そして、UA30000達成ありがとうございます! 見てくれているんだなあと実感ます。
ロバ娘、サンジェニュイン、アルテリオンがもう面白くて何度も読み返しちゃいます。更新も早くて嬉しい・・・嬉しい・・・でも、無理はせずにマイペースで更新してほしいと思うし、でも続きが読みたいという矛盾。
私の書くジャスタウェイ。スイッチ入ると銀魂ソウルを頑張って入れるのですがこのままがいいのでしょうかね。
「ふわぁー・・・二人とも、足の方は大丈夫~・・・?」
レースが終わって早二日。インタビューも追えてリボーが自ら火種をばらまいて色々ウマ娘業界が騒がしいことになったが、まあ目の前の二人はそんなことは気にしていない。むしろ楽しんでいるだろうか。
「んにゃぁあー・・・おはよおぉ・・・」
「かふぇ・・・もう朝・・・おはよ・・・お姉さん・・・たーぼちゃん・・・」
「おはよう。ほら、早く顔洗って、歩いてきなさい。ご飯作っておくから」
心底眠そうな。瞼にのり塗ったんじゃないかといいたいほど目を開けないのに体を起こす二人。なんやかんや眠いとか言いつつも行動に移すあたり、体に染みついた習慣と回復力の速さがなせる業か。
顔を洗い、ジャージに着替えてから髪を梳かし、準備を整えるリボーと、起きれるようにはなったけどまだ動きが鈍いターボちゃんをリボーがせっついて着替えさせ、髪の毛を整える。
「いって来まーす」
「いってきまぁーふ・・・んふぅ」
「はーい行ってらっしゃい」
出ていく二人はレース後みんなで検査をして大丈夫だったスズカちゃんと一緒に朝の軽いロードワークに三人で行くそうで、せっかくだからスズカちゃんも学校が休みなので私の部屋でご飯を食べにくるとか。
「んー・・・スぺちゃんたち、ネイチャちゃんたちにもあげたいし・・・多めに作るか・・・」
私もまだ残る眠気で言葉がゆったりとなりつつも調理を進める。レースの労いも兼ねているのでリギルにも後で渡すが、それよりもすぐ来てくれるスピカ、カノープスの分を用意。
すでにみそ汁は土鍋一つ分作っているし、野菜炒めもフライパン4つ分用意した。おかずもおしんこやあれこれあるのと、ちょっともらえた規格外サイズの野菜でスティックと特性ソースも用意したからまあ、朝ごはんには十分だろう。
「んー・・・いい味・・・じゃ・・・今日は濃厚チーズケーキとアップルパイを軽くつまめるサイズで・・・」
お菓子の仕込みと入れる容器を用意をしつつ、早朝のニュースを流し聞きするためにテレビをつけてもまあ内容は未だリボーの発言で持ちきりだ。
「ふっふ・・・危ないわよターボちゃん」
「えへへ~ターボが弟~子♪ 日本でのいっちばんでし~♪」
「ん・・・リボーさん。あのニュースの発言。大丈夫ですか?」
朝、早朝もいい時間にリボーさんとターボちゃんを誘ってのロードワーク。逃げを武器にする私とターボちゃんはスタミナが何よりも必要。いつ息を入れ、何時二の足を使うかが大切なのでどうでしょうと誘い、こうして空が白み始めるかくらいの時間、まだひんやりとする空気を感じながら走っている。
「ん~? ええ。私の弟子は結構いるし、基準も低いからね。日本出身がいないだけで、ふふ。アメリカとフランスは割といるのよ?」
「でーも、日本初はターボだぞ! テイオーも倒したし、ここからサイキョー伝説を作っていくんだ!」
「あらあら。でもそれならターボちゃん。しっかり走らないと。ふむ・・・確かに高名な人は多いですしね。でも、それとしても日本にそのまま在住というのは流石に」
あそこまで大逃げをしておいてすぐに回復するスタミナ。スピカだとスカーレットちゃん以外はアマリしていなかった分、併せて学びたいのもあったが、こう、ターボちゃんは読みづらい。今は軽くだからだろうか? 練習だとひたすら限界まで追い込むのが常と言っていたのだけども・・・
それと、リボーさんのレース後のインタビュー。これがまた見事に世界に火種を放り込んだ。簡単に言えば
『ツインターボちゃんは日本での私の弟子、面白い子だし、大逃げかますからよろしく』
