俺の(元)妹はギター以上に俺のことが好きらしい   作:鷲鷲鷲

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高校3年の夏休みなのではしゃぎます

とりあえず来月の25まで毎日投稿する勢いで頑張ります


16話 妹は看病させたくないらしい

 岐阜から帰ってきて数日。六花は宣言通り俺の部屋にずっと泊まっている。

 今年の夏はいつもより暑く、日光も眩しい。

 そんな中俺は、ベッドから動けずにいた。

 

「こ、こんな時に夏風邪ひくなんて……」

 

「龍吾先輩もひいたらしいから移っちゃったのかな」

 

 あのスカポンタンのせいで俺まで風邪ひくことになるとは思ってもみなかった。幸い、バイトはますきに変わって貰えたから助かった。その代わりに今度買い物に付き合えだと。

 

「あ、そろそろバイトだ」

 

「気をつけていけよ」

 

「うん、お兄ちゃんも無理しちゃダメだからね。明日香ちゃんに頼んだから後で来てくれると思うけど、変なことしちゃダメだからね」

 

「わーってるって」

 

「本当だったら私がしてたのに……まぁ、今日は我慢したげる」

 

 いつもなら風邪ぐらいどうってことないのだが、今回は熱が39℃もあり、喉もガラガラしていて、体がとてつもなくダルい。

 誰のせいとは言わないが、新学期が始まってからの疲れが一気に出たって考えるしかない。ていうか、むしろここまで頑張ってこれた俺をほめて? 

 

「せんぱーい、来ましたよー」

 

「来なくても良かったのに」

 

「蒼太くーん! 遊びに来ちゃった!」

 

「あ、お帰りいただいて大丈夫です」

 

「ひ、ひどい」

 

 明日香が来てくれたのは助かる。だけど香澄、お前はなんで来たんだよ。まぁ予想するに「あっちゃんが行くなら私も行く!」とか言って明日香について来たんだろうな。こうなったらどうしようもない。なるようになれ。

 

「で、立ってて大丈夫なんですか? 39度もあるんでしょ?」

 

「だ、大丈夫だってんの 」

 

「へぇ〜……えいっ」

 

「おわっっ!?」

 

「そ、蒼太君!?」

 

 我、一生の不覚なり。

 ちょっと強がってたんですけど、無理でした。

 熱もあって、アホだるいのに何してんだ俺。うん、しばらく寝よう。

 

 

 

 

 

 

「あったまいてぇ……」

 

「あ、あっちゃん、蒼太君起きたよ〜」

 

「何この状況」

 

「んー、膝枕!」

 

「そりゃ分かるわ」

 

 目を覚ましたらソファーで香澄に膝枕されてた。

 真っ先に疑問符が頭に浮かんだけど、この状況が六花にバレた時のことが一気に頭に流れ込んできてまた頭が痛くなってきた。

 

「あ、先輩起きたんですね。お粥食べます?」

 

「そういや朝からなんも食べてねぇや」

 

 最近あこと燐子先輩とNFOを夜遅くまでやってるから、六花より起きるのが遅くなってるんだよな。まぁ最近は紗夜先輩も混ざってきて、六花の声が入ると大波乱になるんですけども。

 

「はい、食べさせてあげる」

 

「遠慮します」

 

「うぅ……蒼太君が構ってくれないよぉ〜」

 

「はぁ……わーったよ。食べさせてくださいませ」

 

「うん!」

 

 なんかすっごい変な気分。

 看病されてる感じはするんだけど、逆に香澄の世話してる気分になる。どことなく香澄と六花が似てるって思っちまうんだよな。どこって聞かれると難しいけど……甘え方とか? 

