淫魔「人間とかいう種族wwww」   作:へか帝

22 / 40

変則的な台本形式みたいになりました
実験的な代物なので読みにくかったらごめん


議事録

人間対策会議 議事録

 

▼日時 Γ月υ日 9:00~

▼場所 魔王城 別棟4階 円卓会議室

▼出席者:魔王 竜王 獣王 ハイエルフ 熾天使

▼見学・傍聴 (1)人

▼議題

 ①現在の人間との距離感及び、侵略の進捗

 ②人間の弱さと保護の必要性

 ③魔界転移計画の経過報告

 

▼内容

①現在の人間との距離感

【魔王】:現在、人間と淫魔は比較的友好的な関係を築けている。

 特段警戒ないし、敵対された事例もないため、今後ますますの浸透が期待できる。人間からのリアクションも好意的なものに一貫しており、ファーストコンタクト時点で将来を誓われるケースが大部分を占める。

 親交を深め精の提供過程に至っても与えられる快楽を享受しており、搾精に嫌悪感を見せたり、行為を拒む様子はない。また、パートナー関係の破局ないし脱走例も今日に至るまで一件の報告も上がっておらず、現地で極めて理想的な関係を築けている。 

 

 加えて近年は魔法の目覚ましい発展もあり、淫魔以外の魔族の進出もわずかながら進みつつある。極少数だが、蛇や蜘蛛の肢体を持つ者も人間界に渡り、怪しまれることなく日常生活を送れていることは確認済みである。

 人間からの否定的な反応もほんの一時の物であり、快楽を叩き付ければすぐ好意に変わるそうなので、異形の肢体を持つ魔族の諸君らも安心してほしい。

 

 依然として人間界への移住を希望する者が後を絶たないが、これは前もって約束した通り高度に魔法に精通した上級魔族であることを条件としている。

 移住権の獲得は狭き門だが、だからこそ勉学に励む魔族は多く、能力の底上げないし魔法力の平均向上が進んでいる。

 近年は新規魔法開発も過去に例を見ないレベルで促進されており、今後の発展にますます期待できる。

 

【熾天使】:天使に対する人間の好意的な感情に翳りはない。天使を敵視する人間は皆無と言って差し支えない。

 天使の降臨をありがたがる風潮は盤石で、容易に崩れるようには思えない。

 天使の動向について、天使は協定を遵守しており、人間からのアプローチが無ければ誘拐行為も自重している。

 無論、好意を感じ取った場合はこの限りではない。

 

 聖女も増加の一途を辿っており、人間のコミュニティへの影響力はまずます増大している。聖女は人間社会の構造に明るく、不慣れな天使や淫魔が起こした魔法で解決できない問題を解消すべく尽力してくれている。

 人間界でトラブルに見舞われた者は、まず教会の門を叩いていただければ聖女が間に立って良い方向へ話を運んでくれるはずだ。思い詰めることなく、積極的に相談しに行ってほしい。

 

 やや話が変わるが、全ての天使が我々が最も人間を幸福にできると自負しており、天使以外の種族に人間が渡ることを好ましく思っていないのは諸君らも知っての通りである。

 ただ、幸いなことにこの感情に起因する他種族とのトラブルは一件も例がない。

 ぜひ共有したい案件として、『救済を見出した人間が淫魔とブッキングした』という事例が先日報告にあった。

 この件は『二人なら二倍人間を幸せにできる』という意見で淫魔と天使で手を取り合い、人間を幸せに導くという結末を迎えたようである。

 天使と他種族との間に深い溝があるのは事実である。だが、同じ人間という種族を愛す存在として力を合わせることにはなんの蟠りもない。

 我々天使がこうした認識を持っていることを是非他種族にも知っていただきたい。

 

【ハイエルフ】:人間の狩人との縁組は極めて順調であり、縁談の成功率は100%を維持している。しかし人間の狩人は絶対数そのものが少なく、縁談での婚姻には限界を強く感じている。

 幸いにして我々エルフは淫魔や天使と同様に身体的特徴が人間のそれから大きく逸脱しておらず、人間と打ち解けるのに時間はかからない。

 

