「創真どうだ最近」
「いやめっちゃ疲れるは、なんつーか合宿の時とか思い出す」
「ある意味質よりも量って部分が一部あるかな、ウチの担当とか」
「それで今日は何にします?」
「おい」
「ブライアンか」
「ブライアンって言うのか、それと今日も肉か?」
また肉ばっかり食べてるのか、ダメとは言わないけど頼むから野菜も食ってくれじゃないとビワトレとビワハヤヒデに文句言われるんだよ~最近バナナだけだともう結構厳しくてな
そのうち野菜達が暴走族となってさらし上げに来るぞ~野菜連合が来るぞ、あのアフロですら勝てなかったチームは脅威だぞ
「またハヤヒデに言われるぞ」
「知らん、喰いたいものを喰う」
「男らしくいうなよこの甘えんぼ妹め」
「黙れ」
「冷たい!」
「それより牛肉を使った料理はないか?」
「また肉か野菜もちゃんと食えよ~」
「わかってる」
「それなら牛肉煮込みにしましょう」
「それでいい」
「ちなみにどんな牛肉煮込みにするつもりだ?」
「いや~せっかくなんで懐かしくブッフ・ブルギニョンを作ろうかと」
「時間掛かるだろ、こいつ結構食うぞ?」
「任しといてください」
のんびりと待つこと数十分、次のレースやトレーニングについて話していたら出来たようだ。テーブルに置かれたそれは匂いを嗅ぐだけで食欲をそそらされた。
フォークを手に取り軽く肉を押すと柔らかかった。あてたフォークが弾むようだった。一体この短時間でどのように調理したのか
「ハチミツを使いました。煮込む前の肉に揉み込んで下味をつける時にも加えたっす」
「何故ハチミツで?」
「確かハチミツにはタンパク質分解酵素「プロテアーゼ」が含まれてたはず、それが固い牛バラ肉に作用して短時間で柔らかく仕上げることができたってことか」
「なるほどよくわからんが何故使えることを知ってた」
「いやわからんのかいブライアン」
「昔料理本見てたらパイナップルの果汁が肉を柔らかくするって書いてあったのんだけどパイナップルまるごと買う機会はそうそうなかったから、同じように肉を柔らかくするものはないかっていろいろ試した結果」
「ハチミツにたどり着いたって訳か、とりあえず味やらは喰ってみたら分かる」
まずは一口と口に入れた瞬間ホロホロと崩れていく肉だった。とても柔らかい素晴らしいできだ!
「美味いが、付け合わせの野菜はいらん」
「喰え」
「ちっ」
普段では絶対に食べないであろうフレンチの料理、いつもの食堂がさながら高級レストランのように感じる。横では渋々と野菜を口に運ぶブライアン偉いぞちゃんと食べてて
「撫でるな」
「よしよし~しっかり食べて偉いぞ~」
「子供扱いするな」
「子供じゃん実際」
野菜が嫌いってのも子供っぽいし年齢も酒が飲める年でもない、大人の定義は人によって曖昧だが世間一般的に大人の年齢を考えるとまだまだ子供だよ
う~ん美味いがそろそろアレの出番かな、ブライアンは絶対食べないだろうしスペちゃんも前回食べて以来警戒してるし、どうすっかな~
「そんじゃあ今日はこれスルメの蜂蜜漬け」
「うわ、また結構エグいのが出てきたな絶対不味いだろ」
「当たり前でしょ笑える不味さですよ」
明らかに美味くなさそうなゲテモノを笑いながら出す創真に怪訝な表情をするブライアン、私は絶対に食べないとの硬い意思が見て取れる。
蜂蜜か~せっかくだし蜂蜜が好きなテイオーに食わせてみるかちょうどマックイーンとスイーツ食べてるし
「テイオー!ちょっとこっち来い」
「なに?トレーナー僕にそんなに会いたいの?仕方ないな~」
「口開けろ」
「え、なにそれ待ってむぐっ!」
「うわぁぁぁぁぁぁん」
スルメの風味が間違った方向に変貌を遂げ身体じゅうをまさぐられる様な不味さだった。
「ゲソのピーナッツバター和えもあるけど どう?」
「いらにゃあいいい~まじゅい~酷いよ~どれーな~」
テーブルでぐったりと撃沈したテイオー、あまりの不味さに若干痙攣している。先ほどまでマックイーンにスイーツでのマウント取って煽ってた罰とでも思ってくれ
泣くな泣くな、ちゃんと後ではちみーと美味しいお菓子上げるから、ほらこっちこいよしよし~いい子いい子~ついでに俺も一口
「おえ、グロマズ!」
ゲソシリーズ絶対不味い