今日は雨が朝から降っていた。強い雨ではなく普通くらいの量の雨、普通の定義をどこに置くかは人によって変わるだろうが雨音を聞いていても心地いいと思えるくらいのレベルとでも思っておいて欲しい
しかし外で練習をすることは出来ない為室内トレーニングを中心に行わなければいけないのだが場所はやはりどこも埋まっているというのが難点である。
考えることはみんな同じだがデビューしているウマ娘も多い分時間は決まっている。限られた時間の中でどれだけ効率よく追い込めるかが鍵である
チームは休みにしたので正直やることはなく書類関係の仕事もない、つまり完全フリーの一日を過ごすことが出来る。そうなればやることは一つだ。
「オシャレに飯でも食うか」
「学園でですか?」
「トレセンのトレーナーは基本何でも出来る。武器作ったり家具作ったり色々出来る」
「さらっと物騒なこと言いませんでした今」
「てなわけで一部カフェテリアを改装しました」
「あ~だから隅の方だけアンティークな内装になってるんですね」
数時間で改造した一部は普段のカフェテリアとは違う雰囲気を出している。正直そこだけ目立つレベルで違って見える。
「ちゃんとかすかに流れる程度でジャズを流して雨音、穏やかで落ち着いた雰囲気を出してるだろう。どこぞの四天王の言葉を借りるなら調和が取れてるってこと」
「その四天王髪で戦ってきそうっすね」
そして今更だが2人とも服装はキッチリとスーツである。無論このためだけに着てきた格好、食事をするためだけに着てきたのであった。
テーブルに置かれた二つの皿、くりうにのパスタは濃厚で食欲を誘う香りを放っている。きっとグルメ界で取れた食材を使用しているのだろう。
なぜそのような食材があるかというとゴルシがたまに取ってくるのでありがたく調理させて貰っている。ほとんどが焼きそばで消えていくのが難点ではあるが味はとても美味しい
「ついでにえりなちゃんにその姿写真で送ったら?」
「いや~いらないっしょ」
「普段は調理の格好か私服だろ?ここはギャップで一言貰おうぜ」
「どうせ似合ってないわねとかっすよ」
「いいそう」
本当に言いそうだなと二人して想像して笑う。後ほど送ると想像が見事に的中した文章が返ってくるのだが実際受け取った本人は見とれていたとかなんとか
「それにしてもこれ美味いっすね」
「元々の素材がいいからかな、調理自体も簡単だし」
「少なくとも見たこともない食材ですけど」
「この世界には存在しない食材だからな、詳しくはゴルシに聴いてくれ、この前なんかふぐ鯨のてっちりを所望してきやがったから」
「なんすかそれ?」
「個体によって毒袋の位置が違う特殊調理食材だっけか?ふぐの免許を持っていても裁けないレベルのふぐ」
「へ~捌いたんすか?」
「流石に無理だったから鼻がトレンドマークの料理人に裁いて貰った」
「鼻?」
一体どのような料理人が捌いたのかが気になるが鼻がトレンドマークの料理人など聞いたことがなかったので今度探してみようと思った創真であった。