 よって近々、魔法による補助を借りて人間界への大規模移住を実施、森林地帯に里を拓く予定である。

 この件に関しては前もって計画書を各種族の代表に送付してある。

 移住及び開発スケジュールにおいては計画書に記載した通りに進める予定だが、多少のずれは生じることが考えられる。

 特に開発中に人間との遭遇があった場合のトラブルについては予想がつかない部分も多く、現場対応に任せる形となる。

 

 だが諸君らもご存知の通り我らエルフは魔法への造詣が深いため、認識改変魔法の熟練度は申し分ない。   

 故に過分な杞憂は不要であり、人とエルフ双方に不利益の無いよう事態を収める能力は十全に備わっていると考えていただいて構わない。

   

【獣王】:現状、魔獣族の人間界への進出は皆無といっていい。

 魔獣族は先天的に魔法への適正が低いため認識改変魔法を自力で習得できず、このような状況となっている。

 これは当人らの努力不足ではなく、種族的な問題である。故にこれを打破することは困難と言わざるを得ない。

 

 一方で身体能力及び持久力では多種族より一歩抜きんでるのが特徴である。

 これを活かすため、我々魔獣族は今回のエルフの里開拓に同行し、現地の労働力として提供する予定である。

 肉体労働を負担する代わり、エルフには里周辺の認識改変魔法を入念に実施してもらう事で我々魔獣族の活動圏を広げていく手筈である。

 魔獣族は自然環境での暮らしにも適応力が高く、生活の知恵も多い。元よりエルフ族とは親交が深いが、今回の里開拓でより良い友人になれると信じている。

 

 人間との関係だが、事前のリサーチにより多くの人間が犬耳や猫耳、尻尾などの動物的特徴に対し好感を覚えることは確認済みである。

 故に魔法的アプローチという第一の壁を突破してしまえば、魔獣族が人間から好意的に迎え入れられることはほぼ確定している。

 懸念として、労働力として提供する魔獣族は人間の番いを見つけておらず、発情期のまま発散できていない者が大多数を占める。

 そのため里開拓の作業中に人間と遭遇してしまった場合、まず間違いなく本人の理性は吹き飛ぶという懸念を抱えている。

 有事の際はエルフにフォローをお願いしたい。

 

 【竜王】:竜種はそもそも人間界への移動希望者も少数であり、今後増加する兆候も特に見受けられない。

 しかし人間への興味関心が希薄かと言えばそうではなく、人間捕獲に向ける妄執は他種族と比べても遜色はない。

 我々竜種が財宝を蒐集し貯め込んでいることは存じているだろうが、中でも人間は極めつけの至宝である。

 魔界に迷い込んだ人間を保護した場合などは、その気があるのなら是非とも近所に棲む竜種に引き渡してほしい。

 対価に相応の財を支払うことを約束する。こちらから言うのもおかしな話だが、かなり有利な交渉を持ちかけることができるはずだ。

 

 また、竜は巣を構えて拠点とする性質から積極的に人間を探しに行きはしないものの、生息域に人間が来訪した暁にはすぐさま駆けつけて来る。

 巣を離れた影響でしばし空や自然が荒れることが予想されるが、竜が人間を捕えればじきにその地の竜脈が活性化する。

 迷惑をかけた分、近隣の住民にはこのような形で恩恵を与えられるのでどうか理解を示してほしい。

 

【魔王】:本日は吸血姫が欠席しているが、報告書を受け取っているのでこの場で私が代理で読み上げさせて頂く。

 吸血鬼は魔界の高位貴族であり人間界への移住権を有する者が非常に多い種族である。

 また、人間の血液を欲する性質から人間の暮らしに密着するが都合の良い部分が多い。

 こうした背景から吸血鬼は人間界への移住者が大変多い種族である。移住に際し、館を丸ごと人間界へ持ち込むことで魔界の執務を人間界で行う者も多い。

 吸血鬼の血を欲する生態は人間も理解を示しており、直接血を飲ませるまではいかずとも、有志を募り、献血を行って吸血鬼の為に食料を工面してくれている。

 率直に申し上げて、吸血鬼の立場からしてみればこれ以上ないほどにありがたいのが本音である。

 

