最近トレセン学園の生徒、特に中等部にはやっているゲームがある。ウマモンだ、ウマットモンスター、略してウマモン、ウマテンドウが出している大人気ゲーム、普通にプレイするだけなら問題ないのだが、ゴルシがトレーナーを使ったトレモンやろうぜと言い始めて、各担当ウマ娘の相棒がトレーナーとなり学園内で目が合ったらトレモンバトルが始まる。
「どうすんだよこれ」
「ゴルシちゃんが言うのもなんだけど収拾がつかねーな」
一目で分かるカオスぶり、ウマチュウの格好をする全身黄色のタイツトレーナー、全身青タイツに亀の甲羅を背負わされた、ウマガメの格好をしたトレーナー、筋肉ムキムキのウマーリキーの格好をしたトレーナー、ウマワンダーの格好をしたトレーナー
全員死んだ顔をしながら役に徹している。時々面白いのも見られるが正直自分がこんなことにならなくて良かったと心底思った。
「行きなさい!かみなりよ!」
「え、無理!、電気系の資格持ってないし、人間だから!」
「モルモット君フラッシュだ!」
「タキトレフラッシュ!」
「なんであそこだけふつうにできるんだ?」
流石人外トレーナー、ハイクオリティだ。あと資格あればできるんだ~知らなかった
「行きなさい!ローキック!」
「すまん」
「ふざけんな!」
格闘系は出来るんだ~絶対痛いしやられたくないな・・・・だって受けた奴ピクピクしてるし、絶対致命傷じゃん
「トレ・・・じゃなった、天使のキスよ!」
「え、嘘?待ってそういうのは無しにして!」
「よっしゃこいやー!」
「いやああああああ絶対しないから!」
それは流石にセクハラになるんじゃあ?女性トレーナーにとっては地獄だろう・・・あの人めっちゃ鼻息荒いし、どんだけしたいんだよキス、ほら引いてるじゃんお前の担当、ゴミを見るような目で見てるよ~、契約解除されるよ絶対、もう向こうは悲鳴が凄いけどそれ以上に笑顔で無慈悲な命令するあの担当、絶対ドSじゃん恐ろしい
「トレーナーのかえん「あ、あのきき、桐生院さん、い、イスいる?俺イスになろうか?」・・・・やっぱ火炎放射で焼き尽くして」
「ミーク!!??」
「字が違うって事はマジで燃やそうとしてるなあいつ」
「流石杉○トレーナー、凄いな尊敬するよマジでいろんな意味で」
「なんだトレピッピも踏まれたいのか?蹄鉄で踏んでやろうか?」
「あいにくそんな趣味はない」
いや~本当に怖いなこれ、どこもカオスだけど一番怖いのはカフェのところだな、あそこだけリアルお化けじゃん、ゴーストタイプ兼ね備えてるから無敵だ、絶対ヌケ○ンだって、効果抜群じゃないと倒せないぞ!・・・いややっぱス○ンド使いだ、お友達フル活用でタキトレボコってんじゃん、見えない物理攻撃にのろいのコンビネーション、チートやチーターや!なんでや!なんでタキトレハンを見捨てたんやタキオン!
あ、タキオンにも被害が及んでる・・・・泣いてるし、やっぱ怖いんだろうな、もうお前がナンバーワンだよ・・・・・・にしてもなんで本来止める側のたづなさんが参加してるんですか?しかもめっちゃ笑顔怖いし、笑ってないよ、確実に全員仕留めに掛かるきじゃん、攻撃手段がなんか耳元でささやいてるけど、なんでみんな倒れていくの!あれか、ほろびのうたか!しかも即効性か!
次々と倒れていくトレーナーと怯えるウマ娘達、小さく全員給料がとつぶやいてるが、減給かな、それともなんか恐ろしいことになるのかな、やってなくてよかった~
「さて、次の臨時収入はと」
「あれ?もしかして負けたらお金取られる仕組み?」
「あ、今目が合いましたね」
「すみません自分NPCなんで」
「ボーナスタイムですね!」
「ちくしょう話聞かない人だ!」
こうなったら仕方ないゴルシに戦って貰うしか・・・・あのやろう逃げやがった!
ゴルゴル星に帰るとの置き手紙を残して姿を消したゴルシ、くそう俺の給料が!どうするどうすればいい!すんごい笑顔で来るんだよ、悪魔のような笑みを浮かべてくるんだよ
「お困りのようだな」
「お、お前は!」
全身を緑色に染めた巨体の男、草木を身にまとい大きな棍棒を手にしているトレーナー、名前は知らん!
「同じ緑の者、そして俺の愛するお方、ここで男らしいところを見せつけ好感度を上げる」
「とりあえず鏡見て好感度と己の姿を見た上で考え直してこい」
「愚問だな、勝ったものが勝者だ、全てを手に入れることが出来る、これは技構成だ」
「・・・・・・どうでもいいけど何この技」
ふんか・したでなめる・みだれづき・まとわりつく、大丈夫?怒られない?本当に怒られない?
「とっておきのダイマックスもある」
「お、おお」
「そろそろいいですか?」
「よしならダイマックスだ!」
「おうよ!」
全身に力を込め気合いを入れる。そしてためた気合いが一点に集中した。そう股間に全て一点集中した。
「誰がそんなとこダイマックスしろって言ったよ!」
「・・・・・はさみギロチンですね」
「待って!そのはさみはしまってください!」
嫌だ、目の前で恐ろしいことになるのは嫌だ!てかなんでお前は興奮してんだ!この技構成あれだろ!絶対やましい事になる奴だろ、全国の子供と会社に謝ってこい!
「行くぞ!」
「逝くな!、ああもうとりあえずまとわりつく!」
「では、インファイト」
ああ。凄い光景だ、目の前で早すぎて見えない拳がトレーナーを襲ってる。的確に急所をえぐっていき、悲鳴どころか絶対に出ないような声まで出てる。もうやめたげてライフはゼロなのよ!
もう死んじゃうから!顔とか凄いことになってるから、放送できないくらいボコボコだから!
「・・・・・・」
「・・・・・・」
よし、逃げよう!こうなったら逃げよう!バギー船長よろしく、トンズラだ~ くそう回り込まれた!嫌だ!金は取られたくない!こうなったら!ラーメンだ!ラーメンで買収だ!
「今度ご飯、ラーメンでも一緒に行きませんか、おごりますよ」
「あら、いいんですか?ではお言葉に甘えて~」
「そ、それでは」
「では、今から行きましょうか」
「え、今から?」
「はい」
見れない、そこにいる屍の姿が見れない、ものすごい念を感じる。呪ってきそうなほど見てきているよ、血の涙を流しながら見てきているよ、やめて、夢に出るからやめて!
その日は財布が空になった。その日の夜、夢の中で追いかけ回される悪夢を見た。そして給料も取られた。
大丈夫かな、いろんな意味で・・・