しなの型ミサイル護衛艦一番艦しなの、彼の行く末は...   作:USMC

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第3話

前回の続き!

 

しなの

「これより、本艦は横須賀鎮守府第3艦隊の救援に向かう!各部戦闘部署発動!対空・対潜・対水上警戒を厳となせ!」

 

副長妖精

「了解!」

 

 

 

 

━━時雨side━━

 

時雨

(やられた...まさか哨戒任務中に敵の待ち伏せに会うなんて...!)

 

満潮

「っ!」ドーン

 

時雨

「満潮!」

 

満潮

「だ、大丈夫よ...ただのかすり傷...」

 

時雨が率いるこの艦隊は、鎮守府近海の哨戒任務中に敵の待ち伏せを受け、全員が中破し、また弾薬なども途中で底をついたことから、彼女達は只ひたすら敵から逃げている状況であった。

 

叢雲

「ちょっと、ヤバいわよ!燃料がそろそろなくなるわよ!」

 

時雨

「え?」

 

時雨はふと燃料計を見る...残りの燃料を示す針が燃料切れを示す赤色のラインまでさしかかっていた

 

時雨

「っ!」ドーン

 

時雨のすぐ近くに敵の砲弾が着弾した、敵は徐々に追い付いてきている

 

時雨

(誰か...助けて...)

 

その時だ、時雨の願いが叶ったのか、無線機から男の声が聞こえてきた...

 

???

『This is the Japanese Defense Navy This is the Japanese Defense Navy

To the Navy approaching here Please state your fleet is currently approaching the Japanese escort ship, your affiliation and purpose of navigation.』

 

時雨

(英語?なんで...?)

 

その無線は他の艦娘たちも聞いていた

 

陽炎

「何この無線は?英語?」

 

叢雲

「敵の無線かしら?」

 

すると、次は無線機から日本語で男の声が聞こえてきた

 

???

『本艦に接近中の艦隊へ、こちらは日本国国防海軍所属護衛艦しなのである。貴艦隊は現在日本国護衛艦に接近している、貴艦隊の所属と航行目的を述べよ』

 

時雨

(日本国?国防海軍?護衛艦しなの?どう言うこと...?)

 

陽炎

「今日本って言った?」

 

叢雲

「けど国防海軍って、うちは日本海軍だし、それに護衛艦しなのって何よ?聞いたこと無いわよそんな艦種」

 

満潮

「敵の罠かしら?」

 

時雨

(確かに...敵の罠の可能性も無いとは言えない...けど...もし敵では無かったとしたら...助けてくれるかも知れない...!)

 

時雨は無線のスイッチを押し...

 

時雨

『こちらは日本海軍、横須賀鎮守府第3艦隊所属、

駆逐艦時雨!本艦隊は敵の奇襲攻撃を受け、私を含む4名が中破!後方から敵艦隊接近中!救援求む!』

 

 

満潮

「ちょっ、時雨!何して...」

 

叢雲

「そうよ!敵の罠かも知れないのよ!」

 

時雨

「大丈夫」

 

時雨はそう一言言い静かに相手の返事を待った...

 

 

 

 

ーしなのside━

 

しなの

『横須賀鎮守府第3艦隊へ、こちら護衛艦しなの、そちらからの救援要請を確認した、これより敵艦隊に対して攻撃を行う、出来るだけ敵から離れていてくれ』

 

時雨

『こちら横須賀鎮守府第3艦隊、了解』

 

しなの

「よし...しなのより総員に達する、対空、対水上戦闘よ~い~!」

 

しなの

「副長妖精、俺はCICに向かう、艦橋での指揮は任せたぞ!」

 

副長妖精

「了解しました!任せてください!」

 

 

━しなのCIC━

 

しなの

「敵艦の数と、艦種は?」

 

追尾担当士官妖精

「敵艦の数は6、艦種は空母1戦艦1重巡2軽巡2です、また敵空母の艦載機多数!」

 

しなの

「了解した、まずは敵の航空機から片付ける!対空戦闘!」

 

攻撃指揮官妖精

「了解!対空戦闘!」

 

しなの

「前甲板VLS23式中SAM、1番から12番!発射よ~い!目標*1A1~A10!」

 

対空戦担当士官

「了解!前甲板VLS23式中SAM1番から12番発射用意!目標A1~A10!」

 

ミサイル担当士官

「目標データ入力完了!発射用意よし!」

 

しなの

「てぇー!」

 

ミサイル担当士官

「Missile launch!」

 

バシュンー!

 

しなの前甲板VLSから合計48発の23式中SAMが発射され、敵空母の艦載機に向かっていく

 

ミサイル担当士官学校

「23式中SAMインターセプトまで...5!4!3!2!1!...

マークインターセプト!A1~A10の撃墜を確認!」

 

しなの

「了解、最後に敵艦を片付ける!水上戦闘!後部SSM

25式艦対艦誘導弾1番から6番!発射よ~い~!目標!*2F2-1からF2-6!」

 

水上戦闘担当士官妖精

「了解、後部SSM、25式艦対艦誘導弾1番から6番!発射よ~い~!目標F2-1からF2-6!」

 

ミサイル担当士官妖精

「後部SSM、25式艦対艦誘導弾1番から6番発射用意よし!」

 

しなの

「てぇー!」

 

ミサイル担当士官妖精

「Missile launch!」

 

しなのに搭載されている25式艦対艦誘導弾4連装発射筒

から6発の対艦ミサイルが発射され、それぞれ敵艦に向かっていく...