 故に人間へ何らかの形で報いるべきだが、人間側からは『お願いしますから何もしないでください』という献身的で慎み深いメッセージを貰っている。

 とはいえここで額面通り受け取っては魔界貴族の名折れ。有力な吸血鬼を集め、魔界でパーティを開催し人間に招待状を送ってもてなす予定だった。

 しかし人間は頑なに参加を固辞しており、いまだお礼は形になっていない。

 人間との友好的な関係を継続するためにも、何らかの方法で感謝を伝えるのは急務である。

 

 吸血姫はこれを緊急性のある案件だと判断する。力のある吸血鬼を招集し如何に恩返しをするか方針を固める為、此度の会議を欠席させて頂いた。

 吸血姫からの報告は以上である。

 

②人間の弱さと保護の必要性

【竜王】:諸君らの人間の管理体制が果たして万全であるか疑問に思う部分があるため、ここに今一度現状を確認させて頂きたく思う。

 とりわけ人間の脆弱さは我々の常識では考えられない程である。

 我々にしてみればただの涼風であっても、人間にとっては致死の寒冷をもたらすブリザードに等しい。

 歩けば転んで骨を砕き、息を吸えば病に侵され、飯を喰らえば腹を下す虚弱生物。それが人間という生き物である。

 我々上位生物が保護し、細心の注意を払って隅々までケアしてあげなくてはならない。

 

 人間は上位生物の徹底管理が無ければ満足に健康すら維持できないという事実をより重く受け止めるべきである。

 現に我が支配の影響が及ぶ竜種統制下では、人間を全ての財宝の価値を上回る至宝として扱い、考えられる限り最上の管理を行っている。

 長くなるので詳細は省くが、緩衝材を隙間なく敷き詰めた専用部屋に収容し、一日に256回の健康診断魔法、一時間に1024回の治癒魔法付与を行っている。

 また完全な栄養管理の為に固形物の飲食を一切させず、直接の授乳のみに食事を限定している。

 種族差や保有魔力などの問題から全ての者が同様の環境を用意することは困難だろうが、近しいレベルで人間を管理することは必須だと考える。

 

 著しく水準を下回る環境下での人間の飼育はもはや虐待といって差し支えない。

 人間を飼育する者は最低限人間の健康管理を行うべきであり、上位種族の義務としてそれを行える力量は必ず備えているべきである。

 以上を踏まえ、諸君らが人間の管理をどのような思想に基づいて行い、実際に如何なる環境で飼育しているかお聞かせ願いたい。

 

【魔王】:竜王の疑問は、それを抱くに至った経緯を含め我々も十分理解できるものである。

 特に頑強な身体を持つ竜種からしてみれば、脆すぎる人間の管理状況を不安視するのも頷ける。

 我々は過去に人間が怪我をしてしまった事例のデータ等を蓄積しており、あらゆる方面からリスクをケアするための管理ノウハウを魔族間で共有している。

 竜王の提唱する管理体制は仰った通り竜種以外には再現が極めて困難なレベルにある。

 もちろん安全度が高いに越したことはないが、普遍的な魔族でも再現できるように簡易化した管理を行うよう徹底している。

 これは単に管理水準を落としたものではなく、危険性を限定することでリスクを集中し対応しやすくするための手段である。

 

 一つ例をとってみると、奉仕族はレベルドレインを人間に施し、身体能力を奪い精神年齢を低下させて自立活動能力を剥奪することで人間に危険が及ぶ可能性を排除している。

 奉仕族はひとかけらの不安も無く存分に人間を可愛がれて、人間は何も考えず気持ちよくなれるので双方にとってwin-winの理想的な関係だと言えるだろう。

 竜王が発言した通り、人間はほんの日常的な所作が命の危険に繋がるほどの虚弱体質である。

 他にも快楽漬けにして思考能力を奪ったり、拘束して軟禁する等の手法で人間の安全を確保している。

 種族ごとに差異はあるが、人間の安全のために必要な措置は全て取っているので安心していただきたい。

 