『美柚樹お姉さんを雇えればすぐアメリカに帰るつもりだったけどここ面白いし、しばらくここで手伝いしつつ過ごすわー。あ。これからももしかしたら弟子取ったり、推薦枠で海外に送るかもだから』
この二つだが、それでもう日本中が、そして多分世界が大騒ぎになった。弟子がすでにアメリカの三冠レースを手にしたものもいれば、凱旋門を取った子もいる。まだ若いのにそれほどに才能を見出して鍛えられるリボーさんの手腕と、それを示したターボちゃんのレース。
自分自身も勝って自己管理も他者を育てるのもできるのを示したうえで日本にとどまり実力がそのレース取れるとわかれば自身の実績とコネで推薦で選手を送る。日本からの刺客が増える。海外のトロフィーを、皇帝シンボリルドルフですら取れなかったレースを手にできるかもとそりゃあもうお祭り騒ぎだった。
現にジャスタウェイもリボーの推薦でドバイシーマクラシックに入り、そこで優勝。世界一という評価を引っ提げたのもあって殊更大騒ぎだ。
「おっとスズカちゃん落として落として。ターボちゃん。そこはコースじゃないし走りすぎ。で、まー大丈夫よ。日本でのテレビの仕事も断っているし、なんなら学園もお賃金だすそうだから生活も困らない。食堂使っていいそうだし」
「おっとと・・・これからもリボー師匠と一緒なのは嬉しいし、ターボは強くなった分今度はカノープスの皆を鍛えてほしい! 師匠お願いします!」
「ならよかったです。ふふ。私の方からもお願いしていいですか? あのコントロールする逃げ。息を入れるタイミングにも使えそうなので」
そんな中でも私たちは練習再開に向けてのロードワーク。今回は普通に走るのではなく、三人同じ距離感覚を維持。リボーさんが呼吸とペースを落としたり上げたりをランダムで行い、それに私たちも合わせる。自分のペースで走れない分少しもどかしいが、いつものコースを走ってわかる。
これは3~600メートル間隔で一度息を入れ、脚を溜める。最後に逃げ切るための用意をする練習と、相手の呼吸に合わせてそれをできるか。最後の直線で追いつかれでも対処できるかの軽いものだろう。私もターボちゃんもはっきり言って最初のころは迷走、負け続けの方が多い。私に至っては焦りと早くみんなに会いたいからとゲートが開く前に走ってゲートを壊しちゃったり、ターボちゃんみたいな破滅逃げに付き合いすぎて逆噴射したり・・・うん。負けが多いなあ・・・スピカに移ってから走れるようになったけども。
「いいわよーアメリカでも中距離、快速レースでさんざ逃げは相手してきたし、併せで追い込み気味の先行でもできるし」
「師匠。出来ないのはないのか?」
「基本は逃げと先行よ。ただ、指導しがてらいろいろしていたらやれるようになっちゃっただけ」
「非公式では本当にあれこれしていましたものね・・・そしてセクレタリアトさんがレース場荒すほどの走りをしたりとで」
「あいつ、冗談抜きで心臓が普通の倍あるし、肉体の密度も私よりもちょっと高いらしいのよ~・・・怪物と言っていいわ」
偉大なる二代目にして怪物セクレタリアト。日本でも初めてウマ娘の世界大会レースを開いたギンシャリボーイ先輩たちもみんな大概な肉体的特徴や技術を持っていたりで個性の塊。その後にセクレタリアトを筆頭にまた怪物たちがしのぎを削ったキチガイ世代。
その人の見る景色は・・・場所も距離も選ばずにレコードを連続で塗り替えた人の景色も見てみたいと思ってしまう。
「おっと。いい感じにゴール。ターボちゃんは当然として、スズカちゃん。着替えはあるわよね?」
「もっちろん! ターボも着替えは・・・へ、部屋に忘れたかも・・・と、取ってくるぞ!」
「はい。では、ターボちゃんと一緒に取りに行きますね?」
「了解。行ってらっしゃいな。あふぁー・・・あー・・・空気がおいしい」
そう思っていたらゴールに設定していた寮についたのでそこで美柚樹さんの寮に持ってくるのを忘れたらしく私と一緒に戻ることに。うふふ。かわいい。
この後、正直・・・今まで食べたことがないほどの料理とデザートに思わず食べすぎちゃったわ。アップルパイなんてほっぺが落ちそうだと本気で思ったもの・・・スピカの皆の分だって小箱分もらったし、うふふ。このスイーツが週一以外でもらえるのが嬉しいし、リボーさん、美柚樹さんたちと話せるのも楽しいわ。
