無敗の悪戯好きとコックさん   作:零課

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基本リボーは面白い、刺激になると思えば前に否定したものを更にえげつない形にしてわりと自分から火種をばらまいていきます。


今回は試しに日記形式。一部のメンバーを個人で選出しちゃいます。主にレースに参加した皆さんで。


レース終了後&勝者インタビューをみた世界各国のメンバー


~イギリス~


女王陛下「まあ、あの子が負けることはないでしょうね。それと・・・ほんと育てる才能は間違いなく世界最高峰・・・うーん。今後も楽しませてもらうわ」


ニジンスキー「・・・ひとまずおめでとう。そして、彼女が新しい芸術で、弟子なんですね。いずれ会いたいものです。そして、探していた方も」


ダンシングブレーヴ「えー・・・日本でレースもしないって言っていたのに結局して・・・しかもエルコンドルパサー所属チーム全員に圧勝・・・先輩がキチガイすぎる・・・」


~フランス~


アレフランス「っふふ。もう田舎者、未熟者と言われることはないのに・・・ここでもまた何かやりたいことを見つけたようですね」


シ―バード「笑いごとだし嬉しいが、油断できないな・・・また凱旋門を取る連中を日本から送り出すだろうし・・・それ以上もしかねないしなあ・・・うちのチームにも連絡しておこう」


~アメリカ~


セクレタリアト「当然よ。私の認めるリボーが負けるわけないし。しかし・・・あのパフォーマンスいいわね。うちの方でも真似しそうだし、ツインターボ・・・来てくれないかな」


サンデーサイレンス「あいつが俺ら以外で負けるわきゃねえわ。しかし・・・うーん・・・おもしれえな・・・この国は・・・久しぶりに滾りそうだ」


フィッシャーマン「いつも滾っているような・・・日本の芝は固い分、いつも以上に加速しやすかっただろうなあ。脚も問題なさそうだし、あのパフォーマンス一緒にしたいな」


~イタリア~

ニュースキャスター『模擬レースで日本最強チーム相手にいつも通りの大勝ち! 我が国の至宝は今なお衰え知らず! そして人気漫画のパフォーマンス! いまスポーツバー、そして大通りでは熱狂で一種のお祭りとなっています!』


ノルマン「相変わらずあの人は・・・はぁ!? うっそでしょ・・・これ、下手したらまた大騒ぎじゃない・・・あー・・・どうしよう。うちの学園でも大騒ぎだろうなこれ・・・・電話もなりっぱなしだし」


~日本~

ギンシャリボーイ「ま、そりゃそっか。ハリボテの直線での加速に食いつけるし、セク相手に負けない怪物だし。悟空みたいなものよでも・・・ふふ。しっかり探し人見つけたのね。おめでとう。二重の意味で」


ハリボテエレジー「おーこれはいい大逃げ。やっぱレースを盛り上げてくれるのは逃げもだし、ターボちゃん可愛いし、応援するか。もしかしたら私の番組に来てくれるかもだし。リボーも誘おうかしら」




レースを終えて

 トウカイテイオーの日記

 

 

 今日は・・・最悪の日というか、悪夢と言ってもいい日かもしれない。ツインターボの成長は知っていたし、逃げをするからと一応スズカと併せをしたりしていた。けど、映像を見ても。その上で予想の二回り上の想像をしてもボクの勝ち。むしろチーム内のメンバーでの戦いになると思っていた。

 

 

 だけど、それは結局ボクの侮りだった。あの走り。常に全力の速度で脚を落とさず走り抜けられるのもそうだけど、あの二の足での加速についていけなかった。マックイーン。スぺがライバルだったと思っていたけど、またライバルが増えた。だけど、だからこそ嬉しさもある。ライバルが増える分より強くなれるし、ボクの伝説がより輝くし、燃える。

 

 

 問題は、その後のレース。リギル。かいちょーのいるチームは強い。グラスもエルもいるし、間違いなく世界でも指折りのチームのはず・・・なのに、あの人は、リボーさんはまとめて切って捨てた。引退して5年。非公式やテレビで走っているとはいえ、現役。しかも円熟した強さのかいちょーが負けた。もうないと思っていたはずの4つ目の敗北・・・

 

 

 あの後のインタビューでも、同世代に間違いなく自分と同じかそれ以上が3名くらい入ると言って、更に今の自分なら負けるかもという。世界の広さ、キチガイ世代と言われているのがよく分かった。だからこそ、尚更にあの人は尊敬できるし、技術を盗んでボクのものにする。そしてリボーさん以上に公式で無敗を続けていけばかいちょーも弱くなかったと言えるし。あの人も越えた証を見せられるから。

 

 

 今後もトレセンで訪問トレーナーをしてくれるようだし、頑張るぞ!

