ポケモン不思議のダンジョン ~似て非なる世界との境界線~ 作:いねっしー
やっとパートナーです!
色んな技にいろんな展開! ……かけるかな?
「はい到着!」
どうにかこうにかしてダンジョンを抜けると、そこには町があった。
「ここはクチバシティ、町の一つだよ」
その町は、そのまんまクチバシティだった(まあ所々ポケモンのサイズではあったのだが)。
「ク、クチバシティだ……そのまんまだ!」
目の前に現れたクチバシティにテンションを上げる。
「まあ、クチバシティだからね。いい街だろ? さあ、ギルドはこっちだ」
ブースターがそう言いながら、ポカブを連れて、町の西へ向かう。
そこには、ポカブの記憶ではクチバジムだった建物が見える。
「やーっと、帰ってきたか」
ちょうど入り口ではライチュウが、鬼のような形相で立っていた。
「……しょ、紹介しよう。彼はライチュウ。僕たちのギルドのリーダーで……」
「なーにさらしとんじゃボケ! てめー今の状況分かってんのか!」
ええええええ! ライチュウそんな性格だったの?!
「……す、すみません」
「で、またお前はイタイケなガキを連れてきたんか?」
あ、俺って子供に見えるんだ。
「いや、それはまた別で」
「やかましいんじゃボケ!」
「すみませんでした!」
……あれ? もしかしてブースターって、そーゆー立ち位置なの?
「はあ、またこいつが無理やり連れてきたんだろ? ほら、悪かったな」
ライチュウは先ほどとは打って変わり、優しく言う。
「あ、いえ、俺はその、ギルドに入りたいと……」
「お前、正気か?」
しかし、すぐに先ほどのブースターに対する時と同じ態度になる。
「え、正気って、どういう……」
「致し方なし」
ライチュウの圧に押されていると、ギルドの中から侍……いや、ガバイトが出てくる。
「ガバイド、お前は話がこじれるから中に……」
「仲間になりたければ、我を認めさせてみろ」
「……はあ、言わんこっちゃない」
ライチュウの前に意気揚々と出てきたガバイトは、そう言って爪を構える。
「まあちょうどええか。ガバイト、当てるなよ。少年に、いまから入ろうとする世界を見せてやれ」
「承った」
「え? ライチュウさん! いくら何でもポカブはまだ子供です! そんなの一歩間違えたら!」
ライチュウの横で、ブースターが叫ぶ。
「誰がこのガキ連れてきたんや! ちいと現実を見せるだけだ」
「え、ちょ、いきなり何を……」
「ガリョウテンセイ!」
その瞬間、真横を光が通った。
見逃してしまうほどの一瞬だったが確かに通った。そして遅れて、音が付いてくる。
コンマ数秒の間の感覚のずれを感じて、視線を横に向けようとした瞬間、衝撃波が空を切った。
ただ真横を通り過ぎただけだった、ただそれだけなのに……
「あ……ぁ」
何も言えなかった。
「少年。ギルドってのは、こーゆー世界だ。お前はそれでも、入りたいん――」
「ガリョウテンセイだ! え、どゆこと! ガリョウテンセイってレックウザの専用技だよね?! それを何でガバイドが?! え? というかかっこよ! 俺も使いて―!」
「……ライチュウさん、ポカブ、全然ビビってないですよ」
「ま、マジか」
「い、一日一回が、限度で候」
そういいながら、ガバイトがその場に倒れる。
「まさかの制限付き!」
倒れたガバイトを前に、あたふたする。
「ふ、はははははっ! どうやら覚悟はあるらしいな、少年」
そんな様子を見ていたライチュウの笑い声が響く。
「……え? じゃあ」
「ああ、ええで。こんな肝の据わったガキは2人目だ。正式な仲間に入れてやろうじゃないか、よろしくな、ポカブ」
「2人目? それって?」
「あのー、さっきから何騒いでるんですか?」
「お、噂をすればなんとやらだな」
するとギルドの中からゆっくりと、ペンギンのような見た目をした、青い頭が特徴の……
「ポッチャマ!」
「え? な、なんで私の名前知ってるんですか?」
ポッチャマの驚いた顔は、それだけでも絵になっていた。
ブースターの進化分身にガバイトのガリョウテンセイ。
個性豊かなギルドメンバーを早く紹介したいです!
全体的にXY以降が少ないのは今後改善します。