某所スタジオにて
昨今ウマ娘達による社会進出が進み、今年でトレセン学園の分校の五つ目が出来ました
皆様にとってもウマ娘とは身近な存在になっていることと思います
さて本日はウマ娘について
今回はその中でも特に著名な『皇帝』シンボリルドルフ女史に大きな影響を与えたとある物にスポットを当てたいと思います。
シンボリルドルフ
彼女はトレセン学園に入学する前より素晴らしいポテンシャルを発揮しており、草競バや地方競バに少し出場するも相手になるものがいなかったそうです
後に『皇帝』の異名と共に言われる呼称『並び立つもの無し』もまたこの時期には既に一部で定着していたようです
しかし、彼女はトレセン学園に入学すると様々な好敵手に出会います。『異次元の逃亡者』サイレンススズカ、『芦毛の怪物』オグリキャップ、『殺人ラップ』カブラヤオー、『玉砕戦法』ツインターボなどがいました
しかし、彼女達のデビューに比べてシンボリルドルフのデビューは早いものでした
これは彼女の願いによるものであったと後に関係者は明かします。
彼女がデビューするにあたり、一つの難題がありました
トレセン学園においてデビュー戦に出場するには、トレーナーが必要だったのです
前述の通り、その時点でもシンボリルドルフの実力は高水準であり、トレーナーの方も尻込みしたのです
最終的には彼女の生涯のパートナーとよばれる事になるトレーナー氏が相棒になりました
シンボリルドルフは自身が少しばかし、他の生徒から畏れられている事に対して不満がありました
勿論、生徒にではなく近寄り難い空気を纏っている自分にでした
そこでトレーナー氏が提案します
『読書』してはどうか?と
シンボリルドルフはその提案を受け入れました
確かに共通の話題があれば話もしやすくなる
ついでにシンボリルドルフが疎い流行りにも対応できるツールとして役に立つ。彼女はそう思いました
しかし、その参考資料が出版元をして『魔書』『黒歴史』と呼ばせるものでありました
『人生を豊かにする本』
タイトルのみを見れば、非常に真っ当なものであります
しかし、著者は○△氏であります
同氏は様々な本を出版していますが、どれも何というか形容し難い内容であります
しかし、それ故にコアなファンも一定数ついており、売り上げとしては出版元としてもそれなりに利益をあげれる程度のものであったそうです。
では、気になる内容について多少触れたいと思います
本の初めの方は社会に出た際に気をつけるべき点や、気をつけないと間違える言い間違いなどについて触れています
はい、ここまではマトモです
その次に、お勧めする上司、部下とのコミュニケーションの取り方とあります
長々と書いていますが、要約すると『相手の立場を慮れ。言葉遣いを間違えるな。他人との違いを受け入れろ。仏頂面良くない、絶対』などになります
ええ、間違いではないでしょう。万人受けするかは意見の分かれるところではありますが、それでも理解できるでしょう
さて、この次が問題の項です
『人を笑顔にする方法』
はい、胡散臭いタイトルです
大体この著者の癖として最初は固め、それから徐々に場を暖めていき、最後にぶち壊します
それを念頭に入れた上で読みましょう
車の上でくるまる猫
アルミ缶の上にあるみかん
タフなターフ
皇帝を肯定する
炭酸水を購入したソーダ
あ、今ディレクターからストップがかかりましたので、朗読は中止します。
といった加減です
ええ、前半部分の真面目さはどこへ消えたのかと言わんばかりの内容です。
確かにこれは禁書レベルですね
寧ろ何故発刊したのかと正直に申し上げると編集部の正気を疑うレベルでしょう
しかし、悲しいかな
この本、実は現在では手に入らない上に、かの皇帝の愛読書である事からプレミア価格がついていたりします
ええ、全くの謎ですね
これがファン心理というやつなのでしょうか
更に自主回収を進めていた為にただでさえ少ない本の絶対数が更に減少したのです。
更に所持している方は著者の愛読者なので手放す事もないでしょう
今回、当番組が所有しているこれは出版社の社屋解体に伴い、出てきた唯一の物なのです
とはいえ、別の局の鑑定番組に出品されましたので、ご存知の方も居られるでしょうが
なお、当時の関係者に取材を申し込んだ所、著者も含めて取材拒否をされました。
残念ながら如何なる意図があってこの様な本を出版したのか?
その真意を知ることはできませんでした
ではお時間となりましたので
その後を少し触れて番組の終わりとさせていただきます
ご視聴ありがとうございました
この本を出版した出版社と著者にはファンレターが届いたらしいとの噂があります
差出人はシンボリルドルフ。かの皇帝でした
彼女はこの本のおかげで今までよりも円滑にコミュニケーションを取れるようになった。と記したとされます
当時の関係者はどう思ったのか、それを知る術はありません
ですが、トレセン学園がウマ娘の単独ライブを実施しようとした時、この出版社と著者は積極的に協力しました
出版社と著者が合同で資金を出し、ライブ会場の使用を取り付けたと後々の取材で明らかになったのです
僅か120名程しか観客の入らない小さな会場。しかし、この場所こそがウマ娘達の未来を切り拓いた『始まりの場所』でした
勿論、このままライブをしたところで報道機関も入ってない以上、大した宣伝にもなりませんでした
これについては著者○△氏がビデオカメラで撮影。それをネットに流すという方法にて解決しました
そもそも、○△氏は自身の本を売る為に巧みな宣伝を行える異色の作家であった為に容易くこの方法を取れたと言います
その後、ウマ娘フィーバーが起き『栄光に溢れた世代』とも呼ばれる程の社会現象にまで発展します
ある意味ではこの本はそれのきっかけになったのかも知れませんね
とある場所にてこの番組を視聴していた著者は
「んな、馬鹿な」
と呟いたとされる
ノリって怖いね
短いから頭空っぽにしてかける