 

 

 

 

 サイレンススズカの日記

 

 

 日本に帰ってから模擬レースとはいえ、この熱気。歓声はGⅠでも早々聞くことが出来ない程だった。そして、何よりも珍しいものを見れたし、味わえた。

 

 

 ツインターボちゃん。チーム・カノープス所属の中等部の子。私と同じ大逃げが得意な。というかそれしかしたくないという面白い子だ。今回はチームメンバーにその子が加わってのレースだったので調べていたのだが・・・本当に短期間であれ程に化けているとは思いもしなかった。

 

 

 コーナリングの上手さと、フォームはもう体に叩き込まれたと思えるほどこびりついて落ちないと言えるほどの仕込み具合。ただ、公式、皆との併せを聞いてもスタミナが切れて逆噴射していると聞いて、どこかで息を入れる際に私が少しリードを取って、最後に差せばいけると思ったのだけど・・・

 

 

 ついてきた。スタミナのごり押しをもって最後の加速さえもついてきて、私と同じ・・・先頭でしか見れない景色、世界を同じ場所から見るという今までなかったことを見た。正直・・・譲りたくないと思える反面、面白さも感じている。あの子と競り合い、磨き合えばきっとより早く、きれいな景色を。気持ちの良い走りが出来ると思うの。

 

 

 後、あんなに元気で、素直に誰かをほめて、励ませる気持ちの良い性格は本当にきれいな心を持っていると思う。カノープスの皆が支えるのもよくわかるな。今度もチームの合同練習があったら是非ともいろいろ学ばせてもらうし、教えていきたい。

 

 

 

 

 

 メジロマックイーンの日記

 

 

 今日のツインターボさんの逃げ。それで恐ろしかったのはそのスタミナと速度にある。わたくしも長距離のスパートと加速を活かしての戦いは得意とするところ。スタミナを武器に自分のペースに持ち込んですりつぶすのがわたくしのスタイル。

 

 

 でも、逃げは最初から常に先頭を保ったまま息を入れ、けれど追いつかれないようにペース配分をするという、ある意味では追い込み以上に難しいとも言われるもの。スズカ先輩がそれを自身でコントロールしつつもあれだけの大差をつけ、更にはスタミナを後半まで残して差しをできるからこそ天才。大逃げの完成形と言われましたわ。でも・・・中距離とはいえ、そこにがむしゃらな・・・技術ももちろんありましたが、それ以上にひたすら2000メートルスパートをかけ続け、最後の直線間近でも根性でさらに二の足を出すというツインターボさんには圧巻・・・いえ。すさまじいものを見せられました。

 

 

 ステイヤーとして、メジロ家に天皇賞の盾を持って帰るために、家をより盛り上げるためにも彼女とは今後もいろいろ磨き合いたいですわね。逃げスタイルはあの大逃げコンビもいますし。

 

 

 最後に、リボーさんですが・・・憧れましたわ。並みいる強敵すらも・・・リギルさえも掌で躍らせ、勝利したと思えばあのパフォーマンス。引退して尚名家、最強としての威厳を失わせず、そして常にウマ娘の世界を盛り上げてくれる。いずれは我がメジロ家も、わたくしも日本を起点に家を、後輩たちを支え、一族を盛り立てる立場になる。そういう意味でも、私はあの方からもより学ばなければ。

 

 

 

 

 

 スペシャルウィークの日記

 

 

 おかあちゃん。今日は本当に多くの事がありました。ツインターボちゃんが先にスズカさんの世界に、場所に踏み込んでくるという大波乱! 私が先に届きたかった分悔しかったし、同時にここまで成長して私たちをライバルとしてくれているツインターボちゃんの覚悟を見誤っていた私も悪いと思う。

 

 

 でも、最後にターボちゃんは言ってくれたの! 『ライバルだからこれからも一緒に頑張って良い勝負しよう! ま、勝つのはターボだけどな』そう言って明るく笑って一緒にジュースを飲んでカノープスの皆と一緒に次の試合を見れて、とっても嬉しかったです。

 

 

 今度はターボちゃんに負けないし、公式戦では私が勝利をもらうんだから!

