ジメジメとした暑さではなくカラッとした猛暑日、外に出れば数分もしないうちに汗が噴き出るほどの暑さ、この暑さの中でトレーニングをするのは危険でありどこのチームもプールトレーニングを行っている。
だが多くのウマ娘が利用することもあり混雑し利用が中々にできない状態でもあった。その為トレーナー室が涼しむ場所として利用されていた。
「………………」
「あ~涼し~」
「おいこらテイオー」
「な~に~」
「涼しむのはいいがちゃんと制服は着ろ」
「え~いいじゃんべつに~」
スカートは穿いているが上だけは完全にインナーだけでありソファに寝そべりながらアイスを咥えている。まるで我が家のようにくつろいでいる。
「そのうち他も来るんだから早く上を着ろ」
「も~今はいいじゃん、それともボクのこの姿に興奮してるの~?」
「はっ、寝言は寝ていえガキが」
「ひどい!」
あいにく子供に興奮するほどやばい性癖の持ち主ではない、せめてもっと成長してから出直すんだな小娘、せめてダイワスカーレット並みに成長するんだな!
「む~トレーナーは子供扱いする~」
「実際子供だろ、あんまり駄々こねるとルドルフのようになれないぞ~」
「カイチョーのようになりたいけど今はいい~」
「なら早く上を着ろ」
「でもさ~一度汗かいた服ってもう一度着たいて思わなくない?」
「・・・確かに」
確かに一度汗をかいた服をもう一度着るのは抵抗がある。むしろ新しい服を着たいし、シャワーを浴びてすっきりもしたい。けれどテイオーは制服しか今はない、残念だがもう一度着るしかない
「というわけでトレーナーの服借して~」
「何がというわけだ、借さないぞー」
「じゃあ勝手に借りて着るね~」
「あ、おい」
トレーナー室にあるクローゼットから予備のシャツを勝手に拝借するテイオー、普通に着替え始めたので仕方なく背を向け着替え終わるのを待つ、着替え終わり姿を見ると確実に事案に見られる姿である。
「まずいな」
「なにが?」
「テイオーの姿」
「へートレーナーってこういう彼シャツが好きなんだー」
「違うよ、そういうまずいじゃないよ?」
「でもマヤノの雑誌には男の人はこういうのが好きだって」
「人によるな」
子供に興味はない、テイオーは無論可愛いが色気がない、出直すんだな、エアグルーヴのように、成長したらまた見せてくれ!
「テイオーちゃんいるー?」
「あ、マヤノ」
「あ」
凍り付くその場、こちらを見るマヤノトップガン、そしてテイオーを見る、顔を真っ赤にしてその場から走り去る。
「テイオーちゃんが大人になったー!!!」
「ちょっとまてー!!とんでもない誤解を言いふらすな!!!!」
全力で走って追いかける。ウマ娘のスピードに勝てるはずもなくどんどん離されていく、なんとか時間をかけて捕まえることは出来たが、担当ウマ娘に彼シャツを着させるロリコントレーナーという不名誉な噂がしばらく広まった。
テイオーは可愛い異論は認める!