鎮守の森~元祖異世界時代劇~   作:仲村大輝

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こんなしれっと最終決戦ですが、これでも良いでしょうか?
もしあれでしたら、前書きは読まないでください…



御花畑

お花畑は、とくに花が咲いてるわけでない。

坂の上にある広場である。

秩父夜祭りの御旅所、秩父市役所がある付近である。

そこの一段低くなった場所に一本木が生えている。

天狗が止まる木と伝わる。

その木に、復活した妙見大菩薩と四天王が留まっている。

しかし、2人欠けている。

広見寺でやられた広目天と多聞天はいない。

妙見山より進撃するのは、三峰神社より借りた神具で武装したオオカミ。

それと、浦山で捕まっていた播磨組。

地理的には、オオカミが段の上にいるため強いはず。

しかし睨み合って、動かない。

互いに肉体が強すぎるし、メンタルが弱すぎる。

妙見大菩薩は笑いながら頭を抱えている。

オオカミは泣きながら前を向いて、妙見大菩薩がいる方向を睨んでいる。

右手にはあの箱を持っている。

まさかお諏訪の形見になるとは思っても見なかった。

妙見大菩薩は頭を抱えている。

あの時、お諏訪を倒すために振り下ろした流星拳は確かに当たった。

しかし、カウンターを喰らった上、お妙の心も表に出てきたもんだから、そのまま気絶してしまった。

そして、起きてみたら1000年…お妙に眠らされた。

…しかもどんどんお妙が起きてきて、「戦うな!仲良くしろ!」と囁いている。

「うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!」

「妙見大菩薩。」

「えっ?」

「大丈夫ですか?急に。」

「…ぇっと…ええ。大丈夫。」

大丈夫と言いながらも、片手で頭を抱えている。

片手で剣を抜くと、杖のようにしている。

「オオカミ…早く来い。お妙の愛で殺してやる。」

オオカミは鼻を啜ると、前を向き、腰の刀を抜いた。

「お諏訪、今行く。…お妙、もうこれ以上人を悲しませるのはやめてくれ…」

刀を天に掲げる。

「みんな!四天王は任せるぞ。」

「「「御意。」」」

「…突撃だ!」

「「「おー!」」」

ついに走り出してしまった。

 

「待ってくれー!」

「オオカミ様!早まるな!」

天気が急に変わり、雲の隙間から雷が光る。

「うぉ!なんだ!?」

全体が止まる。

フクロウの服を着ている銀次と、ハハソが駆けつける。

「うん!?ハハソと銀次か!?」

「オオカミ様!止まってください!これじゃお諏訪様が悲しみます。」

「……ハハソ。君には迷惑をかけすぎた。申し訳ない。」

「じゃあ。」

「しかし、もう止められないんだ。」

「えっ!?」

「考えて見てくれ!自分たちが必死に守ってきた土地が誰だか分からない者に制圧され、自分が大事にしてきた…誰だか分からない人が改造しててみろ?どうだ!こんなに気持ちの悪いことはないだろう!」

「確かに…」

「しかも…私の愛するお諏訪が…自分の愛する人が殺されて、冷静になってる場合か!…私にはそれはが出来ないんだ!」

「だからって…」

「それと、ハハソ。君には迷惑をかけすぎた。良かれと思って過去に送ったが、お妙に追い回されながら、なにが起きたか聞いたぞ。君が力を持ちすぎているから……持ちすぎているから、命がほぼないと言うじゃないか!」

右手で、器用に箱に手をかける。

「オオカミ様!」

僕からはオオカミ様が武器でももう一つ出すんじゃないか?と思っていた。

だから僕はオオカミ様目掛けてジャンプした。

「そんな身勝手なことをさせてすまない!」

武器じゃなかった。

箱を開けて虹色が僕を包む。

「なに!」

「ごめん。ハハソ。君は普通の少年に戻ってくれ。」

 

「そん…な…」

ハハソは、そのまま地面に伏せた。

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