漫画家と魔法少女は黄金楽土の夢を見ない   作:砂上八湖

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遅くなって大変申し訳ありません。
お待たせした分、長めになっております(区切りどころがなかったとも云う)

このシリーズ最初のスタンドバトルなので、敵が超☆小物なのは仕様です。

※追記
今後の展開が成立しなくなるガバを発見したので、後書きの内容を一部修正しました


第2話「怪盗を捕まえよう⑤」

 

 フェイトは戦慄した。

 自分を庇った漫画家の背中に、幾つもの破片が突き立てられている。

 いや、もはや『破片』ではなく『瓦礫』と呼ぶ方が相応(ふさわ)しい大きさだ。人を深く傷つけるには十分すぎる大きさだった。

 それほど落下速度があった訳ではなかったからか、深々と身体に突き刺さってはいないようだったが、それでも『身体に刺さっている』という事実は深刻だった。

 

 ただ、増大した質量に対して刺さり具合が浅すぎるようにも思える。

 

「ぐぅ……っ」

 

「露伴先生! なんて無茶なことを!

 私ならシールドも張れたのに……!」

 

 小さな破片が掠めたのだろうか。

 頭部から出血している露伴に、フェイトは涙を浮かべながら心配と抗議が混ざりあった声をあげてしまう。

 

「……子供に庇われて」

 

 呻くように露伴は声を喉の奥から絞り出し、身を僅かに(よじ)って破片を振り落とした。

 

「それを何も考えずに甘受するようなヤツは大嫌いだし、そんなヤツに僕はなりたくないね」

 

 だからと言って、と露伴は言葉を紡ぐ。

 

「何も考えずに庇うほど僕もバカじゃあない」

 

 ペラリ。

 露伴の右肩が本のページのように(めく)れる。

 そこには露伴本人に関する情報が記載されていたが、この中に彼自身が直接書き込んだ文章が加えられていた。

 

【背中の筋肉を極限まで硬直させる】

 

 破片が深く刺さらなかった理由がこれだ。

 鍛え上げられた筋肉を収縮させると、かなりの硬さになるという。それこそ一般人が繰り出すナイフの刺突を弾いてしまうほどに。

 健康的に漫画を執筆するという理由だけで、人並み以上に鍛えていた露伴だからこそ可能な『自分自身への命令』であった。

 

 ヘブンズ・ドアーを起動して命令文を消し去り、背中を中心とした硬直を解く。

 身を低くしつつフェイトから離れ、物陰に隠れながら相手の様子を窺う露伴。

 無傷とはいかなかったので、その呼吸はやや荒い。

 

「まあ、明日は酷い筋肉痛に悩むだろうがね」

 

「先生……」

 

「僕のケガの事は()()()()()()()()()()、フェイト君。

 いま一番重要なのは、ヤツのことなんじゃあないか?」

 

 ジロリと睨むと執務官候補生は言葉を詰める。

 

「うぅ」

 

 少女が職務中であるという状況を強調し、視点の切り替えを促した。

 

「チラリとでもヤツの姿を確認できたか?」

 

「……あの状況でしたから、はっきりとは確認できませんでしたけど──バルディッシュ?」

 

 フェイトは優秀な愛機に確認をとる。

 

《少なくとも物陰から物陰へと移動する動体反応は、あの瞬間において検知されませんでした。

 マスターとミスター露伴を攻撃した位置からは未だに動いていないものと推測されます。

 ただ問題は──》

 

 バルディッシュが言い淀んだ続きを、黒いデバイスのマスターが引き継いだ。

 

「彼が完全に身を隠せるほどの大きさの遮蔽物が見当たらない」

 

《……Yes,sir》

 

 そんな主従の会話を聞いていた露伴は「なるほど」と一人ごちる。

 

「だとすれば僕の仮説を検証する必要があるな」

 

「仮説?」

 

「上手くいけば一石二鳥な検証なんだが……

 フェイト君、たしか君の魔法はビカビカとやたら光ってたよな?」

 

 漫画家から寄せられた確認に、もっと他に言い方はなかったのだろうかとフェイトは思わずにはいられなかった。

 

 

◼️09◼️

 

 

