良く分からない文章につきあってくださりありがとうございました。
今度はもっと地名に振り回されず、自分の書きたい妄想で異世界物は書いてみたいです。
これももっと使える昔話や伝説はあるので、今度はもっとアクションが増やせると思います。
以上、私が書く異世界転生物語でした。
「妙見大菩薩!」
「さようなら!」
「今まですみませんでした!
「お元気で!」
次の日、四天王は全員身体を直されて、元来た西の国を目指して歩いて行った。
そこから十ヶ月ほど。
播磨組とフクロウも出来るだけ家に帰れるよう算段をとった。
(オオカミやフクロウは家族の仲を治したり、分家先を探したのだ。)
また、三峰神社との同盟、宝登山神社の神社としての復興も進めた。
そしてなにより、正しい仏教の布教のため、京の都に遣いを出した。
すると、34ヶ所をめぐるため、蔵王、善光寺、熊野、閻魔、具生、花山、白河、徳道、性空、医王、良忠、通観という人がやってきて、34ヶ所を見学したとされる。
その案内はなんとお妙さまが務めた。
そんなことをやってたが、一向にハハソは起きなかった。
四天王を治した技をお妙はやってみたが、効果がなかった。
ある日。
カジカさんがやってきた。
綺麗な黒髪に戻ってて、ネブッチョウもオーサキも憑いてない。
「ハハソくんは〜、ま〜だ起きないのぉ〜?」
額に手を当てて、なんとか治そうとしているお妙様に話しかける。
「はい。…カジカさん。言いにくいのですが、帰ってこないことも覚悟なさったほうが…」
「そうだね〜…この世界ではもう会えないかもね〜。」
「うん?この世界では?」
「あんま気にしないで〜。こっちの話だから〜。」
「………。」
そう言ってカジカさんは毎日様子を見に来るのだった。
「今日も寝てる。」
「今日も起きない。」
「まだ変化はないです。」
「普通、こんなに見に来てくれればなにかコンタクトがあってもいいのに…」
なにかお妙様のほうがイライラし始めた。
「お妙。そんなに気を立てないで。」
オオカミ様がとめる。
カジカさんは冷たいハハソの額を優しく撫でる。
「…きっと、この世界ではない世界に行ってしまったのかもね。」
「…もし、そうだとしたら、ハハソくんは…いや、私たちは彼に何もする事が出来なかった。なにかみんなに残ることを…して、名前だけでもこの世に残せないのか。」
「…たしか、鎮守の森って、鎮守の森って言うだけで、名前はなかったよね。」
「うん。…あうん?…そういうことか?」
「そう。鎮守の森に庵を造って、そこでハハソくんを休養させてあげれば?」
「急いで生きすぎた彼には休息が必要かもな…」
「どうする?カジカちゃん。ハハソくんは、妙見宮の近くで面倒見ても良い?」
「……もしそうなったら、ハハソくんは、幸せなんですかね?」
「鎮守の森の中だ。静かで、結界もあり、人も入らない。いざとなればフクロウもいるしな。」
「…なら、私も入れる場所に庵を造ってください。近くにすぐ駆けつけたいんです。」
「よし。決まった。」
「で、鎮守の森の名前は?」
「決まってるだろう。『ハハソの森』だ。」
そして、鎮守の森の中に秘密の庵が造られた。ただ、その森に誰も近づいたことはないし、入ったこともない。だから、そこに庵があるなんて誰も知らない。
オオカミと、お妙さまと、カジカさんだけの秘密。
その後。
オオカミは、妙見山から大宮郷を見守り、お妙様は、妙見大菩薩として、大宮郷の妙見宮を拠点に、秩父の人々と秩父の発展に寄与していった。
そして、いつしか、霜月の最初の7日会う以外は会えないほど忙しくなってきてしまったのだ。
なんとか、この日だけはお諏訪の前を通るが、2人が激突した御旅所で、デートさせて欲しい。
そんなわがままだった。
もちろん。オオカミはお諏訪も愛していた。
事あるごとに、諏訪神社や、34ヶ所を人のふりをして巡礼していたのだ。
それから、300年後
ある夫婦に男の子が生まれた。
その子のお父さんは、秩父神社の鎮守の森から名前を取り、「ハハソ」と名付けた。
おしまい。