前回のあらすじ
俺のユートピアに突撃してきたゴリラが実は幼馴染でした。以上。
「...久しぶり。よく覚えてたな。」
完全に忘れてると思ってたわ。
でも俺の存在をテレビとかで知る機会はいくらでもあるか。こいつん家もさすがにテレビくらい買ったはずだし。
「忘れるはずもありません。ずっとあなたのことを考えていました。」
「...そうか。」
それはそれで怖い気もするけど。
あぁそうだ。お茶出さないと。
「...ぶどうジュースでいいか?」
「はい。ありがとうございます。」
紅茶とか出しちゃうと眠れなくなるからな。
というかこいつ、こんな喋り方だったか...?
ハッ!?まさか...あれか!?闇の炎がどうたらこうたらなるあの病気!?
...ここは触れないのが優しさってもんかな...
「...お前、クラスはどこなんだ?」
「私は高等部のB組です。」
「ふーん...えっ。」
あれ?まさか年上だったのかこいつ。
「...先輩だったんすね。」
「知らなかったのですね。」
...敬語の方がいいよな。一応先輩だし。
「...ブルボン先p「ブルボン。」...」
あだめだわ。呼ばせてくれないわこれ。
「それよりもあの約束を憶えていますか?」
「...いつかまた会おうだろ。もう叶ったじゃねぇか。」
「違います。もう一つの約束です。」
「...?したか?」
うそ、そんなのしたっけ。...ごめんてそのしょぼん顔をヤメロォ!
「私をお嫁さんにするという約束です。思い出しましたか?」
「...あぁ、思い出...すわけねぇだろ!?なんだそれ!?」
記憶にございませんねぇそんな約束は。
第一、俺が憶えてねぇ時点でおかしいと思ったぜ。
完璧に記憶の捏造ですねぇ!
「では、こちらのビデオをご覧ください。」
そういうとブルボンがビデオカメラを渡してくる。いやスマホとかに移せや。
どれどれ。
「レオくん。しょうらいわたしをおよめさんにしてくれる?」
「うぅん...いぃ...よぉ...zzzz」
「ほんとう!?うれしい!やくそくだよ!」
「zzzz...おぉう...zzzz」
「どうですか?」
「どうですかじゃねーよ!?明らかに寝言じゃねーか!?」
寝言で言質取ってくるやつ初めて見たわ。こえー。
「しかし、この約束のおかげで私は今まで頑張ってこれたのです。責任を取ってください。」
「はい、架空請求はお引き取りください。」
埒が明かないのでブルボンを部屋から追い出そうとする。
...うぅん!?やっぱこいつゴリラだわ!
「認めるまで私は梃子でも動きません。」
「...頼むよ。俺を犯罪者にさせないでくれ。」
俺が捕まったら即研究所送りよ。そんで解剖されて生きた標本と化すんだ。
「では、認めるということですね?」
「...うぅん...」
「つべこべ言わずに結婚しなさいッ!」
「キレたいのは俺なんだけど!?」
もうなんなんだこいつ...
そしてお手上げ状態の俺に救いの手が。
「レオー?いますかー?」
マックイーン!やっぱお前はマブダチだぜッ!
「マックi「誰ですか?」...友達。」
助けを求めようとする俺の頬を押さえつけるゴリラ。
「ですがあなたをレオと呼んでいます。その名で呼んでいいのは私だけです。」
「俺は全人類に許可してるけど!?」
「レオー?いないのですかー?」
まずい。帰られちゃう...でもこのゴリラ強すぎんよー。
「入りますよー...レオ...?」
まさか入ってくるとは...でもこれで助かるぞ!...あれ...?
「...マ、マックイーン...?」
めっちゃ機嫌悪そうなんだけどー...
「...あなた、私のレオに何をしていますの?」
「否定。あなたのではありません。私のレオです。」
なんかバチバチしだしたー!?
えぇ...どうすりゃいいのさ...
「...あの...喧嘩は...」
「「レオは黙っててください!」」
「アッハイ。」
この隙に逃げられたりしねぇかなぁ...
そう思った矢先、ブルボンが凄まじい力で抱き寄せてくる。
「あなた、レオのなんなんですの!」
「私はレオと将来を誓い合った仲です。あなたこそなんなんですか。」
「レオは私の...大事な友人ですわ!レオを離してください!」
「拒否します。」
「離しなさい!」ガッ
「嫌です!」ガッ
「「ぐぬぬぬ...」」グイッー!
あだだだだだだだだ!!??わ、割れるぅッ!裂けるぅッ!
ハッ!?そうだ!あの作戦なら!
「痛い痛い痛い!!!」
名付けて、一休さん作戦!
ざっくり言うと、子供を引っ張り合って、先に離したほうが勝ちってやつな。
さぁ、離せッ!
「「あっ...」」ポン
「ひでぶッ!」
二人同時に離すなんて...もっとゆっくり置いてくれよぉ...
「私の方が早く離しました!私の勝ちです!」
「否定。私のほうがコンマ2秒早かったです。」
...早く帰れよぉ...
「うぅ...グスッ...」
今日二度目の涙。枯れちまうよ。
「...少し熱くなりすぎましたわ。ごめんなさい、レオ。」
「コンディション、「冷静」に移行。申し訳ありません。レオ。」
「...今日の事は他言無用な。バレたら面倒だ。今日はもう帰ってくれ。」
...見るからにしょんぼりしてるけど、駄目だからな!心を鬼にしなくては。
「...おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
「ん。」
...はぁー。こんな初日があっていいもんか。
「寝よ...」
もしレオくんがホーム画面にいたら
「...あんた、俺と話したって特にいいことはないぞ。」
「よかったら...一緒にゲームやるか?...今日はそういう気分なんだ。」
「俺が一着を取るとこ...見ててくれ,,,なっ!?聞こえてたのかよ...忘れてくれ...」
もしもシリーズ楽しい