたっぷり買ってくるわね。」

 

「いや!?本当!?なんで!?」

 

「落ち着いて下さいルーベルトさん。マガジンマークが溢れてます。」

 

「マガジンマークってなんだよ!?」

 

「分かりません。頭の中に急に入ってきたので言ってしまいました。」

 

取り敢えず俺はキュウリが経験値になるらしい。

 

■■■■■■■■■

 

そして現在。

 

「う、うぷ、もう食べられない。」

 

「お疲れ様です。200本は食べましたかね?どのくらいレベルアップしましたか?」

 

俺はチョウチョに催促されながらステータスを見ると・・・

 

「レベル30!?」

 

「そんな上がりましたか。まぁレベルアップの音が鳴り続けていたのでそのくらいかと。」

 

えぇ(困惑)

 

俺、キュウリ食ってただけだよ?

 

「せっかくなので100にしちゃいましょう♪」

 

いやさ、

 

それは本当・・・・・・

 

「無理だぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁ」

 

 

緊急ミッション!

 

目標: れべる?あっぷ?

 

結果: 大成功(吐きそうになりながら)

 

 

 

もうキュウリ食べたくない。

 

こうしてルーベルトのトラウマが一つ増えた。

 

 

 

 

 

 

 

 




書いてストックしておけば良いのに。
俺は直ぐ書けたら投稿してしまうんですよね。

ファンタジーライフシリーズをプレイしたことが?

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  • おうどん。
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