「さてさてー・・・第二回目の嘆願書だけど・・・・・すっごいわねえ。あふれてるじゃないの」
「前の倍は来ているしね。リボーのターボちゃん弟子認定も大きいし、あれよ。リボーの活躍していた時期って、この学園でも小さいころで記憶も朧げかつ海外だから侮っていた部分もなくなったのかも」
「あー実際に見ないとわからないってやつね。まーリギルの存在もあったし、スぺちゃんもいるからねえ。もう何年も前の選手はそりゃーそうなるか」
ターボちゃんたちの指導とケア。南坂トレーナーさんにターボちゃんに息を入れるタイミングの練習のプラン相談と、みんなのマッサージ、整体をしておいてもう夕方だ。
で、その後にフジキセキちゃんから渡された訪問トレーニングの依頼、嘆願書・・・段ボールギチギチになっているその山を見てまた整理している。
「後・・・あー弟子にしてほしいというものも多いわね。特にスカーレットちゃんとウオッカちゃん。何でか竹に挟んで」
「この国の文化? まあーいいけどねー弟子入りくらいは。あの子たちは光るものあるし、根性もありそうだし」
「そう? なら最初はスピカにして弟子認定のこと伝える? ・・・それと、読んでいるその本は?」
「あーサンデーの自伝。日本語訳もあったしちょっとこっちで読んでみたくてねー」
サンデーサイレンス・・・確か、映画にもなったまさしくガッツあふれるドラマあふれる人生を歩んだ2冠ウマ娘。同時にまあ、彼女の境遇もまた不遇極まりないのだけど。確か今はリボーもいたアメリカの事務所にいたはずだけども・・・?
「そういえば、サンデーサイレンスは今はどうしているの?」
「あー・・・一応、トレーナーの仕事していたはずだけど、テレビの仕事はなかったし・・・うーん。事務所の手伝いをしているかも・・・」
「こっちでもイージーゴア・・・セクレタリアトの後を継ぐと言われた選手を勝ち越しで引退したと大人気だったしね」
「それは嬉しい。サンデーは口は悪いが根はいい子だし。境遇も・・・まあ、あの国の価値観が強いからね・・・なんやかんや実家の問題も解決したし、今は多分草レースとかに混じりつつ事務所で頑張ってるでしょ」
ふぅむ。実際、二冠馬娘で実績も確か。あの事務所所属なら仕事も困らない。それなら確かに最近話題に上がらないが仕事はあるだろうと思う。
「そう。それなら明日以降はまずどこから回る? 実はだけど2名くらいちょっと助けてほしいって声もあるのよ」
「そうねー・・・んー・・・一応どんなものかじっくり聞きたいし、まずはスピカに私が行くから、美柚樹お姉さんはそのトレーナーさんから事情を聴いてもらってもいい?」
「了解よ。若いけど才能はある人だし、何があったのか・・・お?」
二人で予定を決めていると何やらインターホンが。ちゃんとここに来れる時点で警備と学園からの許可をもらっている人だけど、誰だろう?
「はーい」
実家なら前もって電話をするし、ゴルシちゃんは突然変なところから現れる。他の子たちもこんな時間には来ない。もう夜中もいい所だ。ガチャリとドアを開けてみると。これまた驚いた。
「あんたが噂のシェフだな。それに・・・いたか。リボー。邪魔しに来たぞ」
マンハッタンカフェちゃんそっくりな風貌に、少しだけ成長した肢体。ただ瞳はぎらつきを隠さず、孕んでいる空気は威圧感に溢れる。脚は少しうちに閉じているのが特徴的だ。
「貴女・・・どうしてここに? サンデー」
サンデーサイレンス。運命に噛みつき、三度も死にかけても這い上がって栄光をつかみ取ったアメリカを代表するウマ娘の一人がここに来ていた。
ここのサンデーサイレンスは引退後の死因をリボーに助けてもらって今もいるっていう感じです。祖父と周りも何もかもがドラマに溢れに溢れまくったドラマチックにもほどがありすぎる。
しかもこの後に生まれる子供がキンイロリョテイ。その子はゴルシやオルフェーヴルってほんとどうなってんだ。ゴルシの子どもユーバーレーベンとほんと名馬続き。
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