円卓の獅子がゆくトレセン生活   作:uahfuw

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大乱闘しすぎて全然書けないや...この頃負け続けてるからなぁ...勝ちたいなぁ...次は勝てるかなぁ...


第10話

決戦の日曜日。メジロ家への訪問日。

 

用意できたのはそれっぽいチェスターコートのみ。

 

後はいつものスキニーとパーカー。このデッキで勝負だ。

 

寮の入り口でマックイーンを待つ。

 

マックイーンの私服はやはりと言うべきか清楚な物が多い。

 

でも野球の応援ユニフォームを着てもなかなか似合う。やっぱり元が良いと何を着ても映えるんだなぁ。

 

「お待たせしました。」

 

マックイーンが来たみたい。...うん、やっぱり綺麗だな。

 

「...似合ってる。」

 

女性と出かける時はまず服装を褒めろ。親父から叩き込まれてる。

 

「...貴方も。」

 

「本当か?こういうのは着た事が無くてな。変じゃないか?」

 

「いいえ。とても似合っていますわ。」

 

お袋に相談して良かったわ。ありがとう。

 

「やぁレオ。」

 

「...」

 

「ライアン...とドーベル...」

 

今日はこの4人で行くんだと。俺の場違い感半端ないけど。

 

俺達は寮を出てすぐの所に止めてあったリムジンに乗り込んだ。

 

 

 

 

リムジンに乗り慣れてしまっている自分が少し怖い。

 

俺の隣にマックイーン、向かい側にライアンとドーベルが座っている。

 

...さっきからドーベルの視線が痛い...異物混入しててごめんなぁホント。

 

目が合わないように外を眺める。あ、はちみースタンドだ。

 

値段高ぇけどめちゃくちゃ美味いよ。ありゃ一種の麻薬だね。

 

小さい頃は年上として結構頼りにしてたドーベル。一体何時からこんな関係になったんだろうか。

 

「...ドーベル、そんなに見つめたらレオだって困っちゃうよ。」コソコソ...

 

「...!?べ、別にそんなんじゃ...」コソコソ...

 

...早く着かないかなぁ...

 

 

 

 

 

メジロのお屋敷に到着。相変わらずデカい。

 

執事やらメイドやらが並んで俺達を迎える。なんだか凄く偉くなった気分だ。

 

「皆様、大奥様がお呼びでございます。」

 

中に入ってすぐじいやさんに連れられて大奥様の部屋に向かう。

 

「失礼いたします。お見えになられました。」

 

「おかえりなさい皆さん。レオンさんもよく来てくださいました。」

 

「お邪魔してます...」

 

そこから色々と近況報告をして部屋を出る。

 

「レオンさん、少しよろしいですか?」

 

と思ったがそうはいかなかった。

 

他の皆が部屋を出ていったのを確認した大奥様は重々しく口を開く。

 

「レオンさん...マックイーンさんとはどうですか?」

 

「...どうですか、とは?」

 

じいやさんが淹れてくれた紅茶を口に含む。うーん...いい香り...

 

「...?交際されているのではないですか?」

 

「ブフッー!?」

 

味わう間もなく噴き出してしまった。幸い横にシフトしたから大奥様にかかることはなかったが。

 

「...きゅ、急に変な事言わないでくださいよ!どうしたらそんな考えに至るんです!?」

 

拭きに来てくれたじいやさんにペコペコ頭を下げる。

 

「普段の様子を聞く限りではそうとしか思えないのですが。」

 

「普段の様子!?」

 

まさかメジロ家の力で見張られてんのか!?

 

「マックイーンさんから聞いたのですよ。良いことがあると嬉しそうに話してくれるものですから。」

 

えぇ...なんか恥ずかしいな。

 

「仲良くしてくれているのは確かですが、別に付き合っているわけではないです。」

 

「それは残念です。そういえばドーベルさんとは?仲が良かったと思いますが。」

 

「...あいつは男嫌いですし...どう接していいか分からなくて。会ってもずっと無言で睨んでくるんです。」

 

「...そうですか。」

 

大奥様は微笑ましい物を見たかのような表情をする。

 

「一度貴方から話しかけてあげてください。素っ気なくされてもどうかめげずに。」

 

「...分かりました。頑張ってみます。」

 

結構な難題だな。無視されたら俺のメンタルが持たない。

 

「そろそろ時間ですね。貴方と久しぶりにお話しできて良かったですわ。」

 

どうやらこの後外出の予定があったようだ。

 

「僕のために時間を割いて下さりありがとうございました。」

 

「私がしたくてやったことです、お気になさらず。」

 

大奥様が部屋を出ていく。そして、去り際に一言。

 

「貴方がメジロ家に加わる日を楽しみにしていますよ。」

 

「...からかわないでくださいよぉ...」

 

俺がメジロ家に...ねぇ...

