がっこうぐらしー守るべきものー   作:三坂

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準備を進める一同の裏では
武闘派の一人に異変が‥


第三十八話 ぶとうは

そして翌日‥武闘派は会議室に集まっていた。しかし‥そこに高上聯弥の姿はない‥。そしてシノウの表情がいつもより暗い。  

 

 

「高上が彼ら化した‥か」

 

 

紅茶を飲みつつ、厳しい表情を見せるタカヒトそしてシノウに視線を向けて

 

 

 

「あいつが最後に外に出たのは‥?」

 

 

 

「えっと‥、6日前です。それに身体検査もしてますし‥」

 

 

検査表をめくりつつ答えるシノウ。それを聞きいて再び考え出す。

 

 

「そのとき噛まれてないのは確認済み‥、それなら完璧なはずなのだが‥」

 

 

「‥自殺‥、はありえない。そもそも彼にそんなことをする理由が見つからない。」

 

 

シノウは一瞬自殺という案を出したがすぐに否定した。そもそも彼がそんなことをするとは思えないことを知っていたからだ。

 

 

「だが、他殺にしても動機がない‥。‥」

 

 

「となれば‥答えは一つしかないだろ?」

 

 

「あぁ‥、わかっている。校内での感染でないとすると‥外部からの接触‥。つまり」

 

 

「穏健派の仕業に間違いないな‥それに‥、あいつらを仕留める口実ができた‥」

 

 

 

再び学園生活部に魔の手が近寄りつつあることを‥彼女達は知るよしもなかった‥。

 

 

 

 

同時刻、学園生活部と大学組は遠征のための準備に取り掛かっていた。銃のチェックや携行食料や飲料水など。そして車の動作チェックや燃料の確認などに追われていた。 

 

 

「アタッチメントを‥こうして‥」カチャ

 

 

「マサル〜、これのセットお願いできる?」

 

 

「イイぜ」ガチャンガチャン

 

 

「これがサプレッサーですか‥」

 

 

「そうそう、そいつを使えば音が響きにくくなるから奴らにも気づかれにくい。だから立ち回りも広がるはずだ。だから多少安心してぶっ放せるぜ、胡桃」

 

 

「なるほど〜」

 

 

 

別部屋では、大学組と悠里、慈が携行食料の整理をしていた。持っていくもの選別して、どのように分ければ持つかというのもしっかりメモっていた。 

 

 

「手伝ってくれてごめんね〜(汗)私こうゆうの苦手だから‥(汗)」カキカキ

 

 

ノートに書きつつ申し訳無さそうな表情を出しているアキ。そんな彼女に気にしないでと悠里は言う。

 

 

「いいのよ‥♪私こうゆうの好きだし」カキカキ

 

 

「でも、こうゆうのも出来とかないと行けないよねぇ‥(汗)今度教えて貰えないかしら?」

 

 

「もちろん‥♪」

 

 

 

 

「ゴクゴク‥、プハー!!作業終わりと久しぶりのコーラは最高だぜぇ!!」

 

 

コーラを勢いよく飲み干し、まるでビールを飲んだ新人社員みたいな感じに胡桃がなっている。そんな彼女を苦笑いで見つつ雪がツッコむ

 

 

「お酒飲んでるみたいね‥(汗)」

 

 

「でも久しぶりにコーラ飲んだよ〜」

 

 

同じくコーラを飲みつつ、由紀も久しぶりに飲む味を楽しんでいた。その横でも瑠璃が可愛くゴクゴク飲んでいる。

 

 

「それは同意〜、高校でもそんなにガブガブ飲めなかったからねぇ〜」

 

 

圭もコーラの味をたしなみつつ、高校での避難生活の際の飲み物を振り返っていた。そして珍しく日野もコーラを美味しそうに飲んでいた。

 

 

「ふふ‥♪なんだか子供みたい‥♪」

 

 

「なんだその言い方〜このこの〜」ツンツン

 

 

「んもう〜♪」

 

 

そして唐突に始まった2人のイチャイチャタイムを飲みつつトーコが慈に話しかける。

 

 

「聞いてはいましたが、お二人共本当にお付き合いされてるんですね〜」コソコソ

 

 

「そうなんですよ〜」コソコソ

 

 

「というかどのへんまでいったんだろ〜」コソコソ

 

 

「気になる〜」コソコソ

 

 

「気になるのだ〜」コソコソ

 

 

「でも、仲がいいことはいいじゃないですか〜」コソコソ 

 

 

「そうだね〜」コソコソ

 

 

「でも、イチャイチャを見てると弄りたくなる〜」コソコソ

 

 

「コレコレ、やめておけ」コソコソ

 

 

二人のイチャイチャタイムに突入していることをいいことに大学組と学園生活部はヒソヒソと弄り始めるのであった‥。

 

 

しばらく一同は楽しそうに雑談をしたり明日の予定を話したりしていた。

 

 

「そういえば明日出発か〜」

 

 

「ですね〜、久しぶりの外じゃないですかね?」 

 

 

「確かに〜、何日ぶりだ?」

 

 

「ここもなかなか快適だったから気にしてなかったよ〜」

 

 

「そう言ってくれると嬉しいな〜」

 

 

そんな盛り上がる話のなか、美紀がふと外に視線を移すと向かい側‥武闘派の縄張りであるキャンパスから誰がこちらを監視しているのが確認できた。

 

 

 

「‥(あれは武闘派の人ですかね‥、コソコソ監視とはなってませんね‥)」

 

 

監視をしてくる人物に軽く睨みの視線を送り返す。するとそんな美紀の異変に気づいたのか雪が何気なく話しかける。

 

 

「どうしたの‥美紀(コソコソ)」 

 

 

「あそこ‥、おそらく武闘派の人がこちらを先ほどから見てきてるんですよ‥(コソコソ)」

 