 

 

 あ。それとね。世界の有名人のレースも見れたの! しかも日本で! 三か国のGⅠレースで優勝。ブロワイエさんも優勝したあの凱旋門を2回も優勝したリボーさん! アメリカ、日本では公式レースをせずに引退したからできなかったはずなのに、模擬とはいえレース参加! しかもあのシンボリルドルフ会長たちに勝利と会場は大騒ぎでした。テイオーちゃんが落ち込んでいたけど、どうにか持ち直したので安心です。

 

 

 日本一のウマ娘、日本総大将と呼んでくれる人も増えたけど、それでも世界の壁は厚いよ。あのブロワイエさんよりも段違いのプレッシャーを見せていたし・・・現役の頃ってどれほどやばかったんだろう? あと、戦ったのは一度だけだけど互角に渡り合っていたギンシャリボーイさんやハリボテエレジーさん。話が聞けたら聞きたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 ジャスタウェイの日記

 

 

 今日のレースは、最後の最後に予想をひっくり返された。その一言に尽きる。スズカ相手にスタミナ勝負をすれば後半にはばててしまう。たとえ同じペースを維持できたとしてもスズカの二の足には追い付けないだろうと思っていたのだけど・・・まさか同じ速度で追いついての同着。

 

 

 私も一気に伸びた・・・ゴルシちゃん曰く覚醒した時があるけど、それをターボちゃんはこのレースでやってのけたのだろう。後輩に負けたのは悔しいが、それ以上におめでとうという気持ちと、努力の日々を一端とはいえ見ていた分、嬉しいものがある。きっと、中等部のレースは今後ターボちゃんも交えて相当カオスになっていくに違いない。

 

 

 先行、差し、逃げ、追い込みすべてにスペシャリストがいるし、適正距離もまた違う。ただ、全員中距離でも十分暴れられるのでやっぱりそこは地獄絵図になるんだろうなって。

 

 

 最後のレースは・・・私を推薦してくれたリボーさん。あの人はドバイでのレース経験はないのにもかかわらずそれを通せた実力と実績を垣間見たし、なるほど世界の反応を見てもあの人の推薦。眼を持っての判断は間違いないとだれもが考えているのだろう。そう思うと、私が推薦されたのは認められたということだし、なんだかうれしくなる。

 

 

 そろそろいい時間だし、今日はこれまで。久しぶりに全力を出して、疲れたゴルシちゃんの髪のお手入れもさせてもらえて、爆睡しているゴルシちゃんを起こさないためにも部屋の明かりを消さないとだし。

 

 

 

 

 

 ダイワスカーレットの日記

 

 

 今日のレースは負けたのは悔しかった。模擬とはいえ、あそこまでの大差は悔しい。絶対に次は私が勝つんだから!! 大逃げならスズカ先輩から教えてもらえるし、その対処法も学んでいく。ウオッカよりも先にターボにリベンジしていくわ。

 

 

 そして、それとは別に。今日、私は素晴らしものを見れた。リボーさんのレース。その逃げの上手さが本当にすごかった・・・600~1200メートルまで余裕をもって逃げていたし、それを会場にいる私達でも1000メートルのタイムを見るまでは違和感があまりなかった。

 

 

 リボーさんを追いかけて、一部はペース崩しに付き合わないと更に前に出る。これをしたせいで、焦って脚を使い過ぎたせいでほぼほぼ全員がまたペースを崩していた。そこにくるリボーさんの末脚は・・・引退したというのが、実年齢が嘘だと思えるほどの加速。

 

 

 まとめて全員追い越してのゴール。その後のパフォーマンスも含めて本当に盛り上げていくし、かっこよかった・・・あれが無敗の王者。常に一着を取り続ける人なんだとわかる。それに、あの相手をコントロールしつつねじ伏せる逃げ。あれこそ私の欲しいもの。

 

 

 その後のインタビューでトレセン学園に残っていてくれるそうだし、早速合同練習の嘆願書を書かなきゃね。ウオッカにも書いてもらいましょ。あのパフォーマンスでますますのめり込んだみたいだし。