 

ミサイル担当士官妖精

「25式艦対艦誘導弾、目標到達まで...5!4!3!2!1!

目標...ターゲットキル!」

 

追尾担当士官妖精

「レーダー上に敵影なし」

 

しなの

「よし...対空、対水上戦闘用具収め~」

 

攻撃指揮官用具

「対空、対水上戦闘用具収めよし」

 

しなの

「ふぅ...皆よくやってくれた」

 

しなの

「だが、まだ気を抜くなよ、引き続き対空、対潜、対水上警戒を厳とせよ!」

 

攻撃指揮官妖精

「了解!」

 

 

そしてしなのは横須賀鎮守府第3艦隊旗時雨に被害状況の確認のため無線を行う

 

しなの

『こちら護衛艦しなの、横須賀鎮守府第3艦隊旗艦時雨へ、敵艦隊の撃破を確認した、そちらの被害状況は?』

 

時雨

『こちら横須賀鎮守府第3艦隊旗艦時雨、まず救援感謝します。こちらの被害状況は全員が中破している状態で、また、燃料もほとんどありません』

 

しなの

『了解した、これより横須賀鎮守府第3艦隊の救助に向かうが、よろしいか?』

 

時雨

『はい、お願いします』

 

しなの

『了解、数分でそちらと合流する』

 

時雨

『了解』

 

しなの

「これより本艦は横須賀鎮守府第3艦隊の救助に向かう!取り舵いっぱい!最大戦速!」

 

副長妖精

『了解!取り舵いっぱい!最大戦速!』

 

護衛艦しなのは救助の為、最大戦速で時雨達がいる方向に向かった...

 

━時雨side━

 

しなの

『横須賀鎮守府第3艦隊へ、こちら護衛艦しなの、そちらからの救援要請を確認した、これより敵艦隊に対して攻撃を行う、出来るだけ敵から離れていてくれ』

 

 

時雨

(!来た!)

 

時雨

『こちら横須賀鎮守府第3艦隊、了解』

 

陽炎

「攻撃するっていっても...」

 

叢雲

「てか、まず電探にすら映ってないんだけど...その...護衛艦しなの?だっけ?」

 

満潮

「ヤッパリ罠なんじゃ...!」

 

その時!

 

陽炎

「あ!時雨!敵機!」

 

時雨

「え?」

 

時雨に向かってくる敵機...その敵機の翼下には黒光りする二つの爆弾があった...

 

満潮

「時雨!」

 

時雨

「ぁ...」

 

時雨に爆弾が落とされる直前...!

ドオーンと大きな爆音と共に敵機が爆発し、その残骸が海に落ちていく...

 

満潮

「え...」

 

陽炎

「何が...」

 

時雨

「...!あれは...!」

 

時雨か見たものとは、矢のように細く、後ろからは炎を吐きだし、もの凄い速さで空を飛翔する物体だった...そして、それは1つではなく無数の物が敵の航空機を次々と撃墜していく...

 

満潮

「なに...これ...」

 

陽炎

「分からないけど...取りあえず...凄い」

 

そして、撃破されるのは航空機だけではななく、敵艦も次々に撃沈されていく...

 

叢雲

「本当に何が...」

 

時雨

「...スゴい...」

 

目の前の出来事に圧倒されていると、しなのからの無線がはいる

 

しなの

『こちら護衛艦しなの、横須賀鎮守府第3艦隊旗艦時雨へ、敵艦隊の撃破を確認した、そちらの被害状況は?』

 

時雨

『こちら横須賀鎮守府第3艦隊旗艦時雨、まず救援感謝します。こちらの被害状況は全員が中破している状態で、また、燃料もほとんどありません』

 

しなの

『了解した、これより横須賀鎮守府第3艦隊の救助に向かうが、よろしいか?』

 

その問いに...

 

時雨

「皆どうする?」

 

叢雲

「良いんじゃない?自力で鎮守府に帰ろうにも、燃料も無いし、それに助けてくれるっていってるんだし、断わる理由も無いわ」

 

陽炎

「それもそうね」

 

満潮

「私も賛成よ」

 

時雨

「分かった」

 

時雨

『はい、お願いします』

 

しなの

『了解、数分でそちらに合流する』

 

時雨

『了解』

 

そして無線は切れる

 

満潮

「なんて?」

 

時雨

「救助に来てくれるって」

 

満潮

「そう...」

 

陽炎

「それにしても、何だったのかしら...あの攻撃は...」

 

叢雲

「そうね、砲撃...とは違ったわよね...?」

 

陽炎

「案外未来の兵器だったりして」

 

満潮

「いくらなんでもそれは無いでしょ...」

 

すると、電探にこちらに向かう反応を見つけた

 

叢雲

「ん?電探に反応が...」

 

時雨

「どうやら来たみたいだね」

 

陽炎

「この距離で探知って...電探の調子が悪いのかしら?」

 

そして、時雨達が見たのは...

 

「「「「え...?」」」」

 

...船体が所々角ばり、変わった形をした巨大な軍艦だった...

 

 

 

 

 

 

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それでは、次回もお楽しみに!


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