円卓の獅子がゆくトレセン生活   作:uahfuw

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レオくんの修業が始まる...


第4話

模擬レースまであと6日。しっかり身体を鍛えるぞ!

 

追い込みに必要なのはパワーらしい。ググったらそう出てきた。

 

パワーのトレーニングか...

 

よしっ!色んな本を読んで調べるぞ!ググってばかりでは駄目だ!探す努力もしなくては!

 

 

 

色々読んできたぞ。俺一押しのトレーニング5選だ!

 

・20キロの甲羅を背負う。

 

・授業中は空気椅子。

 

・授業中にハンドグリップ。

 

・岩を押す。

 

・感謝の正拳突き。

 

やっぱ少年漫画って偉大だわ。こんな時にまで俺に道を示してくれる。

 

甲羅はウエイトジャケットで代用出来るとして、問題は岩だな。

 

巨大なやつがいいんだが...

 

「お?お前が噂の新入生か!」

 

悩みながら廊下を歩いていると、誰かに声をかけられた。

 

「...あ?なんd...」

 

で...でけぇ...そういや今朝マックイーンが言ってたな。

 

背の高い芦毛のウマ娘、ゴールドシップに気を付けろって...まさかこいつが...!?

 

「...あんた、ゴールドシップか?」

 

「ん?なんであたしの名前知ってんだ?サインならやらねぇぞ?」

 

誰も頼んでねぇよ。

 

でも数々の奇行を繰り返しているこいつなら、何か心当たりがあるかもしれん。

 

ダメ元で聞いてみよう。

 

「...あんた、めっちゃデカくてめっちゃ重いものって心当たりあるか?例えば超大型の岩とか...」

 

「うーん...」

 

さすがにないか...仕方ない、諦めy

 

「あるぞ。」

 

「あるの!?」

 

思わず素が出ちまったじゃねーか...

 

やっぱスゲーよゴールドシップ!頼りになるぜッ!

 

「頼む!どこにあるか案内してくれ!」

 

「え~めんどくせ~よ。これから宇宙行くんだ。じゃな。」

 

「そこをなんとかぁ~!」

 

お前今朝海底探索行くって言ってたの知ってんだかんなぁ~!マックイーンが言ってたぞ!

 

「しゃーねぇな~サービスだぞ。」

 

「...!恩に着る!」

 

わぁーい!ゴールドシップ様バンザァーイ!!!

 

 

 

 

トレーニングの準備をして、中庭で待っていたゴールドシップの元に戻ってきた。規定の40秒はなんとかクリアだ。

 

「よし!じゃあ行くぞぉ!」

 

「頼む。」

 

これから始まる厳しいトレーニングに向けて覚悟を決めていると、突然身体を持ち上げられた。

 

「え?なんだ?」

 

「オォォォォォラァァァァァ!!!!!」

 

「えちょまアァァァァァ!!!!!」

 

親父、お袋...

 

俺...初めて空を飛んだよ...

 

 

 

 

 

 

「アァァァァァ!!!!!」

 

まさかこんなところで終わるなんて...じに゙だぐな゙い゙よ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!!!

 

あぁ...もうすぐ地面だぁ...さようなら皆...葬式ではせめて泣いてくれ...

 

「ァァァァァへぶっ!?」

 

...うう...なんだ...生きてるのか...?それに柔らかい...

 

足がふらつくがなんとか立ち上がる。

 

どうやら着地点ちょうどにマットが敷いてあったようだ。

 

こんなところにいったい誰が...

 

とりあえず何か飲もう。

 

リュックの中を漁っていると見知らぬメモが入っていた。

 

『マットから南に2000歩、東に3400歩、南に5640歩。 ゴルシちゃん』

 

...なんだこれ。

 

それよりここはどこなんだ?山奥のようだが...

 

とにかく、岩を探そう。水筒を一口飲み、歩き出した。

 

 

 

 

少し歩いたが、やはり足がふらつく。

 

お、ちょうどいいところに壁が。寄りかからせてもらおう。

 

ふぅ~...ん?壁?

 

ふと感じた一つの可能性を確かめるべく、壁から離れ見上げる。

 

「...あった...」

 

壁だと思い込んでいた物体は探していた超大型の岩だった。

 

よぉし...ギリギリまで押しまくるぜ...

 

「...うおぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

「アァァァァァ!!!!!...ハァッ...ハァッ...」

 

くっそびくともしねぇ...そろそろ日が沈みそうだ...次で最後にしよう。

 

「...スゥゥゥ...コォォォ...」

 

より力を込めるコツは呼吸にあることを俺は掴んだ。

 

肺にたくさんの酸素を取り込め...全身全霊で力を込めろッ!