 

 

 

 

先に部屋を出た3人はリビングでお茶会をする事に。

 

「それでレオったら...」

 

「マックイーンは本当にレオと仲いいよね。」

 

「...いいなぁ...」ボソ...

 

 

 

 

 

じいやさんにリビングに案内される。本当に世話になりっぱなしだ。

 

先に部屋を出ていた3人はお茶会をしていたみたいだ。女子会の可能性もあるな。

 

「そうだ、マックイーン。ちょっと来てよ、見せたい物があってさ。」

 

「あら、なんでしょうか。」

 

「ごめんね、すぐ戻るから。」

 

そう言ってマックイーンとライアンは部屋を出ていく。

 

...ドーベルと一対一。

 

『一度貴方から話しかけてあげてください。素っ気なくされてもどうかめげずに。』

 

大奥様の言葉が頭をよぎる。...当たって砕けるとするか。

 

「...ドーベル。」

 

「...何。」

 

...こいつの声、久しぶりに聞いたな。

 

「...少し、話がしたくて...」

 

 

 

 

 

 

 

「ドーベルが自分からレオと話せるとは思えないのですけれど。」

 

「まぁね。だから、レオが上手くやってくれるといいんだけど。」

 

余りにもわざとらしかったが何とか二人きりにすることは出来た。

 

後は二人の問題。何とか仲を取り戻して欲しいもの。

 

ドーベルの男嫌いは今に始まった事ではなかったはず。しかしレオには好意的に接していた。

 

レオの性格の変化が原因だろうか?だが彼の性格が変わったとはいえ、身内への根本的な態度は変わってはおらず優しい彼のまま。

 

ならばドーベル側に問題が...?ただ恥ずかしがっているだけとは思えない...もっと深い理由があるはず...

 

マックイーンには彼らの関係の悪化の理由が分からなかった。なぜなら正解を完全に切り捨ててしまっているからだ。

 

そこそこ時間が経ち部屋に戻る二人。

 

「大丈夫かなぁ...」

 

「そんなすぐに解決したら苦労は...」

 

ドアを開けた彼女らの目に入ったのは...

 

「高いところから注ぐと、酸素が入って美味しくなるんだって。右京さんがやってた。」

 

「へぇ...アタシもそれでやるわ。」

 

「まき散らさないようにな。」

 

仲良くお茶会をする二人の姿が。

 

 

 

 

 

 

「...少し、話がしたくて...」

 

...まずい、話しかけたとこまでは良いが話題が...いや、ここはストレートだ!

 

「...ほら、俺達全然話さなくなっちまっただろ。だから...」

 

「別に...アンタと話すことがないから...」

 

「...本当にそうか...?」

 

「...?何が言いたいの?」

 

「...じゃあ、俺と会うたび無言で睨んでくるのは何だよ!俺に文句があるんだろ!?」

 

「え?」

 

「確かに、ほぼ女子校とも言える場所に男がいたらそりゃ嫌だろうさ。お前の男嫌いを考えたらもっとだろうな。でも言いたいことがあんならハッキリ言ってくれ!お前が俺の顔なんて見たくないというなら俺は今すぐ消えるしもう姿は見せないから!」

 

「...」

 

「あっ...悪ぃ...」

 

あぁ...終わった...感情的になって遂に女に当たるなんて...そうだ、東京湾に行こう。あそこで一人で沈もう。

 

「...すまん...死ぬから帰るわ...」

 

今ならどっかの会計の気持ちが分かる気がする。トボトボと部屋を出ようとした。

 

「待って!死ぬなんて駄目!」

 

出ていこうとする俺のコートの裾をドーベルが引っ張る。

 

「アンタが嫌いなんてそんなこと絶対にない!悪いのはアタシ...」

 

更に気を使わせてしまった...自分の駄目さに嫌気がさす。

 

「本当はアンタといっぱい話したかった!アタシが臆病なせいでアンタを傷つけて...」

 

「えっ...」

 

俺...嫌われてない...?...ホントか...?

