杯を乾すと書いて! かんぱーい!!
「「「「「かんぱーい!!!」」」」」
今日は休みの日、本来ならレースの関係や取材など様々な仕事があるのだが休みの日はとことん羽目を外すのがトレーナーである。休みの日くらい仕事なんて考えたくないのが本音だ。
「ビールに焼酎、レモンサワー」
「日本酒にジンにウイスキー」
「ウォッカにテキーラスピリタス」
「最後にとんでもないのがなかったか?」
「あんなもん飲んだら死んでまうは」
BAR HOMRAにて絶賛飲み会中、今回は酒が飲めるようになった創真も一緒である。しかし全裸で酒を飲む集団がいるのに驚きがない、まさか知り合いに全裸で飲む人でもいたのか?
「ウマ娘は!今日はいないんですか!」
「担当のエアグルーヴさんは!」
「今日は連れてきてない、俺だって羽目外したい日があるんだよ」
「「ちくしょおおおおおお!!!!」」
「燃やすぞコラバカ2人」
「はいはい、傑やってたまにはのんびりしたい日もあるっちゅーことや」
「そうそう」
「今度紹介して貰ってデートでも誘い」
「俺は優しくて巨乳のウマ娘がいいです!」
「俺はららこたんのような!お兄ちゃんと呼んでくれたりするウマ娘がいいです!」
「紹介する前に俺の首が物理的に飛ぶ可能性が高いので却下」
優しくて巨乳のウマ娘っていっぱいいるけどな、担当じゃないものいるし、スーパークリークとかトランセンドとか、大体はトレーナーとほぼ出来てるようなもんだし紹介は出来ないな、ライスシャワーとかカレンチャンはお兄様とかお兄ちゃん呼びはしてるけど
ライスシャワーか絶対に怖がるから呼ばないだろうし、カレンチャンは全国のカレンチャンファンを敵にする勇気があるならいけるんじゃね?まぁあの天然垂らしジゴロ幼女キラーお兄ちゃんがいる限り第二第三のカレンチャンが量産されるんだろうな
あ~久々に飲む酒が美味い、創真が作ったつまみも美味いなかき揚げやジャーキーとか色々あるし酒が進む進む
「絶対トレセン行くぞ!」
「その前に文化祭だな」
「へ~文化祭か休みだったら行ってみようかな」
「是非来てください!」
「担当を連れて」
「失礼だぞ2人とも」
「そうだもう少し落ち着け」
このチェリーボーイめ、ウチの子達はやらんぞ!みんないい子だからな~彼女か、最近法改正したおかげでトレーナーとウマ娘の結婚確率が増えたんだよな、確か一部条件が満たしていれば一夫多妻制が認められるとか、主にウマ娘での婚姻関係のみだっけ?
そのおかげで今年も寿退社どころか休学する生徒も増えそうだな~、チームを持つトレーナーは地獄だな、俺も笑えないからやばい、そういえば創真は彼女、えりなちゃんとどこまでいったんだ?
「創真はそういえばえりなちゃんとどこまで?」
「ん?」
「まさか貴様裏切り者か!」
「リア充死すべし!」
「なんもないっすよ、未だにあいつの口から美味いって言わせられていないんで」
あ~こりゃあ時間掛かるな城一郎さん孫の顔を見るのはまだまだ先になりそうですね、早くくっついちゃえよ、結婚しろよ!何年時間が経ってると思ってるんだ。
もどかしくて焦れったい恋のお話じゃねーんだぞ、天使様じゃねーんだぞ。特にえりなちゃんもプライドが高いし、創真は鈍感だしこれじゃあいつまで経っても進展がないじゃないか!こうなったらトレセン直伝既成事実のみか!
「一体どんな人なんだ?」
「作って貰った料理は食べてるけど全部美味いがな」
「あ~薙切は神の下ってのを持ってて評価が厳しいんだよ、あいつに美味いって言わせるまで俺は挑戦し続ける」
「なんだそのチート能力」
「けど1人の女のためにって感じがして負けた気がする」
全裸で酒飲んで騒いでる時点で負けなんだよ端から見れば、ルビトレとダイイチルビー、ジェンティルドンナとジェントレみたいな関係か、あいつらもそうとう時間掛かったしな
コミュニケーションが全く出来て無くってすれ違いが起きまくるルビトレとルビー
思いを伝えてもアタックしても報われないジェンティルドンナ、まだジェンティルドンナの横に立てるほど成長したと思えないから横に並べ立てるまで待って欲しいとずっと待たせ続けているジェントレ
トリプルティアラを取ったはずなのに、告白・婚約・結婚確定の三冠をライバルであるヴィルシーナに取られて逃げ切れられた可哀想な結末だ。恋愛では2番手だったか
「ウーロン茶くれ」
「はい、ウーロン茶」
見た目はウーロン茶だが明らかに色が少し違う、試しにライターで火を近づけてみると見事に引火した。これは俺が知ってるウーロン茶じゃない!
