夏休みといえば企画第1弾です。俺予定だと第3弾まで考えてあります。
なんとなんと、週間とって満足してたら月間1位取れてました。ありがとうございます。謝謝。これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。
「夏といえば〜」
「夏休み!」
「夏休みといえば〜」
「海!」
「いや夏祭りもあるでしょ」
なんで俺はこの炎天下の中海にいるんだろう。そしてなんで六花とあこと明日香の面倒を見てるんだろう。俺の優雅な夏休み初日はどこに行ったんだっけ?
「すいません蒼太先輩。本当はお姉ちゃんが来るはずだったんですけど補習入っちゃって」
「せっかく俺が教えたのになんで補習入ってんねん香澄のやつ」
「私はお兄ちゃんと海にこれてよかったけどね♪」
「ええはいそうですか」
あこが海に行きたいって言ったらしく、姉同伴なら許されたんだって。でも巴はバンド練習、香澄は……知っての通り補習なんです。そしたら俺にお声がかかりました。いつ言われたかって? 昨日の放課後だよ。そのせいで急いでモールに水着買いに行く羽目になったじゃねぇか。
「どう? 私の水着、似合ってる?」
「六花って何歳だっけ」
「記憶飛ばないでください。先輩の妹の六花はまだ高校一年生ですよ」
「それでこの水着?」
「今年はお兄ちゃんに見せるために攻めちゃった♡」
うん、なんていうかやばい。そもそも六花は……ね? 何がとは言わんがでかいじゃん。ひまりとか燐子先輩とかツンデレ大魔王とかよりは小さいけどでかいやん。リサ先輩ぐらいかリサ先輩よりちょっとちっちゃいぐらい。
「それでこの破壊力だろ。お兄ちゃん死んじゃうよ?」
「えへへ〜♡」
「海に入らないならパーカー羽織ってなさい」
「むぅ……はーい」
とりあえずこれでいいだろう。夏といえば海って言ってたけど、海といえばナンパしか出てこない。つまりあれだ、俺は六花をチャラい輩から守んなきゃなんないな。あ、ちゃんとあこと明日香も忘れてないです。僕偉い。
「忘れてなくてよかったです」
「明日香ってリサ先輩に俺だけに効く読心術習った?」
「そんなの習ってませんよ。顔に出てるんです」
俺ってばそんなに顔に出やすいのかね。まぁ俺の表情読めるのは今のところ明日香とリサ先輩だけだから何とかなるか。
「じゃ、俺荷物番しながら寝てるからなんかあったら起こして」
「えー、一緒に遊ぼうよ。浮き輪もあるし、ビーチバレーもあるよ!」
「日焼けしたくない、動きたくない、濡れたくない、眠い、荷物番しなきゃ行けない。結論動かない」
「先輩って結構女子っぽいですね」
「女子じゃなくても最近の男子は日焼けを気にするんです。日焼けすると結構痛いんだよ」
去年もその前も日焼けして嫌な思い出があるんだよ。日焼けした日に風呂はいったらめっちゃ首が痛くて痒くてしょうが無くなるから嫌なんですね。
「そっかぁ〜、お兄ちゃんと遊べないんだ……」
「わかった、わかったよ。しばらくしたら遊ぶからそんな顔すんなって」
「やっぱりうちのお兄ちゃんは優しくて好きやわ〜♡」
「もしかして先輩ってチョロい?」
「そんなのしらねぇなぁ」
妹にあんな顔されて断る兄貴がどこにいる。そんな奴いたら俺がぶん殴ったるわ。紗夜先輩だって巴だって聞いたら絶対同じ答え出すから。あ、香澄は甘えられるんじゃなくて甘える方だから別な。
「とりあえず俺は休憩がてら寝るけど、こまめに水分補給して休むこと、変な輩について行かないこと。特にあこと六花、2人は気をつけろよ」
「あれ、私には何もないんですか?」
「明日香は俺の中では結構しっかり者で常識人の部類に入るからそこら辺は信頼してる」
「なんかありがとうございます」
「んじゃおやすみ」
さて、今は大体10時くらいだから11時過ぎに起きれればいいぐらいかな。昼飯前までに間に合え俺、遅れりゃ戦争だ。
