がっこうぐらしー守るべきものー   作:三坂

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ワンワンワン放送局の主を探しつつ
一同は大学へと向かうのであった。


第三十三話 ほうそうきょく

こうしてあれから走ること数時間 

休憩がてらコンビニ付きのスタンドに寄ることに。

周辺探索をしている最中理琉がふとあることに気づく。

 

「なあ、今日流れてた放送‥もしかしたらここかもしんねぇぜ?」

 

 

「それってどうゆう‥あぁ」

 

 

理琉の言ってることがいまいちわからない胡桃だったが指差された方向をみて、納得する。他のメンツも同じようにその方向に視線を向ける。彼らの視線の先には、災害用電波塔の姿が‥、ガソリンスタンドの店舗内になった地図で確認すると、少し先に電波塔とセットでシェルターがあるようだ。

 

 

「少し先に行けばありそうだな‥」

 

 

「行ってみますか?」

 

 

「だな、可能性は高そうだし。よし、俺と理琉、美紀と胡桃で行ってくる。あとはここの見張り頼んだ。」 

 

 

「了解、気をつけてね?」

 

 

「わかってる」

 

 

こうして、日野、理琉、美紀、胡桃の四人はシェルターへと足を運ぶことに。だが、日野と理琉は何やら考えているようだ。

 

 

「‥なあ日野、なんか違和感感じないか‥?」

 

 

「奇遇だな‥、俺もだ」

 

 

そう、ガソリンスタンド付近に来るまでは聞こえていた放送が途中から聞こえなくなっていたのだ。単純に電波が届かないだけかと最初は思っていたのだが、どうやらそうではなさそうだ。

そして敷地内に入り日野が扉に手をかけようとしたとき‥

 

 

ガタン!!

 

 

「‥‥この音‥、各自いつでも撃てるようにしておけ」

 

 

「了解‥」

 

 

「オッケ‥!」

 

 

中から扉越しになにか扉にぶつかる音が聞こえ、日野が咄嗟に20小銃を取り出す。それを見た理琉が、指示を出しそれに従って美紀がM9拳銃、胡桃がシャベルを取り出す。それを確認しつつ自身もウィンチェスターを取り出す。

 

 

「それじゃ‥行くぞ‥(ガチャ)」

 

 

準備できたのを確認するとゆっくりと扉のノブを開く。ギギッと音とともに扉が開き、理琉がウィンチェスターを構えつつ、戦闘で入っていく。

 

 

「‥‥」

 

 

中に入ってしばらく進んでいくと放送機器が置かれた部屋に辿り着く。生活の痕跡はあるのだが、今は誰もいないようだ‥。警戒しつつその部屋を探索していると美紀がある置き手紙を見つける。

 

 

ーこれを読んでいる人がいるということはすでに私はこの世にいないと思われます。そして、ここにいるということはきっと私のラジオを聞いて来た人でしょう‥。

出来れば会いたかった‥。でも読んでくれてるのはすごく嬉しい。メモの隣にキャンピングカーのキーが置いてあります。そして車の中には備蓄食料があるのでぜひ使ってくださいー

 

 

「‥手遅れでしたか‥」

 

 

置き手紙を読んだあと、そうポツリと呟いて置き手紙と車のキーを持って3人のもとに行き、説明する。

 

 

「‥つまり、やはりこの置き手紙の主は感染したということか‥」

 

 

「それで‥手紙の主は‥?」

 

 

「奥の部屋で自決していた‥。奴らになる前にケリをつけたところだろう‥」

 

 

「なるほど‥、あっそれと、置き手紙の横にこんなものが‥(渡す)」

 

 

「手紙にあったキャンピングカーのキーか‥、それに食料も‥、ありがたく使わせてもらおう」

 

 

 

 

 

「あっ、おかえりなさい〜」

 

 

「どうだった?ってそのキャンピングカーはどうしたのさ?」

 

 

日野達が帰ってきたため、出迎える一同だったが見慣れないキャンピングカーを見て驚きの声をあげる。

 

 

「とりあえずシェルターには誰もいなかった。だがキャンピングカーを使ってくれっていう置き手紙があってな。お言葉に甘えて拝借してきた。」

 

 

「なるほど‥、って食料もあるじゃないか‥!?」

 

 

「キャンピングカーに食料‥、これは使ってくれっていった人に感謝ですね。」

 

 

こうして車を乗り換えることにして、ハイエースから予備のガソリンを抜き取り、荷物を積み替える作業に追われることになった。  

 

 

「そういえば、セレナと並んでるあの新型カローラの警察仕様はどうしたんだ?」

 

 

そんな作業の最中ふと、セレナと並んで止まっている新型カローラを指差しつつ雪に質問する。

 

 

「あぁ、あれ?近くを探索してたら事故してた警護車列見つけて、その中の1台が自走できそうだったからかっさらってきた。」

 

 

「なるほど‥」

 

 

「それにセレナよりもカローラのほうが動きやすいってのもある。幸い、キャンピングカーがあるならセレナじゃなくてもいいかなって。」

 

 

こうして、積み替えが終わった車列はクラウン、キャンピングカー、カローラの順に出発して目的地を目指す。

 

 

「ここからだとどれくらいかな?」

 

 

「このままうまく行けばなんとか日が落ちるまでには見えてくるだろ」

 

 

 

そんなこんな‥キャンピングカーでは‥

 

 

バァァン!