「すまん水で」
「はい水です」
再度ライターで試すと火が付いた。染まってきたんだなお前らもこのサークルに、これらを水とウーロン茶と言い切れるとは
「火が付くんだが」
「可燃性なんでしょう」
「色は水ですから大丈夫です」
「火が付く時点でアルコールなんだよ」
「その発想はなかったなおもしれー」
「創真お前はあっち側に行くなよ」
こいつらが全裸で飲んでいようが大して驚きがなかったのは恐らく誰か似た様な人がいたんだろうな、へ~裸エプロンの先輩がいたんだ。男の裸エプロンって誰得だよ
つまみを作って貰い作りつつバカ騒ぎしながら飲みまくる。流石にベロベロになるわけにはいかないので水も飲みながらセーブして楽しく飲む。あいつらの飲み物の基本がスピリタスなのは少し気になるが肝臓化け物か?
数時間ほど飲んでいると結構酔いも回ってきたのかろれつが回っていない者もいる。そろそろお開きにしても問題ない時間そうなると締めの一品が欲しくなるな
「お~い傑ちょっとこっちきてや」
「あ~いいけどなにそのデカイ箱」
「鰆や知り合いに貰ってんいつもの連中に喰わせる分、分けても余るねんちょうどみんなおるしなんか作ってーや」
「鰆っすか!じゃあ俺が一品作りますよ」
「お、ほんまか創真君!確か料理人いうてたなじゃあちょっと頼む」
「うっす任せてください!」
「お、締めの一品か」
「これは楽しみだ」
「鰆か、どんな料理が出てくるか楽しみだ」
創真が料理を作っている間にテーブルを片付け残りの酒を飲んでいく、途中で水という名のウオッカを飲んでしまい死にかけたがなんとか気合いでフワフワする頭を堪える。
座ってる全裸の男が数人という地獄絵図だがそろそろ服を着てくれないと困る。どこから嗅ぎつけたか知らんが担当が1人こっちに向かってきてるらしい、この地獄を見せるわけにはいかない
「出来ました!鰆おにぎり茶漬け!」
「おお美味そう!」
「締めにぴったりじゃないか」
「注いであるのは普通のお茶じゃあないよな?」
「よくわかったな北原!塩昆布茶だよ優しい塩気とコクが食事の〆にぴったりでもあるしな」
「俺らが作る水入りおにぎりとは大違いだ」
とんでもないおにぎり作ってるな、そんなおにぎり食ったらマジで死人が出るぞ可燃性のおにぎりとかとても食えるものじゃない
それでは早速食べていこう。全員が茶碗を手に取りお茶漬けを食べ始める。鰆の脂身が凄くジューシーで何よりこのザクザク感、噛む度に旨味が湧き出てくる。
「美味い!箸が止まらない!」
「美味いな毎日でも飲み会の〆に欲しい」
「一年生だったら囲んで逃がさなかったんだけどな」
「お二人の全裸で追いかけられたあの時を思い出します」
「この鰆ポワレで焼き上げてるな」
「「「「「ポワレ?」」」」」
フランス料理における素材の焼き方「ソテ」の一種でパレットナイフ等を使い素材を押さえながら均一に焼き色をつける技法
臭みが出ないよう魚から出た脂を逐一捨て、オリーブオイル等を足しつつ焼く必要がある。
「昔親父に習ったんですよ、遠月に入ってから色々知ったんですけど」
ごはんと一緒にザクザク喰うのもいいし、昆布茶にひたして少ししんなりさせるとまた違う食感が楽しめるんだ。どっちにしてもこの品には外せない調理法だね
「う~ん美味い!このザクザク感がたまらない」
「純白に輝くお米はさながら雪の様」
「おかわりってありますか」
「あるぜ」
「俺ももういっぱい」
「俺も俺も!」
おかわりをしながら満足下の表情もうこれ以上は何もいらないと言わんばかりにかき込みまくる。
「御粗末!」
「あ~幸せな気分だ」
「ほんまに美味いなこれ後で作り方教えてくれんか?」
「いいですよ、なんならレシピ書きますんで」
「ほんまおおきにな」
「さて帰るか」
「そうだな服を着なくては」
片付けをしながら帰る準備を進める。服も着て帰る準備はバッチリのタイミングで来客がやってきた。そうミスターシービーだ。
「うわお酒くさい、それと別にいい匂いがする」
「なんでここがわかった?」
「え、なんとなくかな?」
なんとなくでここまで来られるのが一番怖いんだよウマ娘って本当にある意味怖いよな
「うお、また違った美人!」
「やはりトレーナーとは天職に違いない」
「お腹すく匂いだね、そうだ帰ったら何か作ってよ」
「はいはい」
「まさかのJKと同棲?」
「事案か?」
「警察に突き出すか?」
「まさか帰ってあんなことやこんなことを!」
ちょっと黙ってくれませんかね思春期童貞ボーイ、想像力豊かだね事案じゃないよ、あながち通報されると色々とややこしくなるから本当に辞めてくれ
おまえら今凄い顔してるからなその顔だけで人を殺せそうだよ自重しろ、全く健全な関係だから通報される筋合いはない!一緒にご飯食べたり一緒に寝たりをたまにするくらいだ!
「そんじゃ帰るか」
「行こうか」
「文化祭あるとき教えてくれよ行くかもしれないから」
「「わかりましたお待ちしています」」
「殺気までとは裏腹に」
「一番言い表情してるな」
「俺も帰ります!お疲れした!」
三人で一緒に帰り創真とは途中で別れお別れをした。シービーには家でメシを食わせた後帰って貰った。泊られると酒が入ってるときは怖い、過去にそれでハメラレタ奴がいるからだ。
あのお茶漬けのことを後日聞いたシービーは創真に作って貰ったそうだ。