【熾天使】:天界では人間の安全の為に全ての構造物の角を丸く加工している他、人間の移動は全て天使が抱えて運ぶことで脅威を排除している。

 常に人間一人に天使一人以上が付き添っているが、世間のイメージ通り天使はすべからく治癒魔法のスペシャリストである。

 よって人間に予期せぬ傷病があった場合でも即座に対応可能な体制を取っており、万が一致死に至った場合でも即刻蘇生魔法による緊急措置が可能である。

 

 また、最近では新たに『オートリレイズ』の魔法の開発に成功した。この魔法は予め掛けておくことで絶命した際に自動で蘇生魔法が発動する仕様となっている。

 もし天使の目の届かない場で人間が事故死してしまっても、一度きりとはいえ死を防ぐことができる。保険ないし安全装置として、大変重宝する魔法と思う。

 錯乱した人間が天使の目を盗み脱走を図った挙句、自害するケースは枚挙に暇がない。

 そのたびに天使が駆け付け、蘇生魔法を行使しているが、この魔法があれば予防手段として活用できるだろう。

 該当の人間は落ち着きを取り戻すまで四肢を抑えつけ、二度と自害に及ばないように幸せな記憶を刻み込んで再発防止に努めている。

 

 天界の人間に不幸な事故はまだ一度も起きていないが、絶対ということはない。

 我々天使の管理体制はそうした事件から改善を繰り返し、より完成へと近づいている。此度の魔法開発もその一環である。

 

 『オートリレイズ』の魔法は強力だが、天使以外の種では習得難度が高いように思う。よって魔法を込めたスクロールの作成も同時進行で行っている。

 増産体制は立ち上がって間もないが、遠からず種族間の物々交換のラインナップにオートリレイズのスクロールが追加される予定である。

 備えあれば憂い無しとは人間の言葉であるが、人間の安全を第一に考えるのであれば是非このスクロールを利用していただきたい。   

 

【ハイエルフ】:我らエルフの人間保護の方針は、やや他種族とは方向性が異なるように思う。

 エルフの間では認識改変魔法や誓約魔法などを重点的に運用している。人間の魔法耐性の脆弱さを利用しない手はない。

 人間は自力で魔法に対抗できないので、好きなだけ魔法的なアプローチを施すことができる。

 健康を守る為の強化魔法から、やんちゃな人間を躾けるための隷属魔法までよりどりみどりである。

 特に自分の意思で里から出ないように誓約させたりすることで今後の不安の芽を摘む手法はぜひ他種族も試していただきたい。

 

 こういった手段は他の種族でもすぐに採用できると思うので、環境が許すのであれば是非運用していただきたい。

 誓約魔法のスクロール等は都合の良い誓約文を記入済みのものを今回からの物々交換のリストに登録してあるので、そちらを入手して貰えればすぐに活用できる。

   

   

【獣王】:魔獣族は人間を保護したことのない者が多く、人間との交流の浅さから取るべき手段がわからない者が多い。

 魔法の習熟度の低さから方法も限られてしまうだろう。これは断じて軽視できる問題ではない。

 魔王傘下の者から管理ノウハウを師事することも視野に入れている。詳細は詰めていないが、魔獣族の有力者を集めての講習も計画中である。

 幸い魔獣族は物々交換に使える物品が豊富に取り揃っているため、他種族の提供するスクロール類と交換することで魔法面については対処が可能である。

    

③魔界転移計画の経過報告

【魔王】:魔界転移計画の経過についても、この場を借りてお話したい。

 伴侶を見つけた淫魔は人間に搾精と授乳を繰り返すことで永久に快楽を貪りあいながら暮らしていけることは有名である。

 が、実際は搾精によって得られるエネルギーのほうが大幅に多い。搾精を繰り返す事で淫魔は無限に強化されていくが、はっきり言って得られるエネルギーは過剰である。

 当計画はこの余剰分の魔力を何らかに形で利用できないかという観点から始まった。

 

 有志の淫魔の協力の元、前々からエネルギーの集積は行っていた。

 ご存じの方も多いと思うが、集積は理想的な搾精環境に改装した魔王城地下の大牢獄で行っている。 

 当現場は一般に公開しており、見学可能なので興味のある方はぜひ一度立ち寄ってみてほしい。

 『いちゃらぶえっちルーム』と書かれた看板の魔法陣が目印である。

 