 

 

「水洗トイレ最高〜!!」

 

 

「由紀ちゃん〜?行儀が悪いわよ〜」

 

 

「えぇ〜‥いいじゃん。久しぶりにこんなトイレ使えたんだし‥」

 

 

「男子がいないからいいものの‥、少しは言葉を選びなさいよ?」

 

 

「はあい‥」

 

 

勢いよくトイレから出てきたものの、すぐに慈と悠里から注意を受けて軽くへしょげてしまう。と、そんなこんなしていると国道の少し先に大学らしき建物が見えてくる。

 

 

「あっ、あれかな?」

 

 

「えぇ、あそこがどうやら目的地のようです」

 

 

道路標識に書かれているこの先1km先に聖イシドロス大学の表示を見つつ慈も確認する。

 

 

「けっこう大きいね?」

 

 

「だな‥、あの大きさだと高校と同じぐらいの設備は期待できそうだ」

 

 

キャンピングカーの後ろにいたカローラは少し位置を変えて大学を確認する。それをみた小春と胡桃が視線を向ける。

 

 

「さて‥問題は生存者がいるのか‥いたとしたらどんな奴らか‥」

 

 

「んまぁ、危害加える奴らなら始末するまでだがな」

 

 

「そんな物騒なことは言わないの‥(汗)」

 

 

大学まであと少しというところ、手前のコンビニ駐車場で一夜を明かすことにした一同。交代で見張りをしつつキャンピングカーの寝床でゆっくりすることに。

 

 

「ふかふかのベッド〜‥♪」

 

 

「いいねぇ‥♪」

 

 

「運転の疲れが癒やされるぅ‥♪」

 

 

「なのだ〜‥♪」

 

 

「やれやれ‥早速だな(汗)」

 

 

キャンピングカーの車内では、久しぶりのふかふかのベッドが嬉しいのか、雪、圭、由紀、瑠璃が毛布の上でゴロゴロしている。その様子を他のメンバーが苦笑いになりつつも微笑ましく見ていた。

 

 

「まあ、こんくらいしてもバチは当たらんやろ。とりあえず寝る前に明日の動きの確認をするぞ?」

 

 

理琉が集合の合図をかけ、一同はキャンピングカーのテーブル前に集まる。一部は布団の上で転がりつつ聞く。

 

 

「明日、いよいよ聖イシドロス大学に乗り込む訳だが‥なにか案とかあるか?」

 

 

「あっそれなら‥」

 

 

理琉の提案に雪が手を上げつつ話を続ける。

 

 

「とりあえず、今日軽く外から見てきたけど。人がいるのは確実。校門とか裏門にバリケードが敷いてあった。」

 

 

「つまり生存者がいるということか‥」 

 

 

「それで何だけど‥、持っていく武器を絞りたいの」

 

 

「いいのか?それ、相手が友好的とは限らないぞ?」

 

 

胡桃の疑問を聞きつつ話を続ける。

 

 

「確かにそう。でも武器を持ってることがバレることで誤解される可能性もある‥。」

 

 

「なるほどね‥、相手に可能な限り不信感を与えないようにしたいってことですか‥、確かにそれはありえますね‥、私は賛成です。」

 

 

「私もです。やはり武器を見せるのはあるい程度不信感が溶けてからにしたいですから」

 

 

そうして各自持っていく武器を絞ることに。内訳はこんな感じ

 

 

 日野 20小銃

 

 

雪 SFP9

 

 

 由紀 H&KUSP拳銃

 

 

 胡桃 シャベル

 

 

 悠里 (由紀のMP5)

 

 

 慈   M17拳銃

 

 

 美紀  M9拳銃

 

 

 圭   HK416アサルトライフル

 

 

 理琉  ウィンチェスター

 

 

 小春  グロッグ17

 

 

最悪戦闘になってもいいように各自武器を持つことになった。シャベルにした胡桃に対して、それでいいのかとみんなに聞かれたが本人曰く大丈夫だとのこと。

 

 

 

その日の夜‥一同はつかの間の眠りについていた。やはりキャンピングカーだと寝心地がいいのか‥みんなスヤスヤと寝ていた。

 

 

「ん‥(目を擦る)」

 

 

目が覚めてしまったのかむくりと目を擦りつつ起き上がる雪、隣にはグゥグゥ寝ている日野の姿が‥

 

 

「‥可愛い寝顔‥♪(静かに撫でる)あのハプニングで最終的に付き合うことになったけど‥、日野と出会えて良かった‥」

 

 

月に照らされている雪の表情はなんだか穏やかな顔になっていた。

 

 

「‥こんな日が‥ずっと続けばいいな‥」

 

 

 

 

 

そして翌日、車で大学近くの並木通りまでゆき、そこから徒歩で行くことに。

 

 

「どこか入れそうか?」

 

 

「入り口は塞がれてる‥、あっあそこのハシゴから行けそう」

 

 

そう言って小春が指差した先には上り下りできそうなハシゴがかけてあるのが確認できる。そこから中に入ることに。雪、胡桃、美紀、圭、理琉、悠里、瑠璃、慈、太郎丸、小春、日野の順で中に入ることに。

 

 

「よっと‥」

 

 

 

敷地内を進むメンバー

しかし‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動くんじゃねぇ!!!!!全員手を上げろ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直後どこからか怒号が聞こえ、茂みからクロスボウが飛んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狙いは瑠璃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

 

 

「るーちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

咄嗟に庇うように悠里が瑠璃に覆いかぶさる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




放送の発信源を見つけまたものの
その主はすでに感染し、自ら命を立ってしまっていた。
しかし彼女が残したキャンピングカーや食料
そして雪が事故を起こした警護車列から新型カローラの警察車両を手に入れ、なんとか大学へとたどり着いた学園生活部。
しかし‥そんな彼女達に危機が‥!
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