 備入は2度目の攻撃以降は息を潜めていた。

 

 先程まではベラベラとまくしたてていたが、やや冷静さを取り戻してからは「あれは我ながら興奮しすぎた」と反省してる。

 せっかくこちらの位置を気取られずにいるのだから(反響させているとはいえ)わざわざ声を上げ続けて位置を特定されても困るのだ。

 

 ただでさえ、スタンド能力だか何だかよく分からないバリアに閉じ込められているのだから尚更だろう。

 

(そう、この訳の分からねェバリアから脱出するには、あの2人を倒さなくちゃならねェんだよな)

 

 彼自身、自分が繰り出した攻撃が『攻撃力』という点で決定打に欠けることは承知している。

 己のスタンド『スマッシング・パンプキン』で直接攻撃すれば話は別なのだろうが、それは本体である自分を敵の前にさらけ出すことを意味するのだ。

 

(……本体である俺自身は、いたって普通の人間だ。

 格闘技の経験があるわけでも、特に体を鍛えてるワケでもねェ。

 そんな俺が、あんなおっかない『武器』にしてるガキと戦えるはずがねェ)

 

 本物であれ武器型のスタンドであれ──本体が使いこなせなければ、あんな形状の武器を取り出したりはしないだろう。

 接近戦になれば確実に負ける。

 

(情けねェ話だが、そこは自信を持って断言できるぜ)

 

 だからこそ備入は大質量による連続奇襲攻撃で、変な組み合わせの2人を削り殺そうと画策していた。

 こと戦闘においては決定力に欠ける能力であるため、本来なら時間をかけてジワジワと削っていくところだが……今回はそうもいかない。

 

 ゲストとして招かれた2人の戻りが遅ければ、確認をしに警備員が来るかもしれない。破壊された展示品を見られたら警察を呼ばれるかもしれない。

 バリアに阻まれたまま包囲されてしまうかもしれない。

 そうなったとしても、逃げられる自信はある。

 しかし大怪盗として華々しくデビューする予定だった初仕事を、そんな不様な形で台無しにしたくはない。

 

(となると、この展示エリアごと破壊するつもりで一気にカタをつける必要があるな)

 

 初仕事は非破壊のままスマートに終わらせたかったが、仕方がない。

 次回からスマートにやればいいさと、気持ちを入れ換えた備入が行動に移そうとした──その矢先。

 

 閃光が(ほとばし)る。

 

 細くて鋭利な光の砲弾が、放電を伴いながら薄暗い展示エリアの空間を一直線に駆け抜けたのだ。

 位置的に目撃することはできなかったが、そのまま壁に……いや、バリアに衝突したらしい音も耳に届いた。

 備入が身を隠している場所からは遠く離れた、更には高い位置を飛んでいったようなので、彼を直接狙ったものではないのは明らかである。

 それは相手が未だに彼の居場所を掴めておらず、牽制も兼ねて適当な場所を攻撃したという証左でもあろう。

 

 だが問題はそこではない。

 

(向こうも派手な飛び道具持ってるじゃねえか!)

 

 パッと見た印象だとコチラは投石器で、アチラは戦車砲といった性能差がありそうだった。

 そんなことを考えている間にも、更に一条二条と雷光の砲弾が次々と撃ち込まれていく。そして響くバリアへの衝突音。その都度、パッと明るくなる。

 今のところ放たれる方向もバラバラで至近弾は無いが、一気に畳み掛けようとした備入の気勢が削がれる形となった。

 

 だが備入の心に焦りはない。

 

(展示品を壊したくないのか、遮蔽物には直撃させてこねェな。

 おおかた『見た目が派手な威嚇』で俺を動揺させ、迂闊に動くよう誘導するのが目的だろ)

 

 その動きを察知して位置を割り出す腹積もりだと、備入は露伴たちの作戦を読む。

 

 光弾、衝突、閃光。

 

(残念だったな、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 スマッシング・パンプキンを握る手に力を込めつつ、口許には嘲りが浮かぶ。

 

 光弾、衝突、閃光。

 

(逆に派手な威嚇を囮にしてやる。

 そんで敢えて接近して奇襲する……奇襲して一気に押し潰すしか勝ち目はねェッ!)

