王のもとに集いし騎士たち   作:しげもり

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捏造設定回 読み飛ばし推奨


チーム レグルス始動

「本当によく来てくれた!」

「いえいえ、こちらこそ呼んでくれてありがとうございます」

 

目の前のアオ君を俺は出迎える。

 

彼はハルウララ専属の優秀なトレーナーだ。人柄も良いのでぜひ協力してほしかった。

アオ君は自分の名字からのあだ名だと思っているが。

アオハルから取ったことは俺だけの秘密だ。

 

 

「ですがよくチーム名、一等星の名前取れましたね」

「キングが強引に学園と交渉したらしい。一流の私には一流のチームが必要なんだと」

「ははは、キングさんらしい」

 

ホントに何かコネや家柄使ってるんじゃないだろうな・・・

 

チーム名前はレグルス。レグルスの王という言葉にこだわった結果だ。

 

最もレグルスは小さな王という意味だ。ただ、たとえ今は小さくとも・・・

 

「全員で何名なんですか?」

「選手5人とトレーナー二人で登録してある。もっとも選手3人はデビュー前だが」

「チームとしてはぎりぎりですね」

 

俺はアオ君に資料を渡す。

 

「キングとウララさんは置いておいて問題はこの3人だな」

「ローレルゲレイロさんとゴウゴウキリシマさんとカワカミプリンセスさんですか・・・」

「キングとよくいる二人なんだが・・・二人とも実家に問題を抱えている。

 メンタルケアが重要になってくるだろう。トレーナーのあてはないか?」

「もうみんなどこかについてますからね・・・トレーナーの数が少なすぎます

 来年は増やすようですけど」

「3年で切り替わる今でさえ少ないからな・・・」

 

トレーナーは毎年400人くらい入ってくるがそれと同じ数が毎年結果を出せずにクビになる。

2000人からいる生徒に一人一人トレーナーをあてがうのは無理だとわかるが・・・

才能のある子ならマンツーマンで教育したい。

 

「問題はカワカミプリンセスだな。みんなが短距離適性なのに一人だけ長距離だ」

「短距離もマイルもいける上に距離適性1900~2500ってすごいですね」

「なんでもできるから下手をすれば平凡に落ち着いてしまう恐れがある」

 

この子はスタミナがない今は目立たないがパワーも瞬発力もあるのでトレーナーによっては大化けする可能性がある

どこかにあの子の望む”王子様”が転がっていないものか。

 

「来年になったら新人トレーナーを無理やりにでも勧誘しよう」

「確かに人手は欲しいですけど来てくれますかね?」

「問題は実績だろうな。時間さえあれば結果はついてくるんだが・・・」

 

主な練習メニューや出走予定のレース表を俺たちは眺める。

 

「あと俺は歌やダンスのことはわからないんだが・・・」

「僕もですよ ウイニングライブは課題ですね」

「・・・そうか。歌は捨てよう。ウイニングライブ関係の練習は捨てる」

「捨てるんですか?歌や踊りに評価点はつきますが・・・」

 

アオ君は驚く。まあほかのチームは歌や踊りに時間をかけているところも多い。

しかし彼女たちを芸能界入りさせたいわけじゃない。

逆にその時間を切り捨てることでレースに集中できる。

 

ああ・・・苦手なものをやっている時間は無い。時間が惜しいからな。

学園で行うレッスン授業だけで十分だろう。

 

実際1位になれないとウイニングライブ出れないんじゃなかったか?そんなものに時間をかける余裕はない。

適当に口パクしてればわからないだろう(暴論)

 

 

「他には何かあるか?」

「・・・そうですね」

 

アオ君は少し考えこむ。

 

「あとはお願いなんですがウララの希望するレースに出させてもらってもいいですか?」

「ああ、もちろんだ。彼女たちが楽しく走ってくれることが一番だからな」

 

俺は一般人でレースの手伝いでキングのファンでもある。

だから勝ち負けよりも彼女たちの笑顔が見たい。そう言ったらアオ君も同意してくれたのは驚いたが

 

「ここのトレーナーはみんな優秀なんですよね。同期の人たちを見たら自信なんてなくなりますよ。

新人トレーナーなんか相手にしてもらえずに・・・そんな時声をかけてくれたのがウララなんです」

 

アオは懐かしむように遠くを見つめる。

 

「嬉しかったですよ。だから彼女のために何かしようって。彼女の笑顔を守ろうって。

ははは・・・やっぱ変ですよね」

「・・・いや。俺も似たようなものだからな。お前のような優秀なトレーナーが来てくれて本当に良かった」

 

優秀ではないですよと笑うアオを見て俺もつられて笑う

 

なんだかんだ言いつつ俺たちは彼女らの一番のファンなんだ。だから

 

――たとえ今は小さな星だとしても。決してその輝きを失わせはしない

 

そんな決意を新たにした。

 

 

 

 

 

 

 




ウマ娘たちの最初のファン数が0人ではなく1人なの深い


以下取り巻き二人の設定。ほどんど出てくることはないですが

ローレルゲレイロ 芝A 短距離A マイルにも適正あり 
自分の名前をひどく嫌う。小学生のあだ名はゲロ・・・
小学生の時は殴り合いに明け暮れたってスポーツ間違えてませんかね?
格闘技してて礼儀正しいので一見強さがわからないが。
ゲレイロは戦士を意味するから桂冠の戦士という勇ましい名前だ
ただ女性につける名前かと言われると・・・
日本ではなくヨーロッパ的な名前ではあるが・・・そうはいってもここは日本だ

黒髪黒服の少女 ネコ目

ファッション不良のウオッカがライバル枠

「レースなんてどうでもいい。私の名前を誰にも笑って欲しくない」とのこと

ゴウゴウキリシマ 芝A 短距離A マイルにも適正あり 
妹のレッツゴーキリシマはメジロ家につながる異母兄弟という複雑な家庭
優秀で家柄の良い妹の方が可愛がられているようだ。
そのためメジロ家をひどく嫌っている
再婚は仕方ないにしても、これメジロ家やらかしてる・・・

メジロライアンをライバル視してマイルで戦うことがあれば容赦しないと言っている
ボブカットの髪の少女 

「血筋ではなく、努力は才能を超えることを証明して見せます~」とのこと

レッツゴーキリシマは大河ドラマにも出てますからね。芸能界組です
二人ともキング以上に実家とこじれてることに・・・

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