ウマ常   作:バイク

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夏は暑いからクーラーの効いた場所が恋しい。


ファルトレク

 

 学園からかなり離れた登山初心者がよく訪れるという山にトレーナーとウマ娘たちは来ていた。学園指定のジャージだけでなく、着替えなどが入った大きな荷物と一緒にである。

 

 

 

 

「今回は山を走ってもらう」

 

 

 

 

「ふむ、山か、私たちにとっては足場の悪く、不安定な場所で練習をするのは避けたいのだが」

 

 

 

 

 少しばかり怪訝な表情で訴えてくるルドルフ、彼女の言うとおり、足場の悪いところでけがをしてしまいレースに出れなくなる事態は避けたいはず。そのほかに

トウカイテイオー、オグリキャップ、メジロライアン、ナリタブライアン、エアグルーヴ、スペシャルウィーク、まったく呼んではいないけどゴールドシップ、計8名が不服そうである。

 

 

 

 

 

 

 

「もちろんケガの可能性を視野に入れて手当てができるように道具も持ってきている」

 

 

 

「たわけ、会長の言う通りこのような場所ではなく学園で練習するべきだ」

 

 

 

 相変わらず目つきが怖いエアグルーヴがにらみつけるような眼光でこちらに文句を言ってくる。

 

 

 

「そうだぞートレーナー、ゴルシちゃんにとっては面白そうだから付いてきたがこれは考えるレベルだぞー」

 

 

 

「お前は勝手についてきただけだろうが」

 

 

 

 約一名だけ、若干テンションが下がり気味で行ってくるが関係ない、だって本当に関係ないし、呼んでないし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大体お前ら走って、たらふく食って寝て、筋トレして体幹してぐらいだろ、この時点でも簡単に言ってるが十分なほど筋肉もついているし体の使い方もうまくなってきている。あと二名は食いすぎでこんな時でしか体重落とせないんだよ、それに・・・・・ただまだ硬い」

 

 

 

 しっかりとメニューは作っている。全身運動ではあるが平坦なターフでは鍛えられる部分や使われる場所は決まっている。

 

 

 

「トレーナーさん、大丈夫です。バッチしストレッチもしているので問題ありません腹筋だって上腕二頭筋も背筋も腹斜筋もかなりキレていますよ」

 

 

 

「筋肉バカは黙ってろ」

 

 

 

 ひどいと言っているライアンを無視し、山で走る意味を伝えていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ライアンの言ってるように筋トレして筋肉は付いているが、ただついてるだけだ、普段の練習で走ってる分馴染んではいるが、その分また筋肉がついてくる。そうしていくうちに気が付けば筋肉分の増量も見られる。時間がたつほどに普段使わない場所が硬くなってくる。特にブライアン、ルドルフ、エアグルーヴは生徒会での仕事、筋トレをよくするライアンは筋肉が硬い」

 

 

 

「ええっと、つまりどういうことですか」

 

 

 

 

「スぺ、お前が北海道にいた時、どんなところで走った」

 

 

 

「広い野原と、牧場と、山道と、あとー、雪道です」

 

 

 

 懐かしそうに思い出しているスペシャルウィーク、他のこと違って広大な大地で過ごした彼女は今回やるメニューの一つを自然とこなしている。

 

 

 

 

 

 

 

「そう、スぺも走ったことのある山道を今回は走ってもらう。ただし、人の手が入ったところではなく正真正銘けもの道や斜面だ」

 

 

 

「トレーナー、ところで、お昼ごはんはあるのだろうか」

 

 

 

「お前の頭は飯のことだけか!!!!!!」

 

 

 

 すでに昼飯の話をするオグリキャップ。確かにまだ昼ではないと言え、彼女たちは大食漢だ、無論、そこも考慮している。

 

 

 

「ちゃんとあるが、なーにたらふく食えるさ」

 

 

 

「そうか、それはよかった」

 