 

 勝利へのビジョンに見通しを立てた備入は、ふと自分の周囲の光度が上がっていることに気付いた。

 

 シュルシュルと、音が聞こえる。

 上方から聞こえてくる。

 

 音の方向に視線を向けると、例の光弾が幾つも空中に静止していた。

 頭上から半包囲する形で──その切っ先をドリルのように回転させながら──全て彼が隠れている遮蔽物へと向けている。

 

(いっ、いつの間に……ッ!!

 これはあのガキのスタンド…… いや、それよりも……なんで俺の位置が……ッ!?)

 

 そこまで考えていた備入の視界に、その疑問に対する解答となる『光景』が写り込む。

 

 光と雷を放つ何発もの砲弾が『光源』となり、長く延びた影が壁に揺らめいていた。

『遮蔽物に隠れる人型の影』が。

 備入自身の影が。

 

(しッ、しまった……! この派手な弾は威嚇のためじゃあねェッ!

 様々な角度から影を作り、その中から『人の形をした影』を探すためかッ!)

 

 慌てて逃げようとするも遅かった。

 瞬間的に高速回転を始めた光弾──フェイトが最も得意とする方向転換機能付き射撃魔法『プラズマランサー』──が、一斉に『影』の(ぬし)へと殺到する。

 着弾した光の短槍群が遮蔽物や床板を粉々に砕き、同時に備入の身体にも次々と命中した。

 

「うげぇあああァーーーッ!!」

 

 非殺傷設定で威力が抑えられていたとはいえ、命中時の衝撃と付随効果となる『感電』のダメージは、一瞬でも意識を飛ばすには十分であり、反動で爆心地から大きく吹き飛ばされるほど強烈であった。

 

 再びその姿を視認することができたフェイトは驚愕する。

 

 破壊されて投げ出される形となった備入の身体は、

 ()()()3()0()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

◼️10◼️

 

 

「小人族!?」

 

「……いや、なるほど。そういうスタンド能力か」

 

 転がり出てきた『小さな男性』を見て種族的(ファンタジー)な視点で驚くフェイトに対し、露伴は能力的(リアル)なものとして把握する。

 

 小さい肉体(ボディ)で一斉攻撃を受けたためだろう、雷属性の魔力弾によって服の所々が焦げて破損し、文字通りズタボロの状態で床に横たわる自称『怪盗』を観察するように眺めながら露伴は推測を並べていく。

 

「つまりヤツのスタンド能力──『スマッシング・パンプキン』といったかな?

 まあ要するに、あのスタンドで叩いた物体を『大きくする』のではなく『サイズを変える』んじゃあないかな」

 

 クジラの骨格標本が消えたように見えたのは、一瞬で持ち運び可能なサイズに『縮めた』からだろう。

 更には自身のサイズも小さくし、カメラの死角を突きながら物陰から物陰へと移動することで監視網に引っ掛からないようにしていたのだ。

 

「標本を盗む直前に姿を晒したのは、怪盗としての演出だろう?

 やたら(こだわ)っていたしな」

 

 小馬鹿にするような再確認。

 こういう所さえなければ尊敬できる大人なのだけれど、とフェイトは綺麗な眉を八の字にする。

 

 その挑発に乗ったわけではないのだろうが、ボロボロの備入が震える両手で支えながら立ち上がった。

 効果が切れたのか、元の身長へと戻りながら。

 

「チックショウがァァァ~~~、ナメてンじゃねェぞビチグソ共がァァァ~~~ッ」

 

 怨嗟の混じる罵倒の声。

 それでも感電のショックと魔力弾による衝撃は抜けきれておらず、ハァーッハァーッと呼吸は荒く、顔にも大量の汗が浮かび(したた)り落ちている。

 

「俺はッ 俺は夢を叶えて『天国』へ行くんだッ!

 約束された『天国』へッ! 誰にもッ! 邪魔はさせねェッ!!」

 

 肺の奥から──いや、汚れた魂から(しぼ)り取るように、備入の口から『願望』が吐き出される。

 

(『天国』だって?)