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「ふぁあ……アホねむ」
「あこ疲れたよ〜」
「わ、私も疲れた……」
「だからはしゃぎすぎって言ったんじゃん」
起きたら隣であこと六花がダウンしてた。めっちゃはしゃいだんやな、お疲れさん。これじゃ明日香が保護者に見えてきたわ。
「さてさてさーて、飯食いに行くか」
「あこね、かき氷食べたい!」
「うちは焼きとうもろこし食べたい!」
「しゃーない、今日は俺の奢りだから気にすんな」
今月かなりピンチなのに良くもまぁ見栄張ったな俺。来月は脳死でバイト入れるしかないか。でも後悔はしてないです。
「さてと、海の家海の家」
「あそこあそこ、早く行かなきゃ無くなっちゃうよ!」
「はいはい……ってあそこにいるのはいつぞやのヤンキー1号じゃねぇか」
「いらっしゃーせー……っておい、おまえらきたぞ!」
「え、なになに」
なんか店の奥から1号だけじゃなくて2号3号も出てきた。もしかしてここでバイトでもやってんの? まぁ夏だし、短期間のバイトなら有り得るか。ってそんなこと考えてる場合じゃないだろおい。
「朝日さん、この間はすいませんでした!」
「え、あのことならもういいんだけど」
「これは俺たちなりの落とし前っす」
「よ、よければ俺らのカシラになって下さい!」
「えぇぇ……」
こいつら何言ってるかわかる? 俺元ヤンだぜ? 元だからな、元!
「朝日さんにめっちゃ憧れたんです。悪だけど悪じゃないかっこよさなんです!」
「俺らはイキって授業サボったり夜中にバカでかい声で騒いでみたりして悪やってたんです」
「でも朝日さんは今まで見てきた人とは違ったんです。悪は悪でもちゃんと芯が通った悪だったんです」
「だから俺らのカシラになってください!」
頭はるのはだるいんです。ていうか学校違うから無理じゃね? それに3人は花咲川のヤンキーやん。ってことはどっかのポテト大魔神に目をつけられてますよね。そうすると僕も二次被害くらいませんか?
「おまえら、紗夜先輩に目つけられてる?」
「ひ、氷川先輩すか?」
「つつつつけられてないっすよ! ……な?」
「そ、そうだよ!」
あ、こいつら終わってんな。紗夜先輩に目をつけられてるなら俺は極力関わりたくないんですよ。だってあの人早とちりだし、アホなんだもん!
「断ってもいい?」
「そ、そんなこと言わずに!」
「はぁ……わーったよ。その代わり、お前ら二度と理由なしに悪さすんなよ。そしたら今度はマジで〆るからな」
「うっす! カシラ!」
「あ、お兄ちゃん話し終わった? 注文終わったからお会計お願い!」
1号2号3号と話してたら六花達が注文終わらせてたらしい。流石で俺の妹だ、えらいえらい。
「値段値段……っては?」
なんかかき氷が人数分買ってあったんですよ。そして焼きとうもろこしだけじゃなくて焼きそばに瓶ラムネと瓶コーラもあったんですね。俺の大好物のきゅうりの1本漬けもあったんだけど……
「これで樋口吹っ飛ぶのかよ」
「先輩、ご愁傷様です」
「これも六花のためだ……バイトがんばろ」
財布が痛い、頭が痛い。でも不思議と心は楽なんですね。だって目の前で焼きとうもろこし頬張ってる六花が天使に見えるから。
「黒いシュワシュワやっぱりおいしい!」
「コーラが黒いシュワシュワならラムネは白いシュワシュワだね」
「そんなこと言ってるとかき氷溶けちまうぞ」
でもかき氷って溶けた方がうまいんだよな。シロップと溶けた氷がいい感じに混ざりあってちょうどいい味の濃さになる。ついでに練乳もあれば最高なんだけど、今日はなんかいいや。
「お兄ちゃんのって何味?」
「俺のはブルーハワイ。かき氷はこれしか勝たん」
「へぇ〜、隙ありっ!」
「あ、俺の食うなって!」
「あこもそう兄の食べる!」
せっかくゆっくり混ぜて溶かして美味しく育ててたかき氷が六花とあこに食べられました。でも恨みはしないんですよ。なにこのド天然な2人。マジでそろそろ年下属性つきそうで怖い。