 

「食べたら寝ててくださいね」

 

「え、洗濯物とか掃除とかやんなきゃ」

 

「全部やっときますから。安心して寝ててください」

 

「あっちゃんはね、家でも家事やってるんだよ!」

 

「うーん想像通り」

 

 夏休みと言っても、買い物してバイト行って勉強して六花の面倒見てだから、睡眠時間は学校がある時とあんまり変わってない。

 もうこの際だ、明日香に頼ろう。そして今度なんか作ってご馳走しよう。疲れきった俺の頭だとそれしか考えられない。

 

「で、なんで寝るってんのにいる訳? 風邪移すぞ?」

 

「大丈夫! 私、風邪ひかないから!」

 

「元気なのは分かるが、生憎ベッドは1人用だ」

 

「でもロックの髪の毛あるってことは一緒に寝てるんでしょ?」

 

「ぐっ……そ、それは……」

 

 なぜか一緒に寝たがる香澄に嫌なことを指摘される。

 君のように感がいいガキは嫌いだよ。あ、最後の方嘘だけど。

 

「それにさ、一緒に寝た方が温まっていいんじゃない?」

 

「もう知らん。勝手にしなさい」

 

「勝手に一緒に寝るね!」

 

 2人で寝るってなるとベッドが狭く感じる。

 いつも六花と寝てるやんって言われましても、勝手に入って勝手に出ていくんで狭く感じることは稀なんですよ。

 

「あーねみぃ」

 

「おや、しゅみ〜」

 

「なんで人の布団でそんな早く寝れんねん」

 

 とか言ってる俺も秒速で意識が飛んで行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、どれぐらい寝たか知らないけど目が覚めました。

 まだ頭は痛いけど、朝に比べたら全然大したことないレベルにスっトントン。

 

「ん〜、蒼太君おはよぉ……」

 

「香澄も起きたんかい」

 

「なんかぐっすり寝れたの!」

 

「へぇへぇ、よかったでござんす」

 

 あとはこの状況を六花に見つからなければ平和に今日を終われる。

 香澄と一緒のベッドで寝起き、しかも暑かったからパジャマ半分開いて寝てたから、あいつが見たら変な妄想しかねない。

 

「うし、具合良くなっt『お兄ちゃん! 大丈夫!?』あうぅ……」

 

「お兄ちゃん、変なことしないでって言ったよね? なのになんで香澄先輩と一緒に寝てるの?」

 

「まず落ち着いて話そうぜ?」

 

「そうだね。ちゃんと着替えてからお話しようか」

 

 えーとですね、これはこれでヤバめのヤバヤバのやつですね。

 もう言葉にしょうがないぐらいやっべーい状況なんだよこれ。俺終わったかもしれん。

 

「言い訳は?」

 

「言い訳と言いますかなんと言いますか、許してください」

 

 リビングで正座させられて説教されてます。

 香澄は正座してないけど、六花の威圧感に気圧されて明日香に抱きついて怯えてる。うん、そうやってた方がいいぞ。

 

「これに関してはお姉ちゃんと蒼太先輩が悪いと思う。どっちかって言えば蒼太先輩の割合が多いけど」

 

「あ、明日香までそんなことを……」

 

「まぁ、ちょっと怒ってるんで」

 

 なんか明日香にしたっけ。ってことよりも問題は六花だよ。真面目にどうしよう。打開策が考えつかない。

 

「お兄ちゃん、どうするの? 明日香ちゃんまで怒らせちゃってるじゃん」

 

「どうしたら許していただけますでしょうか」

 

「蒼太先輩の得意料理フルコースで」

 

「私もそれでいいよ」

 

「それじゃ私も!」

 

 六花と明日香は分かるけど、なんで香澄まで? 

 もうしょうがない、こうなったらとことんやって許してもらった方が楽だ。

 

「なら買い物行くからな」

 

「お兄ちゃんとお買い物♡」

 

「絶対狙ってたやつ」

 

 なんか六花って毎回狙ってやってる気がする。

 でも毎回そうなるだろうって言う希望的観測をしているとそのうち痛い目見ると思うんだよね。特にこの間なんか椅子に縛りつけられたし! 

 

「まぁ、私も狙ってやったんですけど」

 

「明日香にも要注意しろと」

 

「要注意しても遅いかもしれないですよ?」

 

「それはどういう意味で」

 

「教えませーん」

 

 なんだろう、1番信頼してた明日香までそっち側に行こうとするのやめてもらえます?




なんだろう、1ヶ月毎日投稿できる気がしない
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