 注意事項として、エネルギー源から脱しようと頑張る人間くんがふにゃふにゃになった足腰で必死によちよち徘徊している場合がある。

 脱走されるのではと心配されるかもしれないが、これは人間くんのリラクゼーションの一環であり、意図的に希望を見せてあげているだけなので安心してほしい。

 魔力を持たない人間は地上に出る魔法陣を通れないため、脱走は根本的に不可能である。

 見学者が脱走した人間くんを発見した際はせっかくなので味見し、エネルギーを提供していってほしい。

 

 地下の人間くんは睾丸の淫紋の影響や地下に充満した香り、過去の搾精によって極度の快楽依存症状態に陥っている為、人間初心者でも好きなように愛でることができる。

 人間くんはやだやだこないでと泣きじゃくりながらも、自らの意思に反して体が勝手に快楽を求め自分から抱きついてきて腰を振ってくるが、お持ち帰りは認められていない。

 また、起動しない魔法陣の上で慌てふためく人間くんの無様な姿は凄まじく愛くるしいので、だいすきになってしまわないよう厳重に注意すること。

 情けない人間くんがどんなに愛らしくとも、最後には現場の者に必ず返却するように。

 もう一つ留意事項として、味見をしたあとは人間くんの為にも魔法陣が使えないことは必ず人間くんの記憶から抹消しておくように。

 人間くんが希望を捨てずに元気に過ごせるように必要な措置なので、以上のルールを守って楽しく見学するようお願いする。 

  

 さて、魔王城地下で収集できるエネルギーの総量は凄まじく、前々から常識を覆す大規模魔法の行使への利用が期待されていた。

 エネルギーの用途には複数案あったものの、最終的には魔界の住民の民意により魔界全体を人間界に転移させるというものに決まった。

 

 途中、やや話が逸れたが上記が魔界転移計画の概略である。

 既に魔界転移魔法という前代未聞の大型魔法は完成しており、つい先日には検算も完了。魔界転移魔法に一切の不備がない点についても確認が取れた。

 あとは魔法行使に必要なエネルギーが集まりきることを待つのみである。

 既に上位種族が人間に受け入れられる地盤は整っている。

 この計画が実行に移された暁には、急激に人間の掌握が進むことは間違いない。

 

▼質疑応答

 魔王:さて、煩わしい話はこのあたりで終わりにして質疑応答の時間に移ろうと思う。

    ……どうだい、人間くんはちゃんとお話についてこれたかな?

 人間:いや、あの

 魔王:ふむ。声が小さくて聴こえない。ああ大丈夫、私たちが椅子を近づけるからね。

 ハイエルフ:質問を一つ。人間くん、女性経験は?

 人間:な、ないです。というかあの、ここって何なんですか? 僕はなんの為に連れてこられたんですか

 熾天使:一番好きな種族はなんですか? もちろん天使ですよね?

 獣王:かわいい……

 竜王:寒くないか? お腹空いてないか? なにかあったらすぐに言いたまえ

 人間:ちょ、近いです! 離れてください! さ、さわらないで!

 魔王:本日の会議はここで終わる。

    残りの時間は異種族懇親の時間に当てようと思う。以上

 

 

 




魔王:人間くんを誘拐し見学させていたので、良いところを見せようと張り切っていた。

竜王:人間溺愛過保護種族の代表。竜種は人間を徹底的に甘やかすが、搾精は全然あまくない。

獣王:ケモナー量産種族の代表。魔獣族は人間界の進出に遅れ気味なものの、秘められたポテンシャルは凄まじい。

ハイエルフ:エルフ族の長老。もじもじする人間くんを魔法で撮影していたので、帰ったら里の皆と一緒に鑑賞する。

熾天使:複数いる偉い天使の一人。カフェの常連とは別人。天使、実は意外と話が通じる
   (人間が相手の場合は除く)

吸血姫:つよい吸血鬼。めちゃくちゃ仕事ができるが、人間の事になると死ぬほどポンコツになる。

魔王城地下:エネルギー生成のスタッフは募集しなくても勝手に増えていく。

人間くん:実はちゃんと無事に元の世界に帰してもらえた。
     帰る前には皆に不思議なおまじないをしてもらった。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。