「なんでか六花と先輩がお姉ちゃんと有咲先輩に見えてきたんですけど」
「俺は有咲みたいにツンデレじゃねぇ」
「そういうところですよ。六花に甘えられてて嬉しいくせに」
「ほう、そんなこと言うやつにはこうやってやる!」
「え、ちょっと!」
俺の必殺Part1、溶けかけかき氷を不意打ちで食べさせる。あ、ちなみにこれ今考えました。
「先輩、こぼれてベトベトなんですけど」
「俺は悪くない。からかってきた明日香が悪い」
「ひどいなー、先輩に虐められて私悲しいなー」
「ア、ハイ、すいませんでした」
「やっぱり先輩ってチョロい」
完璧に明日香に嵌められたわ。六花とあこは絶対無意識だけど明日香はちゃんと考えて嵌めてくるからな。要注意要注意。
「お兄ちゃん……?」
「おわっ!? ろ、六花、なにもしてないからな? 明日香とやましい事なんかしてないからな!?」
「もぅ、そんなの知ってるよ。お兄ちゃんは私以外に興味ないって知ってるし、明日香ちゃんにも幻滅されてるって知ってるから」
それはそれでかなり心に突き刺さる。
「それよりさ、ビーチバレーしようよ! 絶対楽しいよ!」
「しゃーなし、やるか」
というわけで始まりましたビーチバレー対決。対戦チームはあこ&明日香VS六花&俺です。実況は俺でお送りします。
「お兄ちゃん誰に話してるの?」
「誰も知らない誰か」
「ま、いっか。はじめよ!」
ポンポンポンとゲームは進んでいきます。だいたいあこが「バーンッ!」って言ってスパイク打とうとするけど、身長の問題でネットにあたるからだいたい六花と明日香の対決になってた。
「やった! やったよお兄ちゃん!」
「よしよし、よく出来ました」
「今って何点差ですか?」
「覚えてる限りだと俺らが2点勝ってる」
いつもなら六花はドジるのに今日はドジらないんだよ。後で反動来そうだけどなぁ〜。
「私、先輩のスパイク見てないんですけど」
「え、見たいの?」
「結構みたいです」
「じゃ1回だけな」
ふん、見てろよ明日香。俺が先輩らしくかっこいいとこ見せてやる。
「俺の必殺Part2……ってミスったァァァ!」
「え、ダサ。あんなにカッコつけたのにそれの3倍ぐらいダサいんですけど」
「ごめんなさいごめんなさい。イキっててごめんなさい」
「でもそう兄の必殺はカッコよかったよ!」
カッコつけたらネットに当ててアホやった。ダサいって言われるのもしゃーないわ。それにあこのフォローも有難いけど逆に突き刺さるものもある。
「で、疲れて2人は寝てると」
「そういうわけです」
帰りの電車、六花とあこは疲れ切って爆睡中。明日香は保護者らしくちゃんと起きてました。でもね、六花とあこの寝方が問題なんだよ。
「なんで六花は俺に寄りかかってるわけ?」
「先輩の方がちょうどいい高さだからですよ。そんなこと言ったらあこはどうなるんですか?」
六花は俺の肩に頭乗せて、あこは明日香の肩に頭乗せて寝てる。ま、別にいいんですけど、よくもないんですね。
「あー楽しかった」
「楽しかったけど現在進行形で疲れてるわ」
「ま、楽しかったならいいじゃないですか」
「それは言えとる」
やっと夏休みに入ったんだ、今年の夏祭りは誰と行くかな。最悪1人、最高1人、六花と行ったらやばいこと間違いなし。あ、ますきでも誘ってみるか?
「それじゃ私も少し寝るんでついたら起こしてください」
「だからって人の肩に頭乗せないで貰えますかね?」
「いいじゃないですか。今日1日遊んだのに先輩の為に頑張って起きてた可愛い後輩だけが持つ特権です」
なんで俺の後輩はこんなにあざといんだろう。まぁ六花に見られてないだけいいか。見られてたら……俺がオワル(色んな意味で)
次回
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スイカ割りはスターバーストストリーム