 

 

 安心した表情なオグリ、悪いがその顔が一気に絶望へと変わる言葉を後ほど言わせてもらう。心の中で悪い顔をしているが面には出さない。

 

 

 

 

 

 

 

「筋肉をほぐしてなじませるのは山を走るのが一番いい、総合的に体力と体幹も鍛えられるしな、ケイドロしてこい」

 

 

 

 警察と泥棒を決めるため、くじ引きを用意した。色のついているのが泥棒であり、メンバーは、ブライアン、テイオー、ルドルフ、ライアン。

 警察側は、エアグルーヴ、スぺ、オグリである。

 

 

 

 ちなみにゴルシは不参加で、こっち側である。

 

 

 

「とりあえず2時間でいい、7割で走ってこい」

 

 

 

「えー、本気じゃダメなのートレーナー」

 

 

 

「本気はケガするだろテイオー、それに本気で走りたいなら走らせてやろうか?」

 

 

 

 うん、そうしてと言ってくるテイオー、それにブライアンもそうしろと言ってくるので了承する。

 

 

 

 

「それじゃあ、7割で基本は知って、本気で走れる場所では本気でいいそれじゃドロは逃げろ」

 

 

 

 山に向かって歩い行くドロのメンバー、山道に足を踏み入れた瞬間後ろから大きな声で一言を言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「負けた方は昼飯減らすからなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪そうな表情でとんでもないことを言った瞬間、オグリとスぺが絶望した表情でつかみよってくる。それだけはやめてくれと、お願いしますと、すまんな恨むなら本気とお願いしてきた二人を恨むんだな、食欲の権現たる2人に鬼が宿ったのか目がとても怖い。本当は負けた方が学園に戻るまで飯抜きにしようと思っていたが・・黙っておこう。命にかかわりそうだ。

 

 

 

 山に入ったドロが見えなくなり10分立ったので警察役を突入させる。スタートの合図とともに約二名がものすごい勢いで駆け抜けていく。それに続いて冷静組も入っていく。関係ないがエアグルーヴってきっと女性警官の服装凄く似合うと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って、凄い勢いで走ってくるんだけど!」

 

 

 

「燃えるな」

 

 

 

「オグリさんシングレ顔になってます!」

 

 

 

「これはなかなか足下が不安定だな」

 

 

 

「獲物発見」

 

 

 

「ご飯、見つけた」

 

 

 

「あ、おい!落ち着け!」

 

 

 

 獲物を狙う二人、後先考えずただただ追いかける。まずはテイオー、走りながら後ろを見ると鬼の形相で追いかけてくるので必死に逃げる。しかし怪物二人は途中二手に分かれじりじりと迫ってくる。

 

 

 

「なんでー!怖いよ二人とも!」

 

 

 

 悲しいことに最初に捕まったのはテイオーだった。山の中に悲鳴が響き渡ったが知らないふりをした。だって絶対あの二人じゃん怖いは~、メシのことになると人が変わったように豹変するからな、うかつにもあの二人から食べ物を奪ってはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次はライアン」

 

 

 

「タンパク質」

 

 

 

「ひいいいいい食べないでください!」

 

 

 

「くっ、このままでは大変なことになる!」

 

 

 

「・・・・いい訓練になりそうだな」

 

 

 

「ブライアン、流石にあの二人を相手にそんな余裕をかませるのは君くらいだよ」

 

 

 

「ちょっと待て、あいつタンパク質って言ってなかったか」

 

 

 

「メジロライアン速く逃げるんだ!」

 

 

 

「いやあああああああああ」

 

 

 

「なんかとんでもないことになってるな」

 

 

 

「お前のせいだろ」

 

 

 

 この後泣きながら帰ってくる者や歯形がついているやつもいた。流石になんかかわいそうだったので全員たらふくメシを食わせてマッサージもしてあげた。

 

 




 ネタが切れてきた。
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