 

 妙な言い回しに露伴は違和感を覚える。しかし相手が立ち上がってきた以上、意識をそちらへと集中させる。

 

「無駄な抵抗はするんじゃあない。

 この距離なら破片を叩いて飛ばすより、僕のスタンド能力を叩き込む方が速い。

 つまり僕達の『勝利』ってヤツだ」

 

 露伴も立ち上がり、見せつけるようにポーズを取りながら二重に宣告する。

 

「うるせェェーーーッッッ!!

 俺の『天国』行きを邪魔するンじゃあねェーーーッ!!」

 

 甲高い絶叫。

 その音と共に備入が突進してくる。

 それを確認した露伴は軽い溜め息を()くと『ヘブンズ・ドアー』を出しながら歩を進めた。

 

 あと少しで備入の身体が『ヘブンズ・ドアー』の射程距離に入ろうかというタイミングで。

 

「テメェのスタンドが何だろうとッ そのガキのスタンドが攻撃してこようとッ!」

 

 右手に握りしめていた自身のスタンド──『スマッシング・パンプキン』を大きく振りかぶると、そのままアンダースロー気味に床へと叩きつけた。

 人造大理石の床板が(えぐ)られるように砕け散って備入よりも前方に飛ぶ。

 

「防御しながらテメェらを圧し潰すッ!」

 

 瞬間、飛来する破片全てが数メートルもの大きさへと『拡大』され、突進する備入の姿を覆い隠す。

 さながら無数の巨大な盾が……いや城壁が津波のように押し寄せてくるかのようだ。

 備入は更に『拡大』させるべく、再びカボチャ頭の戦槌を振りかぶる。

 

 しかし、そんなものが目前まで迫っているというのに露伴は冷静だった。

 

「やれやれ。

 僕は忠告したぞ。『無駄な抵抗』だってな」 

 

 フェイトも冷静にバルディッシュを構える。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「『天国』へ行きたいだって?

 なら既に案内しているさ、僕の『天国の扉(ヘブンズ・ドアー)』がな」

 

 露伴の呟きは備入の耳には届かない。

 だが目の前に展開されている人造大理石の城壁に『本来ならあり得ないもの』が存在していた。

 

『絵』だ。

 赤い染料──更に観察すれば露伴の血液だと判っただろう──で描かれた『絵』が、瓦礫に──床板に描かれていた。

 大鎌を構えたツインテールの天使、そんな『絵』が。

 

「突進してきた瞬間、ドリッピング画法で床に描き込んでおいた」

 

 やはり露伴の言葉は届かない。

 代わりに『絵』が視界に飛び込んできた途端、備入の顔面が「バッサァァーーッ!」と本のように『開いた』。

 同時に備入の身体から自由が奪われる。

 振り上げた腕も動かない。振り下ろせない。

 

 備入は知る由もないが……

『露伴が描いた絵を見せることで相手を《本》にする』

 これは露伴が『ヘブンズ・ドアー』を身に付けた初期の頃に使っていた能力である。

 

(こッ、これがヤツのスタンド能力かッ!?

 だが関係ねェ! このまま突っ込めば二人とも潰せるッ!)

 

 動きを封じられたことに一瞬だけ焦燥感を味わう備入だが、このまま慣性の法則に従えば勝てると踏んだ。

 露伴からの攻撃には驚いたが、無駄な足掻きだと切って捨てる。

 

 彼の誤算は、フェイトという少女も自分と同じ『スタンド使い』だと思い込んでいたことだろう。

 

「《ザンバーフォーム》……!」

 

 結界内に黄金(こがね)色の放電が(ほとばし)る。

 猛襲する瓦礫の波の向こう、露伴の背後でバルディッシュをザンバーフォームへと移行させたフェイトが上段に構え終わっていた。

 

(プラズマランサーを撃ち込む前に、露伴先生が立てた作戦通りだ……!

 降伏勧告(ちょうはつ)したら周囲の被害を考慮せずに──『怪盗』のスマートさを捨ててまで大雑把な攻撃をして来た!)