 

 

 

 

 

 シンボリルドルフの日記

 

 

 皇帝と呼ばれ、7冠を達成した私だが今回は改めて世界の広さを思い知らされることとなった。無敗の王者。凱旋門賞連覇のリボーさん。彼女の実力は衰えていないとは考えていた。が・・・まさかああも手玉に取られるとは思わなかった。

 

 

 逃げもできるゆえに最初は泳がせておこうと思えばスローペース。焦って追いかけてみればペースが乱されてそこから一気に加速。完敗というほかないだろう。

 

 

 その後聞いてみればゾーンを使ったという。ゾーン。時間間隔が引き伸ばされるほどの集中。動きながらする座禅とも言われるそれだが、実は私も何度か経験したことがある。2分ちょいのレースなのに、体感5分ほどに感じたり、周りの声がやたらスローに聞こえたり。そう言ったことはある。だが、リボーさんはそれを特定のルーティーンをスイッチに自在に引き出すという。しかもより深く。

 

 

 野球選手などがバッターボックスに立つ際に特定の動作をして集中、パフォーマンス向上をするためにすることがあるが。リボーさんはそれをするだけで集中の極致に行けてしまう。

 

 

 私達ウマ娘のみならず、スポーツに携わるものならだれもが喉から手が出るほどの特技。それを引き出したからこそ、対戦相手がどれほど豪華だろうともあの大差をつけて勝っていたという。しかし、さらに上が同世代にいたというリボーさん。彼女はこのまま日本にいてくれるという。まさしく僥倖。

 

 

 世界の実力、指導を受け、私もまた世界に挑戦したい。それを支えてもらえるのはまさしく値千金。今度こそ、アメリカ、フランスで勝利を手にしていく。そのためにも是非ともおハナさんにもまた合同練習を打診しなければ。

 

 

 

 

 

 

 エアグルーヴの日記

 

 

 模擬レースはまさしく大敗。でもその理由をつけるのも私の不調でも、距離の適正でもない。シンプルにリボーさんが強かった。それの一言に尽きた。

 

 

 レース映像を見返せばスタートの時点からもう翻弄されていた。あの放たれるプレッシャーで思わず猛獣に追い詰められたように感じ、やられたといつも通りのペースを保とうとしたらそれすらも体内時計を壊されて翻弄。追いつき、ペース崩しに付き合わないようにしたら最後の加速についていけるだけの末脚が無かった・・・・・いや、あったとしてもあの末脚に追いつけたかどうか。

 

 

 女帝と呼ばれ、会長の、皇帝を補佐するものとして油断もしていなかった。だけど、それだけでは足りなかったのだろう。天才という枠組みではなく怪物。そういうべきなのだろう。だからこそ、世界の猛者たちと渡り合い、世界を飛び回って尚負けなかった。

 

 

 あの人は基本嘘は言わないと感じているが、それをもとに考えれば私たちも弱くはなく、これからも伸びしろがあると言ってくれた。才能のつぶし合いが起きていると言っても過言ではないほどの世代。だからこそ、今の日本のウマ娘たちは面白いことになるとも。

 

 

 記者、そしてほかのウマ娘たちは一部半信半疑という感じの人もいたが・・・ツインターボをああも成長させ、そしてスズカに追いつかせるほどに仕込んで見せた。あの辣腕ぶりと才能を伸ばしたそれを見れば認めざるを得ない。

 

 

 世界に向けて日本に残り、今後も才能を見ていくと宣言してくれたしこれからトレセン学園のレベルは大いに上がることだろう。そして同時に、それに負けじとリギルもレベルアップをしていかなければならない。日本最高にしてトレセン学園最強チームとしてあり続けるために。

 

 

 明日からも楽しみだが、ひとまず今夜は美柚樹さんからもらったお茶と飴玉で一息入れて休むことにする。昂る気持ちを鎮め、心地よい眠りをくれるこれは本当にありがたい。もし多く貰えるなら母にも送りたいものだが・・・今度聞いてみよう。




 キチガイ世代は基本仲良しです。レース中は殺し合いしそうなほどにギラギラしていましたが。


 次回からはちょっと別の話。ツインターボと南坂トレーナーに少し指導をしてからほかのチームに比重を移すかもですね。


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