 

美紀が周りに気づかれないように監視してくる武闘派の人物のいる場所に指差す。その指先を確認して納得の表情をする。

 

 

「ホントね‥、なんだかきみが悪いわ‥(コソコソ)」

 

 

そして理琉や日野も気づいたのか会話に加わってくる。

 

 

「ああ言うのってだいたいいいことが起こらないからな‥(コソコソ)」

 

 

「マあな‥、本当‥ゲスな野郎だぜ‥(コソコソ)(中指をその人物に送り返す)」

 

 

「一応は警戒はしておきましょう‥。何だか胸騒ぎがします‥」

 

 

しばらくするとその人物は監視を終えたのか四人の視界から消えつつ立ち去っていく。しかし気になってしょうがないのか四人はしばらくその人物がいた場所を見つめ続けていたのであった‥。

 

 

 

「なるほど‥明日出発か‥」

 

 

 

「えぇ、盗み聞きした情報によれば確かにそう言ってました」

 

 

シノウが盗み聞きした情報をタカヒトに伝える。それを聞いた彼はやはりと言わんばかりに笑みを浮かべる。

 

 

「あいつらの仕業で確定ね‥」ニヤ

 

 

「全くだ‥。相変わらず悠長な奴らだぜ‥」ニヤリ

 

 

「発症する前にここを出ようって魂胆だろうが予想が見事に外れたな」

 

 

相変わらず勝手な仮説を立てて憶測を話し合っている武闘派。しかし、彼女達が動くとななれば動かないはずがない。

 

 

「よし、明日朝。あいつらが出発する前に動き始めるぞ。配置は?」

 

 

「いつもと変わらず。同じかと」

 

 

「よし、シノウとアヤカは図書館を頼む俺とタカシゲは穏健派のキャンパスを制圧する。それと外部から来た奴らは銃をもってる。気をつけろ」

 

 

「了解」

 

 

「任せろ」

 

 

「‥‥」

 

 

 

タカヒトの指示に反応を示す二人。しかしシノウだけは微妙な顔をしているようだ。それにアヤカが気づいて話しかける。

 

 

「どうしたのよ?そんな微妙な表情、嬉しくないの?」

 

 

「高上の仇を打てるんだぜ?こんな滅多なチャンスはないぞ」

 

 

「はい‥」

 

 

そして‥その日の夜‥

 

 

「‥‥」

 

 

キャンパス屋上で、静かに夜空を眺めている雪の姿が

 

 

ギィィ

 

 

しばらくしていると扉が開く音が聞こえて、その方角へ視線を向ける。するとそこには圭の姿が 

 

 

「あっ‥雪さん‥」目を擦りつつ

 

 

「圭ちゃん‥、もしかしてそっちもなかなか寝付けない感じ?」

 

 

「まあ‥そんな感じです‥」

 

 

少し眠たそうにしつつも、雪の横へやってきて手すりへ寄りかかる。

 

 

「なんか‥明日のことを考えると眠れなくて‥」

 

 

「大丈夫‥私もだから‥(汗)」

 

 

そんな他愛も無い雑談をしている最中、圭がふと思い出す。

 

 

「そういえば‥、雪さんってどうして警察官になろうって思ったんですか‥?」

 

 

「唐突な質問ねぇ〜‥(汗)う〜ん‥、私は親の影響かなぁ‥。父さんと母さんともに国家公務員だったし‥。それに憧れた感じかな、それに小さい頃から運動神経が良かったし‥」

 

 

「ふぅん‥そうなんですか‥」真剣に聞く

 

 

「でも、訓練生時代は大変だったのよ?」

 

 

「えっそうなんですか‥?」

 

 

 

「うん〜、私が入った代は女性警察官私一人だったからねぇ‥。最初の頃は少し心細かったなぁ‥」

 

 

「‥‥」

 

 

「‥でも、そんな中で最初に話しかけてくれたのが日野だったの‥。最初はパッとしない子だなって思ったけど‥、話していくうちに楽しくなって‥♪そこから友達もできて、お陰で後半はけっこう充実してたわね〜」

 

 

「そう‥なんだ‥♪だから日野さんに恋したんですね‥ ?」

 

 

「まあ‥// そう‥なのかな?//」照れる

 

 

「はい‥♪」

 

 

少し照れながらも少し嬉しそうにしている雪。そんな彼女は月の光に照らされいつもより輝いているように見えた。

 

 

「それに、この世界がどうなろうがあなた達はしっかし守ってあげるからね♪」

 

 

「えへへ♪それはありがたいですが、私だって負けませんから‥!」 

 

 

「ホント‥頼もしいねぇ‥」ニコッ

 

 

 

 

「よっと‥」ゴソゴソ

 

 

キャンパスから少し離れたコンビニの駐車場に一台の警察車両210系クラウンアスリートエアロホークverが停車しており、中では彼女が整理をしていた。

 

 

「にしても‥久しぶりに来たなぁ‥。というかあのガレージがある場所が遠いのよねぇ‥。もっとなんとかならなかったものなのかしら‥」ため息

 

 

キャンパスから少し離れたところの拠点に住んでるのだろう‥。不便さにため息を溢しつつ愛銃のM4カービンを手入れしつつある。

 

 

「でもなんだろう‥何か嫌な予感がするのよねぇ‥」

 

 

しかし、彼女も嫌な胸騒ぎをしているのかチラチラと大学側に視線を向けている。

 

 

「うぅん‥、まあ気にしてても仕方ないし。寝よっかな‥」

 

気にしてても仕方ないと切り替え、支度を済ませて座席を倒して眠りにつくのであった。




穏健派に濡衣を着せようとする武闘派‥
学園生活部に絶対絶命の危機が訪れようとしていた‥
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