 

 

 

 

「...本当に...嫌じゃないのか?俺がいてもいいのか?」

 

レオが不安げな表情でこちらを見つめてくる。非常に庇護欲を搔き立てられる。

 

「当たり前じゃない!嫌だなんて何時言ったのよ。」

 

「...そうか。よかった...」

 

レオの表情は意外と分かりやすい。本人はあまり顔に出ないようにしているつもりなのだろうがバレバレだ。

 

少し微笑んだ顔になるレオ。周りにはパアァと効果音が付きそうなほど花が咲いているのが見える。

 

「...さっきは当たって悪かった...何か、俺に出来ることはないか?」

 

律儀な人...謝るべきはアタシなのに...

 

「謝らないで...アタシの方こそごめんなさい...」

 

「いや、俺の方が...」

 

「アタシの方が...」

 

「「...フフッ(フハッ)」」

 

互いに謝りあっているのがおかしくなり思わず吹き出す。

 

「じゃあ、互いに折れるということで。紅茶を淹れあうというのはどうかしら。」

 

「あぁ、そうするか。」

 

この心地よい時間がいつまでも続けばいいのに。レオのティーカップを棚から出しながらそんなことを考えるドーベルだった。

 

 

 

 

 

 

 

今日は弥生賞。茶会の後?普通に帰ったよ。ドーベルと仲直り出来て本当に良かった。

 

それはそれとして、今日もスペ先輩を応援していくぞ。

 

「スペちゃんファイトー!」

 

「が、頑張れー...」

 

「声が小せぇですわ!スペシャルウィークさーん!ファイトー!」

 

あんま声張ることないんですぅ...お前と違ってな!

 

だがスペ先輩のため。もっと声出していこう。

 

「いけースぺー!」

 

「木魚のリズムを思い出してくださーい!」

 

 

 

 

 

「よしレオ!景気づけに一発かますぞ!」

 

「何をだよ。」

 

弥生賞の数日前、ゴールドシップに呼び出されていた。

 

どうやらスペ先輩の元気がないらしい。やっぱりプレッシャーなんかな。

 

「何ってライブに決まってんだろ。スぺを元気づけるんだよ。」

 

「...珍しくまともだな。分かった、協力する。」

 

「そんじゃ、早速スぺ探すぞー。」

 

「...その手に持ってる木魚はなんだ。」

 

「アタシの荒ぶるパッションで演奏してやんだよ。」

 

「...そう。」

 

なんかツッコミすんのがめんどくさくなってきたな...

 

「...三味線借りてくる。ついでにマックイーンも誘ってくれば?」

 

「お、そりゃいいな!」

 

 

 

 

「いやぁ、あれ良かったよね~。」

 

「ふっ、テイオーもなかなか通だな。」

 

ゴールドシップの木魚、マックイーンの尺八、俺の三味線が生み出すグルーヴ。見事なライブだったと思う。

 

「アタシらでユニット組めばレコード大賞も確実だな!」

 

「それな。」

 

「もうやりませんわ!」

 

ワイワイ騒いでいるとゲートが開かれた。

 

セイウンスカイが逃げる逃げる。ペースを乱されないといいが。

 

淀みなくレースがレースが進んでいき最後の直線に差し掛かる。ここが勝負所だ。

 

「上れ上れー!」

 

だが差はなかなか縮まらない。

 

坂を上りきりスペ先輩はさらに加速する。

 

「「「「「「「いっけー!!!」」」」」」」

 

「スペシャルウィーク、ゴールイン!」

 

「「やったー!」」

 

隣にいたテイオーと思わずハイタッチ。やっぱりすげーぜスペ先輩!

 

 

 

 

 

「スペシャルウィーク、弥生賞大勝利おめでとう!乾杯!」

 

「「「「「「「乾杯!」」」」」」」

 

「ありがとうございます!」

 

スペ先輩の勝利を祝う宴が始まる。

 

「中山の坂、キツイだろ。」

 

「はい!一瞬壁かと思いました!」

 

大量の料理を口に運ぶスペ先輩。いっぱい食べる君が好き。

 

「ウイニングライブ、とっても可愛いかったわ。」

 

「嬉しいです!」

 

スズカ先輩の言う通り、デビュー戦の時とは比べ物にならないくらい良くなった。

 

これもテイオー先生の指導の賜物だな。

 

「次は皐月賞だ。勝ちに行くぞー!」

 

「「「「「「「「オー!」」」」」」」」

 

スペ先輩のクラシック三冠かぁ...楽しみだなぁ...

 

 

 

 

 




テイオーとかって1期だとジュニアだから全然レースないってことかな?
だとするとレオも迂闊に出せないな
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