 

「...フンスッ!」

 

ズズズ...

 

...?今、ちょっと動いたよな...?

 

足元を見ると少し岩が進んだ痕跡が。

 

「...やったぁ...いけるぞ!」

 

でももう帰らないと。...あれ...?

 

 

どうやって帰るんだ...?

 

 

あばばばばまずいまずいまずい帰りの事なんも考えてなかったぁ!!!

 

携帯携帯...電池切れ!?

 

もうダメだ...おしまいだぁ...

 

絶望に打ちひしがれる俺の目に一枚の紙切れが映る。

 

「...謎のメモ...」

 

...ハッ!?まさかっ!

 

自身の灰色の脳細胞がフルスロットルするのを感じる。

 

これだっ!きっとそうだ!今はあいつを信じるしかねぇッ!

 

俺はメモに従い、11040歩の長い帰路についた。

 

 

 

 

 

「...着いた...はぁ~...」

 

金もなく、疲れて走ることもできなかったからすげー長く感じた。

 

だが、門限ギリギリセーフ。危なかったぁ...

 

「遅かったですわね。」

 

「...マックイーン。」

 

玄関でマックイーンが待っていた。

 

「門限ギリギリまで、一体何処をほっつき歩いていたのですか?」

 

「...ちょっとな。」

 

悪いが、これは俺の秘密のトレーニング。極力知られるわけにはいかない。

 

「...もう。危ないことをしていないか心配ですわ...」

 

「...お前は俺のお袋かっての。」

 

「呼びましたかぁ~?」

 

「うおっ!?...クリーク先輩。」

 

いきなり現れたウマ娘、スーパークリーク。

 

色んなやつを甘やかしている、母性の権化だ。

 

「...別に呼んでもいねぇし、アンタは俺のお袋でもねぇ。」

 

「...そうですか...残念です...でも、困ってたらいつでも言ってくださいね。」

 

少ししょんぼりした様子でクリークさんは去って行った。ママァ...ハッ!?

 

「...俺は風呂入ってくる。じゃあな。」

 

「あっ...もう...」

 

 

 

 

 

 

風呂から上がった俺は、夕飯を食べていないことを思い出す。

 

「食堂はもう閉まってるよな...カレーでも作ろ。」

 

昨日スーパーで買った食材があったはずだ。...よし、足りそうだな。

 

備え付けのキッチンに立ち、慣れた手つきで調理を始めること40分。香ばしい香りのカレー10人前(俺基準)の完成だ。

 

俺は具材をトロトロにしたいから圧力鍋を使う。

 

美味しそ~いただきまs(コンコンッ

 

...誰だよいいところだったのに。

 

「...はい、どちら様?」ガチャ

 

「...すまない。美味そうな匂いがしたものだから...」

 

ノックした芦毛のウマ娘は呑気に腹を鳴らしている。

 

まぁ10人前もあるし、少しくらいなら...

 

「...食ってくか?」

 

「!いいのか?」

 

「...腹減ってんだろ。」

 

「すまない。恩に着る。」

 

 

 

 

 

「モグモグ...おかわりいいか?」

 

「...あ...あぁ...」

 

俺の10人前カレーが...どんどん消えていく...

 

俺はまだ2人前しか食ってねぇのに...こいつどんだけ食うんだ...?

 

 

 

 

「...ごちそうさま。凄く美味しかった。」

 

「...そりゃよかった...」

 

結果、3:7の割合で食べられました。でも、こんな満足そうな顔見せられちゃなんも言えねぇよ。

 

「今度お礼がしたい。私はオグリキャップ。君の名前を教えてくれないか?」

 

「...ラウンドレオンだ。アンタが芦毛の怪物か。」

 

「?よく分からないがそうなのか?」

 

凄いウマ娘が地方から来たって噂になってたからな。名前くらいは知っている。

 

「...もう帰れよ。」

 

「ん?あぁ、そうだな。それじゃあ失礼する。おやすみなさい。」

 

「...おやすみ。」

 

...さて、洗わないとな。綺麗に平らげてくれたから楽でいい。

 

 

 

 

正拳突き200回をこなして、就寝準備をする。腰をしっかり落として、一回一回感謝の祈りを捧げるのが肝だ。

 

今日も疲れたなぁ...明日もがんばろ...

 

おやすみ、くまじろー...zzzz

 

 




レオくんに一問一答

Q.好きな食べ物は?

「...ハンバーガー。次点でラーメン。」

Q.どんな曲が好き?

「...ラップ。BAEっていうチームが好きだ。」

Q.好きなサッカー選手は?

「...三杉くん。」
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