ウマ常   作:バイク

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これはセーフかアウトか


ミスターシービー

 

 

「おはようトレーナー」

 

 

 

「・・・え?」

 

 

 

 いつものように自宅の寝室で目が覚める。一つ変わったことがあるとするならなぜかベットで一緒に寝ていることだ。いったいどうやって入ってきたのか、鍵はかけていたはず、流石に壊して入ったりはしないだろう

 

 

「あ、鍵は勝手に合鍵作ったから気にしないで」

 

 

 

「嘘でしょ!」

 

 

 

 何勝手に合鍵作ってんの?普通作らないよ?勝手に天井に穴開けて入ってくるゴルシに比べればまだマシだけど、常識って言葉はこの子にないのかな?・・・そういえばあんまりなかったな

 

 

 

「とりあえず離してくれるかな?」

 

 

 

「え、あ?」

 

 

 

 寝ているときは無意識なのか知らないうちにシービーを抱きしめて寝ていたようだ。なるほどだからいい匂いがしてたのか、しかし、高等部を抱きしめて寝ているこの状況普通に事案なのでは?たづなさんにバレたら首が飛ぶ、物理的に!

 

 

 

 慌てて離して飛び起き、深呼吸をする。しかしいい匂いと柔らかさだった。いやいやこんなことを考えてはいけない、一歩間違えれば怒られるどころかうまぴょい警察に連れて行かれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、トレーナーおなかすいた」

 

 

 

「ここおれの家なんだけど・・・家主なんですけど」

 

 

 

「いいじゃん、あたしと、ミスターの中じゃん」

 

 

 

「へいへい」

 

 

 

「出来たら呼んでね~」

 

 

 

「え、寝るの?」

 

 

 

 簡単な朝食を作っている間、ベットで寝始めるシービー、うーん犯罪臭が凄いな、親御さんにこのことが知られたら大問題、にしてもなんでここに来たんだ?とりあえずさっさと作るか~・・・・そういや親御さん、元トレーナーと担当ウマ娘だ。

 

 

 

 味噌汁を作りながらふと思う、まるで同棲しているカップルのようだと、きっと数年したらシービーにもいい人ができて結婚して、子供が産まれて温かな家庭を築くんだろうな、親目線の気持ちで考えていると目に熱いものがこみ上げてくる、そして過去にこんな感じで担当ウマ娘に食われて寿退社した先輩がいたことを思い出した。

 

 

 

「あれ?これもしかしてつんでる?」

 

 

 

 いやいやいや、まさかね、そんなことないよね?・・・・だよね?

そんなことを考えながら朝食が出来たのでシービーを起こす。起きてからすぐに食べ終わるとしばらくのんびりと一緒にテレビを見ていた。特に今日は何もなく休日なのでお互いのんびりしていた。

 

 

 

 しかし食べた後はどうしても眠たくなる、せっかくの休日なので二度寝しようかと考えたがせめて昼食を食べてから寝ようか考えてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、トレーナー後で一緒に寝ようか?」

 

 

 

「んん??」

 

 

 

「ご飯食べた後って眠たくなるんだよね~」

 

 

 

「予備の布団出すか」

 

 

 

「出さなくていいよ、一緒に寝るから」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 どういうことだ、一緒に寝るだと?長いこと一緒にいるが意図が読めない、これならまだマグロと一緒にベットで寝かせられたゴルシの件の方がまだマシだ。もし寝ることになったら理性との戦いが始まってしまう。一歩間違えればうまぴょいに繋がってしまう。

 

 

 

 しかし悲しいことに時間が経ってから眠気には勝てず、昼を食べることなく一緒に寝てしまう。だって仕方ないじゃん可愛い愛バにおいでって言われるんだよ?ならば行くしかない!

 

 

 

 きっとこれは夢なんだ、なにもしなければいいんだただ寝るだけだ!何もやましいことはない、ちょっと抱き枕にして寝るだけだから!・・・・一体誰に言い訳してるんだろう

 

 

 

 少し悲しい気持ちになりながら一緒に寝ると一瞬にして夢の世界に旅立った。数時間後いい匂いと柔らかい何かを掴む感触、そしてつややかな声が聞こえる。なんとなく感触を確かめるように何度も何度も揉む、次第に嫌な汗が噴き出てくる。

 

 

 

 恐る恐る目を開け手の場所を見つめる。なんてこったもう助からないぞ、寝ぼけていましたと納得してくれるのか、顔は青ざめ眠気は吹き飛び、汗が止まらない、ゆっくりと何事もないように手を離し、寝たふりをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナー?」

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

「トレーナー?」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

「たづなさんに報告されたくなかったら起きて」

 

 

 

「・・・・・・あい」

 

 

 

 バレてました。もう駄目だおしまいだ。これは悪夢だ。血に飢えた獣に駆られる夢なんだ。どうすればいい、狩人よ!ゲールマンよ教えてくれ!

 

 

 

「別に怒ってないから」

 

 

 

「え?」

 

 

 

「寝ぼけてただけだろうしね、ただ女の子にあんなことしたからにはちょっとお願いを聞いて貰うから」

 

 

 

「なんなりとお嬢様!」

 

 

 

「今度一緒にキャンプに行くこと」

 

 

 

「はっ!」

 

 

 

「それで許してあげる」

 

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

「これでトレーナーは逃げられないね♪」

 

 

 

 しまったはめられた!掛かっているぞシービー、落ち着け、落ち着くんだ!嫌な予感がするぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、お腹すいたからご飯食べてもう一回寝ようか♪」

 

 

 

 その日はなんとか平和に過ごすことが出来たが、キャンプの時、襲われそうになったがなんとか耐えきった。鋼の意思を習得しておいて非常に良かった。無理矢理迫られたら負けるとこだったが誘惑だけだったので耐えきった。

 

 

 

 ただトレーナーは知らなかった。シービーの写真フォルダーに大量の言い逃れが出来ない写真がたくさんあることに、もうすでに逃げることが出来ないことになっていた。

 

 

 

「ふふ、楽しみだな~」

 

 

 




ちょっとばかりこわくしちゃった。こんなキャラじゃないのに!
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