ハルウララとキングヘイローの衣装が出来上がってきた。どちらも学園から支給された競技服だ。
とはいえデザインの打ち合わせは入念にしてある。
残り3人はデビュー前だしカワカミプリンセスに至ってはこだわりすぎてなかなか決まらない。
・・・ドレス姿で走るのはやめろ。似たような服のウマ娘は多いが年頃の娘はこれだから困る。
「とうとう私の服ができたわ!これを着てレースで勝つのよ!」
キングヘイローはなみなみならぬ意気込みだ
「デザインセンスがいいな・・・配色もいい。良く似合っている」
「ふふふ・・・母様の仕事を昔から見ていたからね」
学園の服飾デザイナーもいるがキングはそのデザイナーと何度も打ち合わせをして形にしていった・・・
「肩があいてるがいいのか?肩の動きはいいみたいだが」
「ここはこだわりのポイントなのよ。スーツ状だと腕が動かせなくなるし」
「むむ・・・しかし、スカートが短すぎやしないか?」
「え?こんなものだと思うけど。このスカート丈はよく考えてのことなんだけど。
長いと走るのに邪魔になるし短いとフリルのバランスが悪くなるのよ」
「確かにフリルなどのデザインの良さは認める。認めるが・・・」
レースはカメラ中継される。大きな試合ともなればあらゆる角度から撮影されることになる。
「う~む・・・ハルウララさんのような服じゃダメか?」
「いやよ!・・・あ、こほん。ウララさんはダート専用じゃない。服の素材がいいのはわかるけど」
ハルウララは一見体操服姿だがダートを走るため学園に談判して俺やアオ君が素材を選びぬいた逸品だ
4重構造で複合素材。水や泥や土がつかずに汚れがすぐ落ちる。着心地や肌触りなども抜群。耐熱耐寒耐水も完備。
サイズも各部をミリ単位で調節してあるので走行の邪魔にはならない。
あまりにも関節の稼働や着心地にこだわったので装飾は無くなったが。
脚部も何とかしたかったのが素材や靴にこだわりすぎて素材が尽きた。
仕方ないので脚部に新開発の特殊サポータをしてある。
絆創膏に間違われるがあれは転倒時に筋を傷めないためのものだ。
まあデザインが目立たないのは認める。だが実用性と機能性はシンボリルドルフなんかより数段上だ。
「勝つためだけに特化してしまったからな・・・ウララさんの何でもいいという言葉に甘えすぎた」
「まあ、私の服もきちんと採寸してるから走るのに支障はないわよ。どう?」
キングヘイローが目の前でくるりと回る。
「センスが良くデザインもいいしキングの魅力を引き出せてはいるが・・・
もう少し靴は改良が必要になるな。素材を変えよう」
あとは靴か。目立たないように改良はできるだろう。そしてもう一つ。
「ブルマを履かない?ちょうどウララさんの服の開発時に余った素材か・・・」
「嫌よ!走るのに邪魔になるでしょ!」
「いやいや・・・機能的にだな・・・」
「機能を求めたらミホノブルボンさんみたいになるでしょ!」
「うぐっ!しかしハイレグじゃなくても股関節の稼働を妨げない素材が・・・」
いろいろと言い合ったが結局今のままで落ち着いた。
まあ、競技時は競技用パンツだから・・・それでも何とかして欲しくはあるのだが。
キングさん見えてる!見えてるから!の回
見えて嬉しい。しかし見せてほしくないというジレンマ