 

 怪盗デビューの標的として、逆恨みのように自分の職場を選ぶ短絡さ。

 結果の派手さを重視して、クジラの骨格標本を標的にする幼稚さ。

 わざわざ監視カメラに盗む瞬間を見せる自己顕示欲。

 逃げる前に職場での体裁を整えたかったのか、逃亡の時期を遅らせる判断の甘さ。

 

「やることが中途半端なんだよ」とは露伴の総評である。

 

 全てにおいて半端な仕事をするヤツは、最後にプライドすら捨てて大雑把な行動に出て自滅する。

 漫画家業界でも言えることさ、と彼は断じた。

 

 その大雑把な隙を、フェイトも光の刃で断ずるのだ。

 

「雷光一閃ッ! 《プラズマザンバー》ッ!!」

 

《Plasma Zamber》

 

 主従の声が重なり合い、振り下ろした光剣から(まばゆ)い雷刃が閃いた。

 その斬閃は露伴の真横を(まさ)しく(いかずち)の速さで走り抜け、目前まで迫っていた攻防一体の城壁津波に襲い掛かる。

 いや、襲い掛かるという表現は正しくない。

 鎧袖一触。

 元の素材が人造大理石でしかない瓦礫など、非殺傷設定で威力が抑えられているとはいえ、ほんの僅かな妨げにもなり得ない。

 瞬時に城壁は文字通り斬り崩され、そのすぐ裏で行動不能に陥っていた備入へと光刃は到達した。

 

(体が動かねェから防御できな……ッ!?)

 

 備入が脳内で言語化できたのはそこまでだった。

 プラズマランサーの一斉攻撃とは比べ物にならない衝撃が全身を打ち付け、内臓と脳を激しく揺さぶり、骨と筋肉を著しく軋ませ、最後に膨大な魔力ダメージが意識を直接刈り取る。

 

 雷刃による迎撃を免れた他の巨大な飛礫は、漫画家と魔法少女に激突することなく──その代わりに他の展示物を押し潰したが──着弾していく。

 

 意識を失った備入は、それらと反対方向へと吹き飛ばされ……結界の障壁へ激突した。

 そこから更に床へと落下し、既に気絶していた怪盗から「ぐぶええっ」というカエルを踏み潰したような短い哀れな悲鳴が響く。

 

「……あれじゃあ非殺傷設定も意味無いんじゃあないかな、フェイト君」

 

 何本か骨をやっちまってるだろと、露伴は遠くを展望するように右手を水平にかざしながら、やや引き気味にのべた。

 

「あ、あわわわっ!」

 

 最後の一手を任され、ちょっと気合が入りすぎてしまったと慌てふためく魔法少女な執務官候補生であった。

 

 

 




スタンド名『スマッシング・パンプキン』

本体『備入 公巌(びいり きみよし)』

破壊力  :C
スピード :C
射程距離 :D
持続力  :A
精密動作性:C
成長性  :C

ジャック・オ・ランタンの頭部を模した戦槌(メイス)の形状をしたスタンド。
カボチャ部分より下の部分には何本もの棘が意匠されている。
柄の部分はシンプルなデザイン。

直接殴打して攻撃も可能だが、スタンド自体の攻撃力と本体の非力さも相まって決定打にはなりにくい。

このスタンドで叩いた物体のサイズを自由自在に変えられる。
(最小で30センチメートル。拡大する場合、複数回叩きさえすれば最大値に際限はない)
これを利用し、叩いた瓦礫を投げつつ拡大させて質量攻撃することも可能。
ただし投擲速度は本人の技量に依存するので、拡大率によっては威力不足に陥ることもある。
持続時間は1週間ほどで、効果の解除も自由。

生物に対してもサイズ変更の効果は及ぶのだか、持続時間は無生物の場合より極端に短くなる。
元々「他人から宝や財産を奪い取りたい」という意識が反映された能力なので、それが起因しているものと思われる。

露伴たちをブン殴って小さくすれば良かったのかもしれないが、本人が接近戦を苦手としているので手段として選ばなかったようだ。

『グー・グー・ドールズ』や『リトルフィート』と比較すると使いづらい印象はあるが、サイズを拡大する意味では汎用性が高いといえる。

例えば小さな砂金や宝石を大きくして換金すれば楽にカネを稼げたはずなのだが、そこまで本体に柔軟な思考力が備わってなかった。

頭の良い相棒がいれば、また違った能力の使い方もできたのだろうが……
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